#07 おっさん、エルに質問する。
/* 前回のあらすじ */
おっさんエレクトラの名前を知る
おっさん触れてはならない部分に触れる
おっさんエルの怖さを再確認
/* あらすじここまで */
蛇に睨まれた蛙の様な、周りの小人さんたち改め精霊さんたちを尻目におっさんはエルに疑問をぶつける。
「えっと、エレクトラさん? でいいのk」
[エル、とお呼び下さい]
「あの、エルさn」
[エル です]
「d」
[ エ ル ]
抗いようの無い圧力を、目の前の精霊さんから感じたおっさん。
彼もまた被捕食者側なのだろう。
「では、エル。 何点か疑問があるのだけれども質問しても大丈夫かな?」
[ええ、私で答えられる範囲でしたら何でもお答えいたします]
[神様(屑野郎)からも、宜しくする様に云われておりますので]
エルの言葉の節々には、使用者(神様)への不満が伺える、が、おっさん死すとも元社畜。
そういった件に関しての回避スキルは、必要上身に付けており華麗にスルーを決める。
「じゃぁ、取り敢えず1つ目。 神様が適性、とか言っていたけど適性ってなに?」
[えっと、建前と本音、どちらが聞きたいですか?]
等と言い始めるエル。
おっさんは悩みつつも「本音でお願いします」と回答し、何だか自然と背筋が伸びるのを感じる。
[では、本音で行きますね? 後悔しないで下さいよ?]
[神様(屑野郎)も云っていましたが、日本人なら誰でも良かったのですよ]
[ある程度の教養が見込まれ、大人しく、そしてなにより、音楽性も豊かですし!]
[しいて、ポイントを上げるのであればこんな感じです]
と、エルが云うとウィンドウがまた開き、新たなメッセージが届いているのが解る。