#77 おっさん、ウェスタンの街の冒険者ギルドへ。
/* 前回のあらすじ */
おっさん、向かった先がまたもや黄金の蜂蜜亭。
おっさん、処世術を大事にする。
おっさん、冒険者ギルドへ。
/* あらすじここまで */
ウェスタンの街の冒険者ギルドへ向かうおっさん一行、アーリアに案内されて着いた先は
「コレがウェスタンの街の冒険者ギルドなんですか!? なんか、スッゴいおっきいですね!」
と、おっさんが思わず聞いてしまうほど大きな建物で、周りの建物よりも頭二つ分ほど高く、幅も大きい。
アンダーウェスタンの町の建物基準で考えると、砦と間違えてしまってもおかしくないレベルである。
「ああ、腐っても4大都市の冒険者ギルドだからな、抱えている冒険者の数もアンダーウェスタンの町とは比べ物にならない」
「その分、冒険者のレベルもピンきりとなるがその辺りは仕方が無いな」
と、教えてくれアーリア
「因みに、ホントに……腐ってるんですか?」
と、おっさんが聞くと、珍しく言い難そうに
「規模が大きくなると、どうしてもそういった面が出てくるのだ」
「そこまでの問題が無い程度に色々とやらかしているのでな、実績と併せて見逃されていると言うのが現状だ」
告げてくるアーリアの顔は苦々しい物となっている。
外でうだうだしていても仕方が無いので中に入ると、作り自体はアンダーウェスタンの町の冒険者ギルドと変わらず(規模はダンチだが)、正面にカウンター、左手は飲食スペースとなっている。
おっさんやアルトが興味深げに見回していると
「ああーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
「アンタは!!!!何でここに!!!!!!!?????」
と言うおっきな声が奥の方からしてくる。
その声に驚くギルド内、そしてその声に導かれるように視線が集まる双月の狩人ことアーリア。
何か、またひと悶着起きそうな雰囲気である。




