#76 おっさん、フラグはきちんと立てる。
/* 前回のあらすじ */
おっさんとアルト、修行する。
おっさん、双月って双月?と悩む。
おっさんたち、街へ!
/* あらすじここまで */
無事(?)、入街を果たしたおっさんたち、まずは宿屋へと向かう。
アーリア馴染みの宿屋があるとの事なので、向かった先は
「……あれ? 黄金の蜂蜜亭????」
アンダーウェスタンの町でお世話になっていた、黄金の蜂蜜亭だった。
「アンダーウェスタンの町にも在ったが、ウェスタンの街にも黄金の蜂蜜亭はある」
「4大都市全てに黄金の蜂蜜亭はあるぞ、他の大体の町にもある。 全て親族経営だな」
「どこの店も料理が美味しく、設備がしっかりとしているので評判が高いのだ。 流石は初代様と言った所か」
との、アーリア。 話から、前の担い手がいっちょ咬んで居ることが解る。
馬車置場に馬車を停めさせて貰い、受付へと移る。
アンダーウェスタンの町の女将さんに良く似ているのは親族だからだろうか、若干こちらの女将さんの方が年かさn
「お客様? 私の顔に何かついていますか?(にっこり)」
柔らかい口調と笑顔だが、全く笑っていない目を向けてくる女将さん。
イエ、ナンデモアリマセヌデゴザイマスル。
ア、コチラ、ミチスガラ トレタ オニクデス、ヨロシカッタラ ドウゾ。
と、蛇に睨まれたカエルの如く竦んでしまうおっさん、いつも以上にクマーンやらウサウサの肉を付届けして何とか回避に成功する。
「あら、悪いわねぇ」とか言いつつ目付きが穏やかになる女将さんに、宿泊の手配をお願いすると、以前良く利用してくれたアーリアも居るし、アンダーウェスタンの町の方をおっさんが贔屓にしてくれたとの事で1泊2万イェンに負けてくれた。
お財布の中身と相談し、取り敢えずは5泊3人で30万イェン支払う事に。
どうせ、依頼物やら何やら出せばおちんぎんを手に入れられるので、その際また払う事にして、女将さんにはお願いだけしておいた。
こう言うとき、付届けやらしておくと心象がより良くなっていいよね、おっさんはマイナススタートかましたが。
特に置く物とか無いので(ウィンドウさま(信じる者は救われる)に収納)おちんぎんを得にウェスタンの街の冒険者ギルドへ向かうおっさん一行だった。




