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#50 おっさん (ア)爆弾を受け取る。

/* 前回のあらすじ */


おっさん (ア)、コンヤクに逃げる。

おっさん (ア)、化かされる?

おっさん (ア)、独り暮らしのアルトの棲み処に向かう


/* あらすじここまで */




アルトの現状を調べるべく、棲み処へと向かうおっさん (ア)一行。


道すがら、アルトからおっさん (ア)に子供らしい可愛い質問が飛んで



「ところでです、ケイのトナリにいるのは、セイレイなのです?」


「チカくにも、いっぱいセイレイ?いるのです?」



来ると思いきや、内容は爆弾クラスでした。


他の人には見えないと思い込んでいたおっさん (ア)、慌ててエルを見るも




([魔力の強い人なら存在を感じられるかも知れません、ときちんとお伝えしてましたよね?])


([『魔』族と言う位ですからハーフでも『魔』力は強いですよ?])




と言う言葉より雄弁な意味を篭めた視線をジトっと返してくるエル。


ソウデシタソウデシタ、ワスレテテスミマセンと急に片言になり目線を逸らすおっさん (ア)、そんなやりとりをキョトンとした顔で(小首を傾げつつ)見つめるアル。



「うん、精霊さんだね。 アルトには見えるのかい?」



と素直に応えてみるおっさん (ア)、対してアルトは



「アーねえさまから、おハナシをきいたことがあるのです!」


「ナニか、ウスぼんやりとしたイシのあるマリョクのカタマリはセイレイときいたのです!」


「イマまでナンドかミたですけど、こんなにスゴいセイレイハジめてなのです!」


「オッキいです! ツヨそうです! まっクロいのです!」



とのアルトの言葉に、時が止まったのかと錯覚する様に周囲に静寂が訪れる。


心なしか気温も下がってきた気がするおっさん (ア)、いや、実際に隣の草木に霜が降り始めているので気の所為では無いのだろう。


先程まであれ程騒がしかった周りの精霊たちもとばっちりを受けない様、全力を持って(・・・・・・)気配を殺して(・・・・・・)いる。


おっさん (ア)に、隣を直視する勇気はない。


エルが姿を見える様にしつつ、口を開くのが気配で解る。


おおー!スッゴいセイレイだ!!と、1人呑気なアルト。




[にないて さま ?]


[わたくし だいじな ようじを おもいだしました]


[ちょっと この (イヌッコロ) () OHANASHI(CHO-KYO-) してきますね?]




と、溢れんばかりのオーラ(黒さ)を漂わせて、アルトを森の奥へと連れて行くエル。


ナンです? セイレイおいしいモノでもくれるです?? と最期まで呑気だったアルト。


彼女の最期を容易に想像しえるおっさん (ア)with精霊さんたちは、無言で十字を切るのであった。


彼女の無事(生命)に対して。





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