#46 おっさん (ア)、拐かす!?
/* 前回のあらすじ */
おっさん (ア)、毛むくじゃらに餌を与える。
おっさん (ア)、もふる。
おっさん (ア)、もふり倒す!
/* あらすじここまで */
心の内なる獣を解放したおっさん (ア)、毛むくじゃらの子をもふり倒すことに成功する、おっさん (ア)至極満足そうだ!
そんなおっさん (ア)に残念そうな視線を送るエル、勿論おっさん (ア)は気付かない上に、この子女の子だったのか~などと呑気な感想すら吐いている。
[担い手様、止める間も無くご飯を上げたり、思う存分撫で回しまくったりしておりましたがセクハラも良いところですよ?]
[彼女を御覧なさい]
とのエルの言葉で、毛むくじゃらに目を向けると毛むくじゃらの居た所に、くすんだ銀髪の美少女がくたーっとした感じで倒れている。
しかも全裸で。
[迷い様も無く事案です、担い手様]
[罪は償わなければなりません]
[例えロリコンでも、刑期を終えるまで私待ち続けますわ]
よよよ、と小芝居を続けるエル。
頭の中が真っ白になり、ひたすら呆けるおっさん (ア)
エルが小芝居を一しきり行い満足するまでの間、おっさん (ア)が使えない為、美少女(全裸)は放置されるのであった。
ようやくおっさん (ア)が再起動し、イベントリからおっさん (ア)の予備の服を取り出し、美少女(全裸)に掛けてあげる。
どう言ったことかさっぱり解らないおっさん (ア)、エルに尋ねて見ると
[彼女は魔族です、担い手様]
[正確には、魔族とのハーフ、でしょうか]
[狼系統の血筋、となるとかなり強力な魔族の子でしょうね]
[魔族は血に抗えなくなると、この子の様に血脈の本来の姿となり本能の赴くまま暴走するのです]
[ですので、町等にも少なくない被害が出ており、ヒト族からは忌み嫌われているのですよ]
[子どもの頃に良く起きる為、特にハーフですと魔族でない方の親が不幸になることが多く、禁忌とする場所もあるようです]
[幸い今は落ち着いたのか、人間の姿を取り戻してはいますが、また暴走する危険性もあります]
[それで、担い手様]
[この子を、どうされるおつもりですか?]




