#42 おっさん (ア)、また昇級す。
/* 前回のあらすじ */
おっさん (ア)注目の的(●)
おっさん (ア)残りのおちんぎんげっと!
おっさん (ア)アーリアさんにロックオンされる
/* あらすじここまで */
怪しく目を光らせた魔乳おねエルフさまことアーリアさんに提出部屋へと有無を言わさず連行されるおっさん (ア)
今度こそは間違えないぞ!と気炎を吐き、床にクマーンを3匹だけ取り出す。
アーリアさん、納得のいっていない表情を崩さない。
苦笑いを崩さないおっさん (ア)、表情を変えないアーリアさん。
名も無きギルド職員が、中々帰ってこないアーリアさんを迎えに来るまで不毛なにらめっこは続いたのだった。
「ワカダンナよ、今回はこれで容赦するが次回は無いぞ?」
と、どこぞの悪役の様な台詞を吐くアーリアさん。
報酬の30万イェンを手渡してくる。
あーりあさんの、このひょうかのたかさは、いったいなぜなのだろうか?
なぞである。
「して、ワカダンナ」
「ソロプレイで一日にクマーンを3匹以上狩れるのであれば、冒険者見習いレベルを卒業と言っても良いだろう」
「どうだ? 赤札に昇級するか?」
「昇級するのであれば昇級時事務手数料及び発行事務手数料として20万イェン戴く事になる」
「優秀な冒険者を低級で遊ばせておくほどギルドにも余裕がある訳ではないから是非考慮願いたいものだ」
どんどんと昇級を薦められるおっさん (ア)、ゲーム気分でノリ良く昇級を決める。
昇級時事務手数料及び発行事務手数料の20万イェンを支払い、赤札冒険者になるのだった。
「そうだワカダンナ」
「南の方へ行っている様だが、ここ数日、其方の方に危ない魔物でも出たのか危険な場所があるとの話だ」
「ワカダンナならば大丈夫だろうが、其方へまた行くのであれば気を付ける事だ」
「謎の発光現象や叫び声、強力な魔術の結果と思しき跡など報告に暇が無い」
「赤札級の冒険者が実際に毛むくじゃらの魔物に魔術で襲われ、身包み剥がされ大怪我したという報告もある」
「町からも上位冒険者に対しての調査依頼が出ているのでワカダンナも注意する事だ」
「それでは、依頼の良い報告を期待しているぞ」
と、注意喚起なのか釘をぶすっと刺してきたのか解らないことを言って来るアーリアさん。
ソウデスネー、キヲツケマスーと片言になりつつ乳の魔力より名残惜しみながら離れたおっさん (ア)、いつも暇そうな冒険者なおっちゃんたちと、また昇級祝いをして楽しむのであった。




