#31 おっさん、おちんぎんを得る!
/* 前回のあらすじ */
おっさん裏に連れ込まれる
おっさんいっぱい出し過ぎる
おっさんご褒美プレイに根負けする
/* あらすじここまで */
アーリアさんのご褒美プレイに根負けしたおっさん、おおよそ袋に入りきらない量の依頼物をさらけ出した。
そんなおっさんに対して、本当か?これだけしなないのか?と言う目を向け続けるアーリアさん。
モウアリマセン、カンベンシテツカァサイと言う意味を込めた作り笑顔で応えるおっさん。
そんなおっさんに救いの手を差し伸べたのは、名も無きギルド職員だった。
「いやいやいやいや、アーリアさんどうされたんですか?」
「冒険者になりたての青札、しかもソロプレイ一日でコレだけの量をとってくるってのは異常でしょう?」
「言っちゃ悪いですが、ワカダンナさん、でしたっけ?荒事に向いている様にも見えませんし、持っている袋も出てきた量にゃ吃驚しましたがそこまで良いものには見えません!」
「もう出て来る訳無いじゃないですか!」
そうぎゃーぎゃーと喚き散らすようにアーリアさんに訴える名も無きギルド職員。
そんな言葉に渋々といった体でおっさんから支線を外すアーリアさん。
心の中でほっと一息ついたおっさんは、誤魔化す為に畳み掛ける。
「えーと、それでお幾らになりますでしょうか」
「出来れば、そうそうにおちんぎんを戴きたいのですが」
「ふむ、これだけの量だ。 悪いがすぐには計算が難しい」
「ひとまず、最低限見込める報酬を先に支払おう」
「残りは悪いが、精査の上、後日清算と言う形で良いだろうか?」
と、おっさんに告げるアーリアさん。
がっつくおっさんはおちんぎんの貰いが少ないので、快諾するおっさん。
今貰っておかないと、今日のお宿が危ない!
カウンターにて支払うとの事で、名も無きギルド職員を残し戻るおっさんとアーリアさん。
ロビーに戻ると、一斉に目がこちらを向くのが解る。
冒険者なおっちゃんたちですら、サムズアップを忘れこちらを覗き見ている。
カウンターにて向かい合うおっさんとアーリアさん。
「で、だ。 こちらがざっとで悪いが支払報酬(仮)となる」
と、おっさんに対しておちんぎんを渡すアーリアさん。
何か、やけに多い?とおっさんが訝しげたところで
「今回、先に渡せるのは最低標準報酬の60万イェンだ」
「残りは精査の上、後日また清算とさせていただく」
「悪いが、そちらは数日時間が欲しい」
と、頭を下げるアーリアさん。
エルフと言う種族に喧嘩を売っているとしか思えない、視線に対するS級トラップ(←と→)がその柔らかさを忘れカウンターを圧殺せんとばかりに押し広がる。
カウンターの上に押し広がった事により眩しいまでの肌色の峡谷が目の前あるのだ。
おっさんの視線が固定されても、もう、仕方が無いよね。
はい。 隣からの圧力に対するSAN値チェック入ります。




