#20 おっさん、初めてのお泊り。
/* 前回のあらすじ */
おっさんお小言を貰う
おっさん心のメモに記入する
おっさん串焼きやのおっちゃんに感謝する
/* あらすじここまで */
黄金の蜂蜜亭の宿屋カウンターにて、おっさん店員さんを呼び出す。
「お忙しい所すみませーん!!」
すると店の奥から、「はいは~い、少々お待ち下さいね~」と少し間延びした女性の声が返って来る
少ししてから現れたのは、お店の女将さんだろう、少々お年を召されたがっしりとされている女性。
「黄金の蜂蜜亭へようこそ、お客様~」
「お泊まりと言うことで宜しいですか~」
とおっさんに聞いてくる。
「ええ、串焼きやのバルクさんから、こちらを紹介されまして」
「一晩おいくらになりますか?」
と尋ねるおっさん。
「あら~、バルクお義兄さんから~?」
「お義兄さんが紹介するとは、珍しいですね~」
「お義兄さんの紹介でしたら~、一番小さい部屋でしたらお安くさせていただきますよ~」
「ツインベッドのお部屋で~、朝晩一食付一泊15000イェンでいかがでしょう~?」
と、にこやかな笑みを浮かべ答える女将さん。
残金を思い浮かべるおっさん。
すると、アレほどまでにお小言を言っていたエルが
[構いません、担い手様]
[まずは2泊、お願いしましょう]
と、おっさんだけに聞こえる声で言ってくる。
エルがそこまで言うのなら、おっさんにも文句は無く
「では、2泊お願いします。 前金で宜しいですか?」
と、答えるおっさんに、では30000イェンになります~、と告げる女将。
支払を済ませ、晩飯に舌鼓を打ち、部屋へと戻るおっさんであった(残金8000イェン)




