#15 おっさん、初めての後でお話しをする。
/*前回のあらすじ*/
おっさん魔物と戦闘
おっさん歌う
おっさんグダグダのまま戦闘終了
/*あらすじここまで*/
気絶した不憫な魔物の首を、ヤクが魔術で切り落とし血抜きをする。
[コイツ、ウサウサって言うんですが大体どこのエリアにも現れる魔物で、大体が食料として良く狩られるっすね]
[担い手様でも、コイツ一匹なら良い勝負になると思うっす]
どうやらおっさん、ウサギにも軽く勝てない事が判明する。
[食べると美味しいらしいっす、毛皮にも使えるっす、町に持って行けばお金になるっすよ]
[そんなウサウサがもう一匹居たはず、だったのだけれども、ね?]
[すんませんしたーっす]
残像を残してDOGEZAするヤクの反応は正に電光石火だった。
([全く、お陰で担い手様の『負けないで』、最後まで聞きそびれちゃったじゃないの])
と、ぼそりとのたまうエル。
ん?と思い、先ほどエルが言っていたことを思い返すおっさん。
さっきは戦闘になれてもらうたm
[ に な い て さ ま ? ]
残像を残してDOGEZAするおっさんの反応は、ヤクに負けるとも劣らない速度だった。
[まったく! こほん]
[最後はグダグダになってしまいましたが、一連の流れが解りましたか?]
[担い手様は、後方から支援する遠距離攻撃手を更にサポートする役割です]
[曲にもよりますが、2倍以上、能力値に変化が起きます]
[声さえ届けば、前衛にバフ、敵にデバフすることも可能ですよ]
[最も、防御力も貧弱なので護衛が必要です]
[お姫様ポジション、と言っても過言ではありませんね]
おっさん、護りたいより護られる立場だと判明し、盛大にへこむこととなる。




