違和感
衝撃の陽花の告白に絶句した。
河原に住んでるってことなのか、さっきからそう言ってるしそうなんだろうけど。まじか。
零「ちょい待ち、お前ホントにあんなとこ住んでんのか?冗談だよな?仮に住んでるにしてもちょっとしたキャンプ的な感じだろ?2泊3日的な!」
陽花「ちっちっちー、わかってないなー零君はー!私は本当にここに住んでるんだよ10年前からね!」
驚きしかうまれてこない。
零「おまえホントに言ってんの?」
陽花「ホントだよ!」
零「学校は?」
陽花「行ってたよ」
零「中学、高校は?」
陽花「もちろん行ってたに決まってんじゃーん」
零「前はどこに住んでた?」
陽花「・・・どこだっけ、忘れちゃった!てへっ♪」
なんかこいつおかしくないか?
零「生年月日は?」
陽花「1988年5月3日!あっ!」
おかしい、俺とこいつ同い年のはずだ。
ならば産まれた年は同じはず。
だが俺の誕生日は1998年だ。
そして今は2017年。
質問に答えてからのこいつの態度も急にソワソワしておかしいし、さっきの「あ!」っていうのも謎だ。
なんだこの10年の差は。
年齢の話しはただの冗談で、実は29歳でーす的なことなのか?
けど、違和感と胸騒ぎがおさまらん。
陽花「色々と考えてるみたいだね-、零くぅん。そんな君にとっておきを教えてあげよう!」
零「とっておき?なんだそれ?」
陽花「教えてほしい?内緒だよ?」
零「早く言えよ」
色々と考えていたせいか、少し苛立ちをかくせないままそう言ってしまった。
陽花「じゃー、教えてあげる!私ね10年前に19歳の時に死んだんだ」