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82話 女の我儘を受け止めて男前になるそうですよ?

 さて、天皇賞当日、勝てるといいな~みんなはどんな馬券を買うのだろうか。


 それと残念なお報せですが、月曜の更新ですが、帰った後に書く気力があるとは思えないので更新はないと思ってください。何より、月曜は仕事なので(泣)


 本気でぼろ勝ちは望まないのでお昼代ぐらい勝ちたいバイブルでした~

「次の段階?」


 ミチルダの言葉に雄一は首を傾げて聞き返す。


 雄一の言葉に笑みを浮かべる。


雄一は、いつものオネエ笑いではなく、素直な笑い方をするミチルダを見て、思わず背筋が伸びる。


「今日、きっとホーラ達に着いてやってくると思ってたから巴の様子を見ようと思ってたのよ。正直、私も気が早いかな? とは思ったのだけど想像以上に巴を乗りこなして気に入られているわね」


 こなかったらテツに呼びに行かせるつもりだった、と付け加えてくる。


 なかなか本題を言わないミチルダに雄一は問う。


「だから、何の話だ?」

「いえね、ユウイチ、貴方もなんとなくは気付いてるとは思うけど巴には意思があるわ。それと向き合う為、そして、本当の主人として認めさせる場所に行ける日があるの。それが明日、その次となると3年ぐらい待つ事になるわ」


 確かに巴に意思らしきものがあるのは、初めて手に取った時ですら雄一を拒絶するような反応を示すあたりで感じてはいた。


 感覚的に何かを知らせてくれている感じを受ける事もしばしばあったりもする。


「まあ、言わんとする事は分かるが、明日か……さすがにちょっと急だな」

「でも、でも、次の機会は3年後という話ですしぃ、今回いかれてみてはいかがでしょう?」


 そう提案してくるポプリを見つめると、「キャッ」と照れられるが、それを無視して明日は「お前達に付き合う予定だったしな」と言ってくる。


「僕達のは予定をずらせば問題ありませんよ」

「それが、そうとも言えないんだ。工事がそろそろ始まる。気にし過ぎかもしれないが、工事をする者のなかに俺達に害意を持っているモノが混じるかもしれないから始まる前に設置したい」


 テツは、「考え過ぎではないですか?」と言ってくる。


「そろそろじゃなかったか、ティファーニアがやってくるのは? ティファーニアに良からぬ事を考えるヤツは、やっぱりいないか?」


 驚愕の表情をするテツは、「やっぱり急ぐ必要があるか!」と顎に手を添えて考える事に不向きの頭を必死に回転させる。


 実際の話、ティファーニアとその子供達の心配もあったが、シホーヌ達の報告でミュウを観察する者がちらほら現れ出しているらしいと聞いている。


 だから、急ぎ、結界を構築したいという思いもある。


 その大元を潰したいがミラーから連絡はまだであるから無暗に動くのは得策ではない。


 大元に警戒されて地下に潜るような事をされると助けられるモノも助けられなくなる。


 やるなら一気にやるべきだが、こちらの下準備はやれる事はやっておかないといけない。


 テツのチョロさに半眼で見つめるホーラとポプリは、雄一を見つめる。


「で、どうするさ?」

「そうだな、今回は、お前達の同行者をシホーヌとアクアに任せようと思う。助言などではまったくアテにできないだろうが、お前達を死なないように守るという1点に置いては安心して任せられるしな」

「ええっ! 掃除洗濯以外で、あの2人って役に立つんですか? いつもユウイチさんの目を盗んで、甘いモノを食べるのに必死な2人ですよ?」


 必要以上に甘いモノを食べるな、と言ってるのに雄一の目を盗んで食べている事を知った雄一は、心のメモ帳に折檻予定を書き込む。


「あのね、テツ君。テツ君は魔力を感知するのは苦手なんでしょうけど、あの2人の魔力は凄いわよ? それこそ私が何人いたら同等かと考えるのも面倒になるレベルなんだからね?」


 テツは、驚き過ぎて固まり、雄一を目だけで見てくるのを見たので頷いてやると本当にびっくりしているようだ。


 ホーラも言葉や態度でテツのように反応は示さないが、驚いているのは雄一には感じとれた。


 雄一は、テツ達からミチルダに視線をやる。


「そこで頼みがあるんだが、その間、家の小さいのを預かってくれないか?」

「いいわよ、レイアちゃん達でいいのね?」


 快諾するミチルダに頷いた後、感謝を告げる。


「さて、ユウイチの件は、後は行く方法とかだけだから後で2人きりでね?」


 と、ウフッと言われて仰け反りながら震える声で「後でな」と答える。


 雄一から視線を切ったミチルダは、サリナに「アレを持って来て」と伝えると頷いたサリナが店の奥へと向かう。


 店の奥からサリナが持ってきたものを見つめて雄一は呟く。


「信号弾を打つやつに似てるな?」


 出てきたものを手にとって触っていると真ん中ぐらいで、パカッと開いて、そこに弾を装填できるようになってるところからも、「本当にそっくりだ」、その単発式の銃をカウンターに置く。


 ホーラがその単発式銃を手に取ると嬉しそうに構える。


 そして、ミチルダに見ると質問する。


「師匠、これだけしかできてない?」

「勿論、できてるわ。でも材料上の問題で、これだけで許してね」


 嬉しげに手を差し出すホーラに苦笑しながらサリナから受け取った、栄養剤のビンぐらいのサイズの弾らしきものを3つをホーラに渡す。


 嬉しそうに振り返ったホーラが雄一に弾を1つ渡してくる。


「ユウ、その弾を握って、その弾に向かってコップに水を入れるイメージで水魔法を使って欲しいさ」


 ホーラが何をしたいのか分からないが、言われるがまま魔法を行使するとその弾に魔法が吸収されたのに気付く。


 ホーラは、「ありがとう!」というと雄一から弾を奪うと銃に弾を装填すると予備動作抜きで銃身をテツに向けると躊躇なく引き金を引く。


 それの行動にテツが、「なんとぉ――!」と叫んで体を反ってコケないギリギリまで頑張るとその上空をホーラが放った水球が通過する。


「毎度、毎度、実験体にされては堪りませんよ! 僕は日々成長しています!」


 ホーラは、悔しげに舌打ちすると絶妙なバランスで耐え、ドヤ顔をするテツの足を払って、きっちりとこかす。


「失敗したからって、これは酷くないですか?」

「テツのくせに生意気さ」


 こかされたテツが、ブツブツと文句を言いながら立ち上がるのを見て、溜飲が下がったようで笑みを浮かべる。


 雄一は、面白そうにホーラが持つ銃を見つめているとミチルダに「どうかしら?」と嬉しそうに聞かれる。


「面白いな、さっきの感じだと俺は本当にコップに水を注ぐ感じでやったのに、当たったら飛ばされかねない威力に変わってるとこを見ると込めた力を収束して威力が増してるか?」

「その通りよ。さっきのように球体にすることもできるし、細く絞って打ち出す事も可能よ。更にもう1つあるけど……それは貴方の目で見て、驚いてくれると嬉しいわ」


 会心の作を嬉しげに語るミチルダは、隠し玉の存在を知らせるだけに留めるという意地悪をしてくる。


 まあ、そういう気持ちも理解できる雄一は、肩を竦めるだけに留めた。


 目の前のホーラとポプリは、これでどんな事ができるかと嬉しげな声を上げるが、これがお菓子や服売り場であれば目を細めて見てられる。


 だが、銃を見つめている姿を見せられ、不安を感じるのを否定できなかった。


 2人に放置気味にされているテツを手を招いて呼ぶと呼ばれて嬉しい犬のようにやってくる。


「あの2人の様子だと、これから試し打ちに行くと言い出すだろう」

「えっ、そうでしょうね。それが何か?」


 雄一が感じる不安をまったく理解してないテツに仕方がないので説明する。


「ホーラは、普段、お姉さん顔して澄ましてるが、新しいモノを手に入れると、とことん試さないと落ち着かない性格をしている」


 ホーラが投げナイフを手に入れた日の練習という試し投げの意気込みを思い出しながら語る。


「で、この後、試し打ちのつもりがどんなエスカレートしていくか、少し予測不能なうえ、ポプリの存在が更に不安を増す」

「ポプリさん……ですか、どう絡むのです?」


 雄一は、楽しげにする2人を眺めながら答える。


「ポプリは、気になる事を徹底的に調べないと気持ち悪いとか考えそうな性格をしている。そんな2人が絡むとな……」


 少し気になっただけで雄一の事を調べる為に王都からわざわざダンガまで来て調べるポプリからでも分かるが、実験対象とかになると、おそらくマッドな人になりそうな予感が拭えなかった。


 やっと雄一が言わんとする事を感じとったテツは、一歩後退するが逃がさないとばかりに雄一に肩を掴まれる。


「俺は、この後、用事がある。俺が一番信用する男と言えば、お前以外いない、信じてるぞテツ!」

「その言葉は違う機会に聞きたかったぁ!! あの2人が絡むと大変を超えるのをユウイチさんも知ってるのに!」


 まして、今回はいつもより酷そうだと理解したテツは半泣きで首を横に振るが、ぶっちゃけた話、本当にテツしかいないのである。


 そんなテツを可愛そうとばかりにサリナは頭を撫でてやってるが、今回は雄一が意地悪してる訳じゃないと分かっているようで、困った顔を見せてくるのみである。


 サリナとて、新しいモノを手に入れた人が暴走気味になるのをその目で今まで見てきてるだろうし、雄一の見立てだとサリナも似たようなモノだと感じていた。


 そんな話をしてるのも気にしてもいない2人は、嬉しそうに振り返って雄一に話かける。


「ユウ、試し打ちしてくるさ。夕飯までには戻るさ!」

「では、では、いってきますぅ。ユウイチさん」


 まだ昼にもなってないのに夕飯までやる気の2人に戦慄を感じるが、きっと雄一以上にテツは感じているであろう。


 そう言うと嬉しげにマッチョの社交場を出て行く2人を見送る。


 雄一は、嫌な汗を掻くテツの肩をポンと叩く。


「頑張ってこい。ちゃんと五体満足で帰ってくるんだぞ?」

「五体満足じゃない可能性を否定して言ってください……」


 項垂れながら泣くテツは、渋々といった感じでホーラとポプリを追いかけていった。




 テツ達を見送った雄一達は、次の話、巴の話を始める。


 話を始めるにあたって、ミチルダはサリナに目をやるとサリナは1つ頷くと「頑張ってね、ユウイチ君」と言うと店の奥へと下がった。


「さて、野暮な事を聞こうとしてるのは分かるけど、これも手順だからごめんなさいね?」


 苦笑しながら言ってくるミチルダであったが、それだけが本音でなく本当は少し躊躇する気持ちがあるせいである事に気付き、心で感謝を告げる。


「巴の主人になる為の試練を受ける覚悟はある? 失敗は死を意味するわよ……」


 先程の気遣いを感じさせない冷徹な瞳で雄一を見つめてくる。


 だが、雄一は獰猛な笑みを見せて迷わず答える。


「当たり前だろ? 俺はこのじゃじゃ馬を乗りこなすと決めている。ケツを捲る気なんてサラサラない」

「プリティボーイ、いえ、ナイスガイ。貴方ならきっとそう答えると信じてたわ」


 いつものオネエ笑いに戻って優しげな瞳を向けてくる。


「じゃ、巴と向き合う方法を伝えるわね」


 雄一とミチルダは、それから30分ほど説明と質疑応答を済ませると雄一は気負いのない顔をして家で待つ家族の為に昼食を作る為に帰って行った。

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       雄一の孫の世代             こちら亜人ちゃん互助会~急募:男性ファミリー~  どちらも良かったら読んでみてね? 小説家になろう 勝手にランキング
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