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ウチと彼女の約束事  作者: 畦道テツ
第六話 『ほうとう杯(前編)』
91/206

第六話 003

記者A「あの柏原がすっごく食いついていましたね? あの子に」

   ――Tシャツには『月刊空手ファミリー編集部』の文字。

編集長「知り合いか何かだろ?」

   と、メモ帳にボールペンを走らせる編集長(男・50代)。

記者A「まーたスケッチすかー? せっかく僕がカメラに収めているのにー」

編集長「こうやって、選手の顔を自分で描かないと覚えられないんだよ」

記者A「ほんと、相変わらず変わったお人で……」

編集長「この子、初めて見る顔だが……どこかで……」

   と、スケッチした夏の絵を見て。

編集長「(歩き出して)まぁお花見女子は北川がいないと厳しいだろうから、Bブロックの決勝進出は、浅井がいる日本青空かなー?」

記者A「(追いかけて)あ、ちょっと待ってくださいよ編集長!!」

   × × ×

   『お花見女子高等学校』と書かれた紙が貼ってある、2Fの観客席の一角。

春香「そういえば音葉ちゃん、約束事って今どうなってるのー?」

   と、荷物を置きながら。

音葉「ステップ2の3『もう一度空手と向き合う』って約束事?」

春香「うんうん」

音葉「その約束事……私の高校一年生11月の記憶なら、私と夏が空手道部に入部した時に思い出したかな?」

加奈「夏先輩はそのことを?」

音葉「うん、伝えてある」

 「だから夏は今、約束事のためではなく、自分のために前へ進もうと頑張ってるの」

春香「そうだったんだー」

音葉М「がんばれ夏!!」

   と、会場の夏を見て。

   × × ×

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