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ウチと彼女の約束事  作者: 畦道テツ
第六話 『ほうとう杯(前編)』
90/206

第六話 002

南「や、やっと見れましたね」

   ――対戦表はトーナメント方式になっており、A・Bブロック共に8チームに分かれている。

真中「お花見女子はBブロックですね」

夏「どこが強いんだか全然わからないや」

北川「優勝候補の山梨学園はAブロックか。決勝まで進めたら間違いなく決勝で当たる」

浅井「決勝まで進めたらの話だけどねー?」

   と、北川の横に来て。ジャージ姿。

夏「えーっと……、一回戦の相手は……」

浅井「って、優加ちょースルーされてるしー!!」

 「お花見女子がたとえ順当に勝ち進んだとしても、Bブロックの準決勝で優加の日本青空と当たるからー、そこでおしまいなんだからね!?」

北川「……浅井、おしまいかどうかは試合で分かる」

浅井「そ、そうね。まずは準決勝まで精いっぱい勝ち上がってきなさい」

 「オーッホッホッホ」

   と、立ち去る。

大木「あいつを見てるとのんべえが可愛く見えるよ」

野宮「まったくだよ……っておーい!?」

北川「大丈夫か立花?」

夏「ん? 何が?」

北川「出場順位によっては、また浅井と当たるかもしれないが――」

夏「へへっ、楽しみじゃねえか」

北川「……ならいいが」

   × × ×

   周りがざわつく。

   ――夏たちのところへ歩いてくる山梨学園のレギュラー5人。

   南、松沢、竹谷、梅田、柏原。ジャージ姿。

他校の選手A「山梨学園のレギュラー……」

他校の選手B「やっぱりオーラが違うよねー?」

他校の選手C「梅田でかすぎー。男子顔負けじゃない?」

他校の選手D「どうしよう!? いま柏原さんと目が合っちゃった!!」

南姉「まいど!! 北川はん」

北川「相変わらずの人気っぷりだな?」

南姉「そないヤキモチ焼かんとてーな。ウチらも好きで人気者になっとるんとちゃいますから」

北川「うむ……」

南姉「なんや、ウチらはAブロックかー」

   と、対戦表を見ながら。

南姉「(妹を見て)愛江も決勝まで頑張って上がってきーや?」

南妹「(うつむいて)……」

真中「大丈夫だよ南ちゃん!!」

南妹「(真中を見て)う、うん!!」

南姉「まあ立花はんも、北川はんの代わりになれるよう、しっかりと頑張ってください」

   と、夏の肩に手を置いて。

   ――南姉をドン!! と押しのける柏原。

南姉「(吹っ飛んで)おふぅ!!」

柏原「立花さん!! 前にも言ったけど、ほうとう一年分は絶対に譲らないからね!?」

   と、両手で夏の手を握って。

夏「え? あ、ああ……」

南姉「ほな決勝で待ってるさかい」

   と、立ち去る5人。

   ――その光景を少し離れたところからカメラに収める記者A(男・20代)。

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