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ウチと彼女の約束事  作者: 畦道テツ
第一話 『ウチと彼女の約束事』
9/206

第一話 009

○元の屋上のドア前スペース

夏「音葉は、鬼島に絡まれたことを誰にも言わなかった……」

 「私が夏の暴力を止めるって」

加奈「音葉さん、すごく強い人ですね……」

夏「まぁそれ以来、鬼島はウチに絡んで来なくなったけど」

 「今度は『ウチに近づいたら怪我をする』って噂だけが一人歩きして――」

春香「噂を信じる人なんて、表面しか見てない証拠だよ!!」

 「なっちゃんは約束事を必ず達成するんだって、『うまいんだ棒』みたいにちゃんと芯が通ってるのに!!」

[お菓子のうまいんだ棒のイメージ]

夏「おい、あれ中空洞だろ……」

春香「おおう……」

夏「でも音葉だけは、いつもウチのそばにいてくれた――」


○夏の回想・お花見女子高等学校・武道場(二月・午後)

   雪が振る中、武道場で、剣道の練習をする音葉。

   武道場の外、あぐらをかき、漫画本を読む夏。

   ふちメガネ姿。コートにマフラー。脇には鞄。

   雪かきがされていない地面には、10cmほどの雪。


○夏の回想・通学路の下り坂(夕)

   雪は止み、夕焼けが広がる。

   傘を持ち、並んで歩く夏と音葉。

音葉「ごめんね夏、いつも待たせちゃって」

夏「いいよ、どうせ暇だし」

音葉「夏、出会った頃と比べてだいぶ変わったね?」

夏「そっか?」

音葉「うん、前向きになった」

夏「(照れながら)そ、それは……お前がそばにいてくれたからなっ!?」

音葉「(歩きながら)Zzz……」

夏「そこで寝るなよ!?」

音葉「! うふふっ。大丈夫、ちゃんと起きてたよ」

夏「ホントかよ……」

音葉「夏、あのね。私、夏と出会った六月から、一ヶ月に一つ『夏を幸せにする約束事』を考えてたんだ」

夏「え?」

音葉「夏がこの約束事を達成したら、もっともっと前向きになれるかもしれないよ?」

夏「何だよそれ?」

音葉「まずは一年に一人、自分で友達を作ってみて? 同じ学年で作り辛かったら、新入生でもいいんじゃない?」

 「(笑顔で)だって、夏の変な噂を知らない子たちなんだから」

   夏の回想終わり。

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