第二話 あとがき
はい、第二話のあとがきです。
第二話は家族について、シリアスな展開を挟みながら話が進んでいきましたね。
それではここで、もっとシリアスなお話を。
私が空手を習い始める一ヶ月前に父が他界しました。
家族のために一生懸命働いて、これから母と一緒に老後の楽しみを、というところで事故に巻き込まれたのです。
父は自分の死に納得できなかったのでしょう。
最後のお別れが済み、棺を霊柩車に乗せた瞬間、棺が車から飛び出してきました。
私は慌てて棺を抑え、みんなでまた霊柩車に棺を乗せました。
すると今度は、今まで動いていた霊柩車が突然動かなくなり、仕方なく別の霊柩車を手配してもらいました。
今思うと父が亡くなる二ヶ月前、父と母が一ヶ月の間に、急に息子たち(三重・京都・千葉)の家に顔を出した後、夫婦で富士山を見に行きました。
この時にはもう、父も自分の運命に無意識に気付いて、そして行動していたのかもしれません。
父が最後に私の家に来たとき、近くの銭湯で、今までこんなに話をしたことが無いというくらい二人っきりで話しました。(沈黙の方が多かったですが)
人っていつ死ぬのか分からないんだなーと実感した私は、だったらやりたいことはやっておこう!と、お葬式から一ヶ月後に空手を習い始めたのです。
親の威厳や家族のつながりが希薄になってきた昨今、私も子を持つ立場になって思うことは、やっぱり父親ってすげぇな!と子どもに思われたい。
私が父のことを今でもそう思っているように、父からの教えを、今度は子どもたちに伝えていきたい。
私にとって父は、戦隊モノのヒーローだったんでしょうね。
親孝行はできるうちにしておいたほうがいいですよ(小声)
以上、シリアスな話の連続になりましたが、第三話は打って変わってはじけています。
アニメでは3話切りという言葉もありますからね(震え声)
とういことで、また第三話のあとがきでお会いしましょー。




