第一話 あとがき
◆補足をかねたあとがき
まだまだお話は続きますが、ここで補足をかねたあとがきです。
このお話を思いついたのは2014年7月。
プロットや大まかなセリフを書き終え、さて、舞台をどこにしよう……。
★条件として
・富士山が見える。
・方言がある。
・夏には泳げる場所が近くにある。
・イベントを作り易い場所が近くにある。
――さっそくネットで検索。
見事にヒットしたのが、富士河口湖町船津でした。
そして2014年9月、家族旅行もかねて現地取材へ。
――電車にゆられること4時間。
河口湖駅に着き、お昼を食べようと立ち寄ったのが、作中に出てくる喫茶店『ノック』。
実際は、食事処『ヌック』さんです。
こちらのオーナーさんがとても気さくな方で、地元の話や方言など、凄く丁寧に教えてくださいました。
作中で鬼島や不良たちが話す方言。
オーナーさんいわく、船津ではあまり方言を聞かないとのこと。(そもそも今の若い子たちはあまり方言を使わない)
――それを聞いて。
私「えっ……!?」
※ここでおさらい。
★舞台の条件…… ・方言がある。
……はい、4時間かけてここまで来ました。
奥様とちびっこ二人も一緒です。
一家の大黒柱として、初っ端からいきなりツマヅクわけにはいきません。
ということで、オーナーさんにセリフを見てもらい、船津の上にある『河口』の方言に置き換えていただきました。
――ここで作中のセリフを少し翻訳してみます。
不良B「なんぼでも言ってないで」 ……「くだくだ言ってないで」
不良B・C「ちょびつくな」 ……「調子に乗るな」(「ちょびちょび」も似たような意味です)
不良B「早く助けてもれー!?」 ……「早く助けてやれー!?」
鬼島「コイツうっちゅうぞ!?」 ……「コイツ死んじゃうぞ!?」
他にも、『とても』という表現は、『超』の代わりに『しゃら』をつけます。
また、『素バカ』は相手を最高に罵倒する言い方だそうです。
ちなみに、方言のイントネーションは標準語と同じです。
※後でセリフが変わった部分は、私の想像で書いています。
結局ヌックさんには、旅行初日と翌日にもお邪魔させていただきました。
お忙しい中、時間を割いていただき本当に有難うございました。
『信玄鶏のとり重』と『うどん』のセットが、とても美味しくてビックリしました。
特にうどんは、やみつきになる味です。
そういえば取材中、ヌックのオーナーさんから衝撃発言が――。
オーナーさん「え? 河口湖? 遊泳禁止だよ? ブラックバスとかいるよ?」
私「えっええええええ!?」
※ここでおさらい。
★舞台の条件…… ・夏には泳げる場所が近くにある。
……はい、河口湖で泳げると思っていました……。(現に子どものころは琵琶湖で泳いでいましたし)
まあ、これも何かの縁でしょうから、ここを舞台に書いてみよう!!
と、現在も船津を中心に話を進めています。
以上、補足をかねたあとがきでしたー。




