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ウチと彼女の約束事  作者: 畦道テツ
番外編 『あれから一年』
195/206

番外編 005

○同・個室内

   冬子と話す夏。

冬子「最初は孝ちゃんに、赤ちゃんができたって言ったら凄く喜んでくれて」

 「赤ちゃんのこととか色々心配してくれて……」

夏「やっぱり……」

冬子「え?」

夏「あ、いえ」

冬子「でもその後、元カレと店で偶然会って」

 「今の彼の子が出来たって話しているところを、孝ちゃんがたまたま見かけたみたいで……」

 「(うつむいて)それ以来、何度言っても信じてくれないんです」

 「僕の子じゃない、先輩の子だって……」

夏「……そうだったんですか」

冬子「私!! 絶対に浮気なんてしていません!!」

 「元カレの先輩と二人で話していたことは、配慮が足りなかったと後悔しているし――」

夏「分かりました。それ以上は大丈夫です」

冬子「ありがとう立花さん。孝ちゃんには出産に立ち会って欲しい」

 「(お腹をさすって)でないとこの子が可愛そうで……」

夏「――三人で話しましょう」


○同・会議室(昼)

   時計の針は12時。

   ――会議テーブルの書類を整える加奈の父。

   会議室から出ていく他の先生たち。

   ――ため息をつく加奈の父。

鬼島先生「お疲れ様でした秋園先生、悩み事でしたら相談してくださいよ?」

   と、声をかける鬼島の父(47)。

加奈の父「あ、お疲れ様です鬼島先生。いえ、雪が心配でしたが、もう止みましたから……」

   と、窓の外を見て。

鬼島先生「(見て)ホント、早めに止んでくれて良かったです」

加奈の父「あ、今日もお昼行きます?」

鬼島先生「(拝み手)あ……今日はちょっと」

加奈の父「(会釈して)ではまた明日」

   会釈して出ていく鬼島先生。

   ――再び窓の外を見つめる加奈の父。

加奈の父「立花さん、上手くいったかな……」

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