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ウチと彼女の約束事  作者: 畦道テツ
最終話 『ウチと彼女の願い事』
186/206

最終話 014

○同・体育館前

音葉の母「はーいみんなー、ほうとうもあるわよー。1年分だからどんどんおかわりしてねー」

   と、プラスチックのどんぶり容器によそったほうとうを、次々にふるまう母親たち。

   ――喜ぶ生徒たち。

野宮「うっし食うか!!」

   と、大木と拳を合わせて。

   隣で優しく微笑む北川。


○同・家庭科室

   調理実習台に寸胴鍋が4つ。

春香の母「どんどん持って行ってくださーい」

   と、寸胴鍋からどんぶり容器にほうとうをよそって。

   ――容器をお盆に乗せて運ぶ母親たち。

   鍋をかき混ぜる夏・加奈の母、その横で食材を切る飛鳥井。

夏の母「(飛鳥井を見て)すみません、わざわざ手伝っていただいて」

飛鳥井「いえいえ。何か手伝えることがあればと、娘さんにわたくしから声を掛けさせていただきましたから」

加奈の母「でもすっごく助かっています!!」

飛鳥井「(ニコッ)執事として、まだまだ若い人たちには負けていられませんから」

   と、もの凄い勢いで食材をカット。


○同・体育館前~武道場裏~体育館前

   美味しそうにほうとうを食べる真中と南。

   ――武道場の壁にもたれ、ため息をつく鬼島。

鬼島「あたしが見れなかったものか……」

   と、舞い散る桜の花びらを見て。

鬼島「(空を見上げて)ほんと、あたしもバカな奴に絡んじまったよ……」

   × × ×

   桜の花びらが舞い上がる中、体育館前で空を見上げる夏。

   ――バツの髪ゴムを取り、優しく微笑む。

   桜の木と笑い声が響く学校を写す。

[ホワイトアウト]

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