表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ウチと彼女の約束事  作者: 畦道テツ
第一話 『ウチと彼女の約束事』
15/206

第一話 015

○立花家・夏の部屋(17時半頃)

   机に向かい、交換日記を付ける夏。制服姿。

   日記には、『4月13日 月曜日 今日は新しい友達ができた。これでまた一つ約束事を達成したぞ!』の文字。

夏「よし!!」

   と、日記を鞄にしまい、ドアへ。

夏「(頭を抑えて)つっ!!」

   ――ドアの前に、ふちメガネ姿・膝下スカートの、『夏の幻影』が現れる。

夏の幻影「あなたは人に流されていてそれでいいの?」

 「そんな約束事、彼女の自己満足に付き合わされているだけじゃない?」

夏「うっせー!! もうお前の言うことは聞かない!!」

 「たとえそれが、人に流されてることであっても……ウチは音葉を、ウチを信じてくれる彼女を信じる!!」

夏の幻影「せっかく私が教えてあげているのに……もっと自分らしく生きたらどう?」

 「(腕を広げて)人に縛られていないで、自由に!!」

夏「うっせー!! もう出てくるな!!」

   と、幻影の腹めがけて、中段突き。

   夏の拳は幻影の体をすり抜け、ドアに当たる。

夏の幻影「あなたが私を作り出したのに、本当に勝手ね?」

 「(微笑んで)でもこれだけは覚えておいて、あなたを幸せにできるのは、私だけだから」

   と、消えていく。


○同・玄関先

   50ccのバイクにまたがる夏。制服姿。

   ヘルメットは、手に持っている。

夏「あっ……」

   と、空を見上げる。

   ――雨がポツリ、ポツリと降ってくる。

夏「ついてないなー」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ