表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ウチと彼女の約束事  作者: 畦道テツ
第九話 『学園祭』
148/206

第九話 010

○河口湖駅・改札(連休1日目・午後)

   駅員が立つ改札の上手に音葉・春香・加奈が立っている。

稲穂「音葉ちゃーん!!」

   と、スーツケースを引きながら走ってくる四季 稲穂【しき いなほ】(女18)。

稲穂「(改札手前で足踏み)おっと切符切符!!」

音葉「うふふ、変わってないね? 稲穂ちゃん」

   と、駅員に切符を手渡す稲穂を見て。

稲穂「変わった変わった!! 胸も少しだけ大きくなったんだから!!」

春香・加奈「おお!! 是非バストアップの秘訣を!!」

稲穂「秘訣ねー……鳥の胸肉を食べることかなー? ムネだけに」

春香・加奈「(メモを取りながら)おおー!!」

稲穂「ボケたのに全力でスルーかい!! って、お二人さんは?」

音葉「うふふ、ハルちゃんに加奈ちゃん」

春香「音葉ちゃんと同じ学校の二年生!! 霧島 春香!!」

加奈「同じく一年生の秋園 加奈です」

稲穂「よろよろしく!! ハルちゃんに加奈ちゃん!!」

春香「よろよろしく!!」

加奈「よろしくお願いします!!」

稲穂「あれ? そういえば電話で言ってた立花さんは?」

音葉「夏は学園祭の実行委員長だから、今ごろ本番に向けての最終チェック中かな?」

稲穂「そうなんだー。実行委員長は大変だねー」


○くしゃみをする夏~お花見女子高等学校・校庭

夏「クシュン!!」

   ――夏の手がグーからパーになる。

野宮「あああー!! リマッチでまた夏ちゃんに負けたあああ!!」

   と、グーを出しながらうなだれる野宮・大木・北川。

夏「よっしゃ二連勝!!」

北川「これはもう……運とは言い切れないかもしれない」

大木「いや運だろ」

峰山「くぅおおらそこっ!! 真面目にやらんかあああ!!」

4人「はい!!」

羽村「……バカでしょ」

   と、離れたところでゴミを拾いながら。


○喫茶店ノック外観~店内

   座敷に座る稲穂・音葉・春香・加奈。

   テーブルには食べかけのケーキとドリンク。

稲穂「ていうか富士山に雪が積もってなかったー!!」

春香「流石にこの時期は普通の山だよねー?」

音葉「うん、これから色づき始めるかな?」

稲穂「えー、雪が積もってないとちょっと拍子抜けー」

音葉「うふふ。そういえば稲穂ちゃん、どうして急にこっちに?」

稲穂「そりゃ友達が事故にあってたって聞いたら、普通は心配して来るでしょ!?」

音葉「(笑顔で)ありがと」

湖太郎「(泣きながら)美しい……素晴らしい友情ね……」

   と、座敷横でお盆を抱きしめて。

春香「そういえば太郎ちゃんは明日の学園祭に来るのー?」

湖太郎「行きたいんだけど招待券が無くって……」

加奈「じゃあ夏先輩に貰えばいいですよ。学園祭の実行委員長ですから」

知恵「うふふ、私は持ってるけどねー」

   と、アイスを4つ持ってきて。

湖太郎「マジで!?」

知恵「(笑顔で)峰山先生に誘われちゃったから」

春香「ヒューヒュー」

湖太郎「リア充 峰山あああ!!」

   と、柱におでこをガンガンとぶつけて。

知恵「(笑顔で)そのアイスは湖太郎のおごりねー」

 「(厨房に戻りながら)それと柱の修理代も貰うわよ湖太郎ー」

湖太郎「え? え? マジで!?」

4人「ありがとうございます!!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ