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ウチと彼女の約束事  作者: 畦道テツ
第九話 『学園祭』
145/206

第九話 007

○河口湖駅への道路~河口湖駅駐車場

夏「何かこう、お菓子とか包んだ方が良いんじゃないか?」

   と、道路を並んで歩きながら。

   ――ぷっと吹き出す北川。

夏「何だよ? 何か変なこと言ったか?」

北川「あんたにもそんな気遣いが出来たんだな?」

夏「なんだとっ、バカにするなよ?」

音葉「うふふ」

北川「そろそろいいか……」

   と、スマホを操作して。

北川「飛鳥井、車をよこしてくれ。客人が二人」

[以下カットバック]

飛鳥井「かしこまりましたお嬢様」

   と、スマホで話す飛鳥井 忠【あすかい ただし】(男68)。

北川「場所は河口湖駅駐車場」

飛鳥井「かしこまりましたお嬢様。すぐに向かいます」

   × × ×

夏「もしかしてお迎えを頼んだのか!? そんな大げさな」

   と、河口湖駅駐車場で待ちながら。

北川「私は電車通学だ。車を頼んだ方が早い」

夏「でも早いったってそんな直ぐに――」

   ロールスロイス ファントムクーぺが到着する。

飛鳥井「お待たせいたしましたお嬢様」

   と、運転席から降りて助手席のドアを開ける。

夏「早っ!?」

北川「(乗り込んで)ありがとう飛鳥井」

飛鳥井「立花様とお綺麗なお友達もどうぞ」

   と、後部座席のドアを開けて。

夏「何でウチの名前を?」

飛鳥井「(微笑んで)よーく存じ上げております」


○走行中の車内

音葉「うふふ、高級車に初めて乗っちゃった」

夏「ウチもだよ。ハルのおじさんが乗ったら、この静かさにビックリすんじゃね?」

音葉「うふふ」

夏「(北川を見て)でもよ、前にケガをしていた時は普通の車で学校に来ていたよな?」

北川「カモフラージュだ。何かと注目されるのも嫌だしな」

夏「まあ確かにこの車じゃ目立つわな」

   ――走り去るロールスロイス ファントムクーぺ。

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