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ウチと彼女の約束事  作者: 畦道テツ
第九話 『学園祭』
141/206

第九話 003

○同・夏のクラス~廊下~視聴覚室(午後)

   15時。授業終了のチャイム。

夏「羽村さん、視聴覚室まで一緒に行こうぜ?」

   と、羽村の席で。

羽村「(鞄を持って)……別にいいけど」

   × × ×

夏「昼間はなんか勝手に決めつけちゃってごめんな?」

   と、廊下を並んで歩きながら。

羽村「どうして謝るの?」

夏「いや、いきなりズバッと言われてビックリしたから……」

羽村「私は事実を言っただけ。気にしているようならごめんなさい」

夏「まあそこまで気にしていないんだけど……もしかしたら噂を気にして自分から相手を遠ざけて――」

羽村「考えすぎ」

夏「だよな? だったらさ、もっとこう、楽しく行こうぜ!? テンション上げてさ!?」

羽村「(無表情)……」

夏「ウチさー、今日の役員決めで絶対に実行委員長になってやるんだ!?」

 「委員長だぜ委員長!? すっげーワクワクしない!?」

羽村「(立ち止まって)バカでしょ」

夏「なっ!?」

羽村「着いた」

夏「お、おう……」

   × × ×

   扉を開ける夏。

   ——視聴覚室には三年生の実行委員が各クラス2人ずつ集まっている。

   5クラス合計10人。

北川「立花!?」

夏「げっ、北川!? お前も実行委員か?」

   と、近寄って。

北川「見ての通りだ」

夏「(笑いながら)どうせジャンケンで負けたんだろ?」

北川「立候補だ!!」

野宮「おっ、夏ちゃん久しぶり!!」

   と、近寄る野宮と大木。

夏「のんべえに大ちゃん!! お前らもか!?」

野宮「大ちゃんがどうしてもって言うからー」

大木「あんたが泣きついて来たんだろ!?」

夏「(笑いながら)二人とも相変わらずだな」

実行委員A「(小声で)あれ羽村じゃない?」

実行委員B「(小声で)ホントだー、最悪ー」

羽村「(無表情)……」

   ――羽村の横に立ち、2人を睨みつける夏。

   目を逸らす実行委員A・B。

峰山「(ジャージ姿で入ってきて)お前ら席に着けー!! これから実行委員会会議を始める!!」

夏「うわっ、担当はゴリ山かよ!?」

峰山「(教卓を叩いて)峰山だあああ!!」

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