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ウチと彼女の約束事  作者: 畦道テツ
第八話 『海水浴』
128/206

第八話 012

○同・ビーチ真ん中(昼)

夏「ただいまー。マネージャーさんからお昼にどうぞって、何だかいっぱい貰っちゃった」

   と、両手のビニール袋を見せて。

春香「なっちゃん大変!!」

夏「どうした!?」

加奈「そろそろお昼だからって、知恵さんに電話をしたんですけど、さっきから全然つながらなくって」

夏「まだサーフィン中とか?」

春香「もう50回も電話したんだよ!?」

夏「(呆れ顔)それは掛けすぎだろ……」

 「分かった分かった、ちょっとウチが見てくるから」

   と、ビニール袋をレジャーシートに置いて。

湖太郎「あ、待って、僕も行くよ」

夏「いいよ暑苦しいから」

湖太郎「いやいや、夏ちゃんに変な虫がつかないよう、僕が守るんだから!!」

[超高速ディフェンス]

夏「はいはい……」


○同・サーフィンエリアへの道中

夏「――大人か……」

   と、二人並んで歩きながら。

夏「湖太郎いまいくつだっけ?」

湖太郎「いくつに見える?」

夏「もういい」

湖太郎「冗談だよ夏ちゃん!! は、二十歳だよ!?」

夏「そっか。大人……だよな……?」

湖太郎「そうだね、夏ちゃんと二つしか変わらないけど……って急にどうしたの?」

 「ハッ!! もしかして、僕を大人の男として意識しちゃった!?」

夏「ちげーよ!!」

 「――なあ湖太郎……大人って何だろう?」

湖太郎「え?」

   × × ×

[湖太郎の妄想]

湖太郎「そんなに知りたいのかい?」

 「だったら夏ちゃんに、大人になるってことを教えてあげようかい?」

   と、砂浜に寝転ぶ夏の上に覆い被さって。

夏「えっ!? 今ここでですか? ……はずかしい」

湖太郎「ん夏ちゃーん!!」

   × × ×

湖太郎М「――なんてボケた回答をしたら、確実に殺されるなー」

 「んー、自分の言動や行動に責任を持つこと、それが大人かな?」

夏「湖太郎が言うと何か説得力が無いなー」

   ――湖太郎、ガクッ。

夏「後で知恵姉にも聞いてみよっと」

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