第八話 009
○同・ビーチ真ん中
レジャーシートに戻ってくる夏。その後ろに高丘。
高丘はトランクスの水着姿、髪は一つ結びで肩にはナップサック。
夏「ただいまーって、もうみんな休んでんのか?」
春香「だってなっちゃん全然帰ってこないんだもーん」
と、レジャーシートに座っている音葉・春香・加奈・望美。
加奈「それに湖太郎さんもせっかく泳ぎに来たんだから、少しの間だけ荷物番を交代ということで」
夏「そっか」
と、一人ではしゃぐ湖太郎を見ながら。
音葉「ジュースは買えた?」
夏「あ……それが千円札が濡れちゃってさー」
「(高丘を指差して)代わりにこいつを――」
春香「もー、なっちゃん!! 何でジュースを買わないで男の子を買ってきたの!?」
夏「買ってねーよ!! 助けたんだよ!!」
4人「ええっ!?」
望美「あれ!? ここここの人もしかして!?」
高丘「あ、はじめまして。高丘 景です」
望美「きゃああああ!! 本物!!」
と、気絶。
夏「なんだ望美は高丘っちのファンだったのか?」
高丘「高丘っち……」
春香「大丈夫? 望美?」
と、望美を起こそうとする。
夏「あ、ちょっとまってハル」
「高丘っち、ちょっと女装してみて」
高丘「ええっ!? 今ここで!?」
夏「下はそのままパレオを巻くだけでいいからさ」




