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ウチと彼女の約束事  作者: 畦道テツ
第八話 『海水浴』
124/206

第八話 008

○同・イベント会場

   会場では作業員がステージとユニットハウスの設営作業中。

現場監督「(見渡して)うおおおい!! 高丘 景はどこに行った!?」

 「しっかりしてくださいよマネージャー!! あと一時間でリハーサルが始まっちゃうんだからね!?」

マネージャー「すみません!! 集中したいから一人にしてくれってどこかに行っちゃって――」

   と、頭を下げる高丘のマネージャー。(男30代)

現場監督「どこかに行っちゃってじゃないよ!! 今日は『ミュージックシンフォニー』の生中継なんだよ!? 絶対に失敗できないんだから!!」

マネージャー「すみません!! 探してきます!!」

   と、一礼してその場を離れる。

マネージャー「(見渡して)まさか景、また……」


○同・岩場下の砂浜

高丘「今日は夕方からライブでイベントに参加するんだけど、週刊誌が発売されたら、もうイベントにも呼ばれないかも……」

夏「なんかひどい話だな?」

高丘「いえ、プライベートで油断していた僕が悪いんだけど」

 「(ため息)僕にこんな女装趣味さえなければ……」

夏「でも楽しいんだろ? はしゃぎ過ぎて海で溺れるくらい」

高丘「……はい」

夏「へへっ、良い個性じゃねぇか!!」

高丘「えっ?」

夏「そんなにバレるのが怖ければさ、今日のイベントで自分から告白してみたら?」

高丘「ええっ!? 無理無理無理!! 絶対みんなひいちゃうし!!」

夏「そっかなー? ウチは素直に可愛いと思うけどなー?」

 「偽りの殻に閉じこもるよりさ、自分に素直に生きれたら、それって凄くカッコいいと思うなー」

   ――砂浜のヤドカリを写す。

高丘「もし告白するとしても、問題はファンの子たちがどう思うかだよ。ファンを置いてきぼりには出来ないから」

夏「やっぱそんなに簡単な問題じゃないか……」

高丘「(うつむいて)……」

夏「とりあえず戻ろうぜ? あと、その格好はどうにかしろよ……」

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