121/206
第八話 005
○同・ビーチ下手の岩場下の砂浜
海水浴場下手の奥に高さ10mほどの岩場があり、岩場には小さな鳥居。
潮が引いた岩場の下は、砂浜になっている。
夏「あれ? 端っこまで来ちゃった」
と、岩場を見上げて。
声「――けてー」
夏「(海を見て)ん?」
高丘「助けてー!!」
と、夏の20m先で溺れている高丘 景【たかおか けい】(男20)。
ロングヘアー。
夏「ええっ!? アイツ溺れてるよな!?」
「(ビーチ真ん中に向かって)誰か来てくれー!!」
が、近くに誰もいない。
夏「くそっ、監視員は何やってんだよ!?」
拓蔵「(双眼鏡でお姉ちゃんを見ながら)ええのぅええのぅ、監視員はええのぅ」
――沈む高丘。
夏「やべっ!!」
と、服のまま海へダッシュして飛び込む。
夏М「くそっ、進みづらい。服を脱げば良かった、間に合うか……」
と、クロール。




