第八話 003
○白浜大浜海水浴場・駐車場(午前)
夏「よっしゃ遊ぶぞー!!」
と、ビーチを眺めながら。全員水着姿。
――ビーチには沢山の人。
知恵「じゃあ私はサーフィンエリアに行ってくるね。お昼にまた連絡して」
と、上手のサーフィンエリアへ向かう。
みんな「いってらっしゃーい」
拓蔵「よし、ここからは自由行動な!? お昼も適当で!!」
と、ビーチ真ん中へ駆けていく。
望美「(拓蔵のマネで)何が『今の世の中、女の子だけだと何かと物騒だからなっ!?』よ……まったく」
湖太郎「大丈夫だよみんな!! 僕がついてるから安心して!!」
夏「おっ、さすが湖太郎!! 荷物番は任せたから!! これで安心して遊べるぜ!!」
と、遊び道具を持ってビーチ真ん中へ駆けていく。
春香「待ってよなっちゃーん!!」
と、夏に続く春香・加奈・望美。
――音葉のスマホの着信音が鳴る。
音葉「ん?」
と、鞄からスマホを取り出して。
音葉「……知らない番号……」
夏「音葉も早くー!!」
音葉「はーい、今行くー!!」
と、スマホを鞄にしまって。
音葉「すみません湖太郎さん、お荷物お願いします」
と、鞄を預けて一礼し、走っていく。
湖太郎「え、はい……。た、楽しんでー」
と、笑顔で小さく手を振る。
――足下にはみんなの荷物。
○同・ビーチ上手のサーフィンエリア
サーフィンを楽しむ知恵。
○同・ビーチ真ん中
サングラスをかけ、鼻の下を伸ばしながら砂浜を歩く拓蔵。
――海で遊ぶ夏・音葉・春香・加奈・望美。
夏「よーしお前ら!! 音葉の胸をねらうぞ!!」
と、全員水鉄砲を持って。
春香・加奈・望美「(一斉射撃)ラジャ!!」
音葉「ちょっ、ちょっと!! 加奈ちゃんのお尻の方がキュッとしていて可愛いよ!?」
加奈「ふぇっ!?」
夏「よーしお前ら!! 加奈のお尻をねらうぞ!!」
春香・望美「(一斉射撃)ラジャ!!」
加奈「(逃げながら)ふええっ!?」
夏「さすが元陸上部!! 逃げられたか……」
春香「こうなったら言い出しっぺのなっちゃんをねらうよ!!」
音葉・望美「(一斉射撃)ラジャ!!」
夏「え? ちょっ!? 何そのクーデター!?」
「(逃げ回って)あっ、ちょっと!! おへそはやめてっ!!」




