表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
削除します  作者: sho
5/16

休みます。

どうもこんにちは。

 暑い。温暖化にも程がある。荒れ果てた都会の路上を、自分と右京は二人でとぼとぼと歩いていた。

「おい、カズト~。むし暑い」

「同意見でーす」

 そう言いながら、自分は氷系初級魔法の一つを展開し、氷の柱を二つ生み出す。片一方を右京に渡し、自分のを噛み砕く。

「カズト~? どっかで休みましょうな」

 こくりと頷き、適当な日陰を探す。すると、珍しいことに、茶屋が一軒あった。

「いらっしゃい~」

 茶屋に入ると、自分とあまり変わらないような年の奴が3人ほど奥にいた

「珍しいですね。こんな所に……。強盗とか来ないんですか?」

 はっきりいって、ここら辺の危険レベルは超高いと、ネットワーク情報に出てる。

「ん? 来るよ? ほら」

「え?」

 のんきな顔で自分の後ろを指差す。振り向いてみると、ドアが粉々に吹っ飛んだ。

「いらっしゃい」

 さっきから話していた奴がにこにこしながら入ってきた3人組をみている。まるで、バカにしているような目だ。入ってきた3人組は全員大男で、1000式の法具(前、紹介し忘れたが、汎用型の防弾チョッキ型の法具とは、これの事)を装着している。魔法師か。

「ん? ガキだけか。……気に入らないから全員消えろ。」

 スキル『全読み取り』

 なんだか、訳わからない理由で放たれた魔法の分析結果は、炎系上級魔法。結構強力だな。相殺しようと右手を伸ばす。

「あり?」

 ミラクルだ。奥の3人以外、その場にいた全員が間抜けな感想を声にした。魔法が、発動した大男の周りをくるくる回っているではないか!

「! なんだそれ……?」

 ちなみに、まだ自分はスキルを発動中である。『全読み取り』にて、魔法の動きが変わった原因をみつけた。―外部からの干渉による、術式構造の変化だ。さらにそれをしたのは、奥にいるニコニコしている奴。さらに、過去をスキャンし、奴がやってのけた行動を知る。魔法が発動された瞬間、コンマ0,01秒の間に、魔力により、シンクロした拳銃で弾丸を撃ち込み、圧力で術式構造をいじった。さらに何の意味があるのか某ドラ○エシリーズのLVアップの歌をミュージックプレーヤーで再生しながらガッツポーズをする―この神業ともいえる事を一瞬でしてのけたのだ。

「リン、遊ぶなよ」

 となりにいる奴がそいつに話しかける。

「へーい。わかったよ。ショー」

その瞬間3人の大男は消えた。そう、消えたのだ。この次元から追い出したんだ。

 ひやあせがこめかみを伝う。

―こいつら、一体何?


呼んでいただいた方、居るならば、ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ