でかけます。
駄作です。すいません。
月のきれいな晩だった。窓からは穏やかな風が流れてくる。
外の池には桜の花びらがゆっくりとまわっている。
ぼんわりとした静寂が辺りを包んでいた。
「さてと」
静寂をきりさくようにそいつは独り言をつぶやいた。そいつはソファーにねころがって、めんどうくさそうに目の前の布かばんを開いた。中にはよくきたえぬかれた、魔法銀のナイフが数本入っている。確認が終わって、そいつは立ち上がる。それは始まりの合図。
世界は変わった。八年前、自分が最後に参加した戦争以来、変わってしまった。
T国の攻撃は激しいものだった。核ミサイルの嵐はわがJ国にふりそそいだ。突然の攻撃だった。自分を含む、大勢の魔法師が軍に協力することになった。
ひどい結果だった。J国の人口の4分の3が死亡した。出兵した魔法師は10名位しか生き残れなかった。
法律は意味をなくした。殺人はふつうにおこっている。死体なんか、そこら辺にごろごろしている。武器の携帯は絶対になった。
自分は、藤原和人。小学6年である。夢はふつうに学校行って、この重い防弾チョッキをぬげるようになる事。
と、いうわけで、まずは学校を取り戻すことにした。盗賊やら、魔法生物やらの住処になっているあそこはとても危険だが、物語に危険はつき物であるので出発することしよう。
1話、読んでいただき、ありがとうございます。