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第32世界  作者: 閃夜
Ⅱ ファーラス家の闇
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 閑話 シルフは優しいお兄さん

ユオンが帰ってしまったため、当然途中だったババ抜きは中断された。


「ちぇっ。終わるのか。せっかくシルフを負かすいいチャンスだったのに!」


 シルフィードは、ブツブツと文句を言っていた。


「ごめんね、シルフィード。また今度ババ抜きやろうね!」


 ルディアは、ババ抜きが自然と終了した事で内心ホッとしていた。


「ああ! 次こそは、シルフを負かしてやる!!」


 意気込んで拳を突き上げるシルフィード。




「あんな事言ってるけど、シルフィードには、シルフを負かすなんて永遠にできないと思うな」


 レジェルが、一人盛り上がるシルフィードに、哀れみの視線を投げかける。


「シルフィードは、ポーカーフェースがまったくできないからな。素直でいい事だと思うぞ。おかげで、ババの位置がよく分かる」


 シルフも、うんうんと頷く。


「でも、たまに負けてあげていたじゃないか。さすがお兄さんだね」

「そうでもしないと、機嫌を損ねるからな。面倒くさい」


 ふいっとそっぽを向くシルフ。

 シルフとシルフィードの間でケンカが起こらないのは、影でシルフが妥協しているからなのだった。



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