しっぽでおはなし
にゃんにゃんにゃんの日です
ねここにはしっぽがある。
いつものおさんぽ、見回りだよ。
そろりそろり、ゆっくり歩くんだ。
足の裏のやわらかいところが、ちょこっと床に乗るけど、音は出ないよ。
怖い音はしない。
知らない何かもない。
よかった。
いつもと同じ。
お兄さんに報告しよう。
お兄さん。異常なしだよ!
しっぽをピンと伸ばすんだ。
「ねここ、見回りをしてきたの。ありがとう」
お兄さんが頭を撫でてくれるんだ。
ふふふ、いい気持ち!
しっぽもフリフリ動いている。
「ねここ、ごきげんだね」
お兄さんがもっと撫でてくれるんだ。
特別だよ、抱っこも少ししていいよ。
お兄さんの足に頭をぐりぐりする。
ねここにはしっぽがある。
お兄さん、来てほしいの。
ついてきて。
しっぽもお願いしているよ。
いっしょに遊ぼ。
フリフリ動いているの。
「ねここ、遊びたいの。どこに行けばいいの」
ついてきて。
「ねここはどこに行きたいの」
ねここのお気に入りは箱の中だよ。
「入りたいの」
うん、しっぽをピンと伸ばす。
「どうぞ」
しっぽがブルブルする。
「ふふふ、ねここはこの中が好きなんだね」
うん、分かってくれている。
ゴロゴロ言っちゃう。
満足したよ。
ピョンと飛び出すんだ。
「しっぽもうれしそうだね」
あたり、フリフリ、フリフリ動いているよ。
ねここにはしっぽがある
いつものお昼寝。
うとうとスヤスヤいい気持ち。
え、なに?
お兄さん呼んだの?
しかたないなー。
はい、返事をしたよ。
しっぽがピコンと上がったでしょう。
うとうとスヤスヤいい気持ち。
え、なに?
「あ、ごめんね。大きな音がしたね。何でもないよ」
うん、わかった。
しっぽをピコンと動かすよ。
「ねここのしっぽは便利だね。気持ちが直ぐに伝わってくるよ」
ふふふ、そうでしょう。
しっぽをピコンと動かした。
ねここにはしっぽがある。
お兄さんにはしっぽがない。
なぜなの。
どうやってお話しするの。
お兄さんは楽しいの?
お兄さんは何をして欲しいの?
しっぽがあると便利だよ。
気持ちが伝わるんだよ。
「ねここ、フリフリしている。うれしいんだね」
「ねここ、膨らんでいるよ。怖いことがあったの」
「ピコンだ。ありがとう、返事をしてくれたね」
ねここの気持ちはしっぽで全部伝わるよ。
お兄さんにはしっぽがない。
お兄さんがして欲しいことがわからない。
でも、ねここにもわかることがある。
お兄さんは、ねここのことが大好きだってわかるんだ。
いつも優しく撫でてくれる。
いつも「だいすきだよ」って言ってくれる。
ねここが怖いことはしない。
だから、ねここもしっぽで返事をするよ。
ねここもお兄さんが「だいすきだよ」ってね。
ちゃんと伝わっているのかな?
活動報告があります。よろしかったらご覧ください。




