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その瞳で、  作者:
1/1

突然の解散

2009年某日 −


当時、僅か15歳という若さでデビューし

いくつものドーム公演を成功させてきた二人組が居た。

彼らの仲の良さも、ファンとの交流も全てが順風満帆といえる

生活を送っていたか


ある日


『突然の報告になりますが、来年のツアーを終えた後

soaraは解散します。』


パシャパシャと何十台ものカメラがシャッターを切り

続々と質問を投げかける。すると一人の記者がこう言った


「愁さんはなぜいないのですか?」


他の記者たちは確かに、と言わんばかりに依織の顔を見つめた

当の依織は顔色一つ変えずにポンと返した


『愁は仕事なので。』


それに納得する記者もいれば、歯痒そうにする記者もいた


『とにかくこれは決定事項です。これ以上の詮索はやめてくださいね。』


依織は重い椅子からガタリと立ち上がり、吐き捨て出ていってしまった。


この知らせは瞬く間に広まり数週間はその話で持ちっきりだったそうだ。


「いいんですか?依織さん。バラエティー断っちゃって」


マネージャーの佐伯が少し不安そうに問いかけると


『どうせ解散理由を聞かれて終わりだ。仮にそうじゃなかったとしても信用出来ない』


まだ(・・)目覚めませんか?」


『ああ。当たりまえだ、あんなに打ちどころが悪かったんだから。父さんも言ってたろ?心臓が動いてるだけ奇跡だって』


「目・・・覚めると思います?」


『俺は信じてる。じゃねぇと怒られそうだし。』


「ですね。明日のご予定は?」


先生(・・)のところに行く』


「では9時に迎えに行きます」


『頼んだ』

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