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最低最悪な魔法使い  作者: 春香秋灯
教皇長と魔法使い
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皇族失格者の処遇の行方

 ハガルは皇族失格者が集められた部屋に入るなり、ラインハルトから離れて、何か探していた。笑顔で、失格者の中を歩く。

 ハガルのせいで皇族でなくなった者たちの恨みは大きい。ハガルをどうにかしたいが、我慢していた。ラインハルトの寵愛が大きいのが見てわかったからだ。ハガルに手を出して、平民落ちにでもされたら、たまったものではない。

 ハガルは隅から隅まで、皇族失格者の中を歩いていた。その間に、皇族たちはやっと部屋に集まり、ハガルの奇行とも言える行動を見ていた。

 ハガルはしつこく回った。何度も回って、そして、真っ青になってラインハルトの元に戻った。

 ラインハルトは、ハガルの様子に訝しんだ。

「どうした?」

「いません」

「? 誰が?」

「スーリーンです。ラインハルト様、スーリーンをどこに隠したのですか!?」

 ラインハルトに掴みかかり責めるハガル。それを聞いて、ラインハルトは剣呑となる。

「スーリーンはどこにいる。返事をしなさい」

 大きな声で皇族失格者たちにいう。だが、返事はない。

 スーリーンと聞いて、俺はわからない。皇族たちを見ると、わかる者がいた。

「スーリーンを知っているのか?」

「皇族失格となった孫です」

「いないのか?」

「さっきの儀式では、いました。確かです」

 スーリーンの祖母はスーリーンをわざわざ、失格者の中に入って探した。しかし、見つけられないでいた。

「ラインハルト、いません」

 そして、スーリーンの祖母は叫ぶようにいう。

 それを聞いたハガルは、ボロボロと泣き出した。

「ラインハルト様、スーリーンは私にくれると言ったではないですか!? まさか、他の女のように、殺したのですか!!」

 怒りの形相となった途端、ハガルのあの平凡な偽装は剥がれた。それは、その場にいる全てを魅了する美貌である。怒りの形相は、むしろ、妖艶である。

「そんなことしていない。お前の約束は絶対に守る」

「だったら、どうしてスーリーンがいないのですか!? 私がスーリーンを欲しいといったから、家族と同じく、取り上げたのですね。よくも、嘘をついて」

「違う!! スーリーンだけは、そんなことしない」

「だったら、スーリーンはどこにいるのですか。私のスーリーンを今すぐ出してください。皇族失格となった場合は、スーリーンをくれると約束しました。だから、彼女は私のものです!!」

「まずは、皇族失格者の処遇を先に決めよう」

「面倒臭い。処刑でいいです。スーリーン以外はどうだっていい。さっさと殺してください」

 とんでもないことを言い出すハガル。

「貴様、なんてことを」

 子や孫がいるのだ。いくらハガルの美貌に見惚れても、その発言を聞けば、正気に戻る。

 皇族たちがハガルに向かっていく。

「だったらスーリーンを出してください!!」

「貴様は、皇族失格者の女一人がいないだけで、処刑を言い渡すのか!!」

「時間がありません。時間をかけては、スーリーンが遠いくに行ってしまいます。すぐに探すべきなんです」

「たかが皇族失格者一人のためにか!?」

「私にとっては、スーリーンは特別です!! お前たち皇族だって、たかが皇族です。皇族はラインハルト様以外はどうだっていい。そういうものです」

 ラインハルトが守るようにハガルを抱きしめているが、ハガルは大人しくしていない。そこは、平民じこみだ。つい、笑いそうになってしまう。

「ラインハルト様、離してください!!」

 守っていない。ハガルを逃がさないように、ラインハルトは拘束しているのだ。

 ハガルはすぐにでもスーリーンという皇族失格者を探しに行きたいのだ。それをさせまいとラインハルトは止めているのだ。

「ハガル、落ち着きなさい。そういうことは、専門の者に探させなさい」

「イヤです。いいですか、皇族の生活区域でいなくなったのですよ。皇族が手引きしたんです。ここに、裏切者がいます!!」

「では、裏切者を先に探そう。だが、その前に、彼らの処遇を決めなければならい。順序だ」

「処刑してください。決まりました」

「恨みを買ってしまうぞ」

「知りません。私が消し炭にしてやれば、すぐに終わります」

「こらこら、皇族の伴侶もいるぞ」

「仕方ありません。面倒なので、まとめて処刑してしまいましょう」

「ハガル、待てだ」

 ラインハルトは無理矢理ハガルに口づけして黙らせる。

 随分と濃厚だ。舌までいれて、深く、長く、ハガルからも求めるように答えていた。見ていて、皆、おかしな気分にさせられる。

 そして、知ることとなる。ハガルは、皇帝の娼夫だと。

 長い口づけの後、ハガルは色っぽい顔でラインハルトの胸に倒れる。

「わかりました」

 熱い息を吐き出して、やっとハガルは大人しくなった。

「スーリーンを連れ去った輩は、絶対に許しません」

 しかし、諦めているわけではない。目の前の皇族失格者の処遇が決まれば、その先は、スーリーンの捜索である。






 処遇はまあ、あれだけの皇族失格者だ、ほとんどは平民落ちである。一部、それなりに実力が認められている者たちは、城仕えや貴族への養子である。ここで、皇族教育の成績が出てきた。

 ほとんどの者たちは不満が噴出していた。とうとう、力づくでどうにかしようと向かってきた。皇族の生活区域に戻ろうとしたのだ。

 この部屋にはドアが二つある。一つは城の外、もう一つは皇族の生活区域である。皇族失格者数人がかりで、皇族の生活区域のドアの前で立つハガルとラインハルトに向かっていく。

 ハガルはその美貌をそのままに、向かってくる者たちを一瞥するだけである。そして、瞬間、彼らは燃え上がり、消し炭となった。

「ほら、処刑のほうが早い」

 嫣然と笑っていうハガル。

「せっかく、生きる機会を与えてやったというのに、命を無駄にしおって」

「そうではありませんよ。こうやって人を壊すのは、とても楽しいです。一瞬ですが、私を楽しませてくれますよ。無駄ではありません」

「そうか」

 悍ましいことを笑顔でいうハガルに、ラインハルトは苦笑で済ませる。もう、注意はしない。

 一度、ラインハルトは機会を与えた。ラインハルトはしっかりとハガルを止めたのだ。それを無駄にしたのは、消し炭となった皇族失格者たちだ。

 しかし、諦めきれないのは子や孫を持つ皇族たちである。

「ハガル、この皇族失格者たちを助けろ!!」

「そうだ、私の孫を貴族にしろ!!」

「平民なんて可哀想だ!!」

 いいたい放題であるが、仕方がない。情があるのだ。どうにか、助けてやりたいので、皇族と筆頭魔法使いの契約を悪用する。

 しかし、ハガルは不思議そうに首を傾げる。

「ラインハルト様が決めたことは絶対です。ラインハルト様、彼らは皇位簒奪を狙っています。ラインハルト様よりも血が足りないというのに、私を支配しようと命じてきていますよ」

「そうかそうか」

 ラインハルトはハガルを離して、帯剣していた剣を抜き放った。そして、一番近くにいる皇族を斬り捨てたのだ。

 簡単に人を真っ二つにする剣は、ただの剣ではない。

「妖精殺しの剣か」

 神殿にいれば、イヤでもわかる業物である。妖精さえ殺せる武器だが、その切れ味は人外だ。簡単に人を真っ二つに出来るというが、本当だったのか。

 簡単に人が真っ二つになったのだ。それだけで、文句を言っていた皇族たちは黙り込む。しかし、そこからが恐怖支配である。沈黙していた皇族たちが、少数の声をあげた皇族たちを囲むのだ。

「ラインハルト様、私が鍛えた剣の使い心地はどうですか?」

「最高だ」

「本当ですか!? ですが、簡単に真っ二つになるから、苦しむ時間が短いのが難点ですね。見てください。驚いている間に息絶えていますよ」

「わかった。次からは、両手両足を斬り落として、苦しい死を与えよう」

「ですが、スーリーンを早く探したいので、さっさと殺してください」

「そ、そんなっ」

「皇族だぞ!!」

「お前たちは、皇位簒奪者ですよ。ラインハルト様に決めた事に逆らいました。反逆者です」

 笑顔で斬り捨てるハガル。皇族失格者にはハガルが、皇族には皇族が手を下すのだ。

 そして、ハガルに命じた皇族たちは、ラインハルトの剣によって、さっさと殺されていく。沈黙を守る皇族たちは、ただ、冷たく見下ろすだけだ。その中には、スーリーンの祖母もいた。

 様々な表情で息絶える皇族たちをハガルは悦に見下ろした。

「最高です、ラインハルト様」





 皇族の儀式が終われば、本来であれば、そこで解散となるのだ。しかし、筆頭魔法使いハガルが求める皇族失格者スーリーンの行方がまだわからない。

「ラインハルト様、騎士を数名お貸しください。探しに出ます」

「待て待て!! まずは、裏切者の皇族を探そう」

「もう、処刑したではありませんか。あの中に、スーリーンを奪った者がいれば、証言は得られませんね」

「ハガル!!」

「ですから、ここからは二手に別れましょう。いるかどうかわからない皇族の裏切者はラインハルト様のほうで探してください。私はスーリーンを探します」

「しかし」

「そこは、予定通りに進めてください」

「………わかった」

 この会話だけで、ラインハルトとハガルの計画はわかる。

 元々、皇族の中の不穏分子を出すために、わざとハガルは煽ったのだ。これからもそれを続けるのだろう。しかし、ここでスーリーンという皇族失格者の行方不明が予定外で起こった。

 この予定外の出来事は、どうしてもハガルは許せないのだ。妖精憑きの執着は恐ろしいものだ。

「これは、大変なことになりましたね」

 傍観者を決め込んでいた王都の教皇ウゲンは苦々しくいう。

「ここまであちこちに執着を持つとは、とんでもない強欲だな」

「力が強いから、あれもこれも手に入れる力があるんですよ。千年の妖精憑きは、本当に恐ろしい」

 ぶるりと身震いするウゲン。もう、その場にハガルはいなくなったというのに、まだ、恐怖を感じている。

「そんなに怖がる必要はないだろう」

「わかっていませんね。皇帝陛下についている妖精は、とんでもない高位の妖精ですよ。他は大したことがないというのに」

「俺にもついているのか?」

「悔しいですけどね」

 ハガルによって視認する力を格上げされたウゲンは、今、俺のところにも契約によってついている妖精が見えているのだ。

「私が持つものよりも、格上ですよ。皇族たちは、もっと、ハガルをもっと敬うべきです。もう、帝国にいる妖精憑きは、誰も、皇族を傷つけることは出来ませんよ。呪うことすら不可能です」

「そこまでか」

 見えないからわからない。ただ、契約上でつけられているだけだ。

 ハガルは十歳の頃に筆頭魔法使いの儀式を受けたという。つまり、その頃から、皇族たちはハガルによって守られていたのだ。

 皇族で呪いが出たのは、ハガルが儀式を受けるように前の話である。

 今は、完璧な保護を皇族は得たのだ。

「さて、この後が大変だ。皇族失格者の処遇は、皇帝が決めることとなっている。なのに、一人、いなくなった」

 結局、行方不明になった皇族失格者はスーリーンのみである。スーリーン以外は、皆、揃っていたのだ。

 儀式が終わると、皇族通過者たちは、それぞれの部屋に戻って行るわけではない。素行の悪い者は外に遊びに行ったりしていた。そういう者が数名いたのだ。

 その中に、スーリーンという失格者の兄がいた。

「妹が皇族失格者となったというのに、遊びに行ったのか」

 それを聞いて、俺は呆れるしかない。身内のために、ハガルに向かっていく皇族もいれば、存在自体なかったみたいに平然としている皇族もいる。

 簡単な聞き取りである。皇族失格者なので、ほとんどの者は知らないというし、それ以前に、気にしていない。

「スーリーンがいなくなったなんて」

 身内でもない皇族が心底心配していたりする。おかしい感じだ。

「なんだか、変な感じだな」

「何がですか?」

「こうやって聞き取りをしていると、違和感を感じる」

 ハガルとその家族の時に感じた違和感だ。

 ハガルは家族に対して随分な依存を見せていた。異常すぎるくらいだ。妖精憑きだから、では説明がつかない。ハガルは何か隠している感じだった。

 スーリーンという皇族失格者の家族も違和感を感じた。父親はスーリーンを酷く心配している。しかし、母親は全く、これっぽっちも心配していないのだ。おかしいのだ。何か隠されている。

 しばらくして、やっと、スーリーンの兄が部屋に戻ってきたのだ。使用人からそう報告を受けて、ラインハルトは動いた。

「ハイラント、スーリーンを知らないか?」

 スーリーンの兄ハイラントは、スーリーンのことを訊かれて、ちょっとだけ驚いていた。

「あの皇族失格した女がどうかしたんですか?」

「探しているんだ」

「心配いりません。スーリーンは面倒にならないように、売ってきました」

 瞬間、ラインハルトは、ハイラントを殴った。それだけで終わらない。倒れたハイラントを踏みつけたのだ。

「何をするのですか!?」

 ハイラントの母親が悲鳴をあげて、ラインハルトを止めようとした。しかし、ラインハルトは容赦なく母親まで殴ったのだ。

「貴様、皇帝になるつもりか!?」

「っ!?」

 ぼろぼろになったハイラントは、もう、声だってあげられない。顔も何もかも、酷いものだった。何より、恐怖に震えるしかない。ラインハルトには勝てないと瞬間でわかったのだ。

 ラインハルトは、今でも体を鍛えている。皇位簒奪を防ぐためにだ。だから、今も皇族最強の武力の持ち主だ。

「お、お父様、何を」

 しかし、ハイラントの母は諦めない。なんと、ラインハルトの子だ。殴られた顔は腫れているが、我が子のために、ラインハルトに縋った。

「こんな失敗作を作った貴様を子とは思わん。離せ」

 全身で怒気を放つラインハルト。こんなものを目の前にして、逆らえるはずがない。ハイラントの母は恐怖で後ずさる。

「これでは、証言を得られないなぁ。ハガルが戻ってきたら、治癒させろ」

「その必要はありません」

 すっかり機嫌をよくした、平凡な姿のハガルが部屋に入ってきた。

「ハガル、どうだった?」

「見つけました。ご迷惑をおかけしました」

 スーリーンを見つけたのだ。もう、すっかり、ハガルは落ち着いていた。気狂い然の姿は見られない。

「ハイラント様、お久しぶりです。ほら、許可してください。許可がないと、治せません」

「きょ、きぃょか、す、る」

「よく出来ました」

 瞬間で、ハイラントの怪我はハガルに治癒される。一瞬だ。

 痛みも何もかもなくなっても、恐怖は残る。ハイラントはすぐにラインハルトから距離をとった。

「もういいのか?」

「いえ、良くありません。この企みを囁いた者は許してはなりません」

 そう言って、ハガルはハイラントの母を見る。

 ハイラントの母は治癒を待っていた。しかし、ハガルはただ、見下ろしているだけだ。

「許可するわ。さっさとわたくしの顔を治癒しなさい」

「………」

 ハイラントの時はわざわざハガルから治癒をしに行った。しかし、母親には動きもしない。それどころか、ハガルはラインハルトの腕にべったりとくっついて、母親を冷たく見下ろす。

「あの女が今回の首謀者です」

「何の話よ!?」

 この部屋にいる皇族通過者たちは、先ほどのハガルを見ていないから知らないのだ。皇族の儀式通過の労いのために、部屋に帰されたのだ。

 だから、息子のハイラントがとんでもないことを仕出かしたと、この部屋の親子はわかっていない。

 皇帝ラインハルトは、ハイラントの母親の胸倉を掴み上げる。

「そうか、この女が、大事な大事な私の役目を横取りしたのか」

「そうです。息子を誑かし、そして、皇族失格者を一人、連れ出させたのです」

「そ、それが、どうしたと、いうの!?」

「どういうことだ!?」

 そして、父親が、妻である母親に掴みかかったのだ。

「スーリーンに何をした!?」

「父上、何をしてるんですか!? あんな失格者、どうだっていいでしょう!!」

「煩い!! スーリーンに何をしたんだ!?」

「あはははははは」

 母親は狂ったように笑った。

「わたくしの子ではない上に、皇族失格者だなんてね。育ててやっただけでも、ありがたいと思っていただきたいわ!!」

 こんな場で、スーリーンが、実の娘でないと母親は暴露したのだ。

 それを聞いたスーリーンの兄ハイラントは笑った。

「全くだ。あの女に、お兄様、と呼ばれる度に、虫唾が走った」

 ハイラントも知っていたのだ。

 母親と兄は、知っていて、スーリーンをどこかに売ったのだ。

 怒りに震える父親。しかし、母親は笑い続ける。

 それも、皇帝ラインハルトの一撃で止められることとなった。母親の顔を大きな手で鷲掴みすると、床に叩き落したのだ。

「それで、私の役割を横取りしたわけか。とんでもない思い違いだな。この女を連れて行け」

「何をするんですか、お祖父様!?」

「貴様に私を祖父と呼ぶ資格はない。いいか、皇帝の役割を横取りしたんだ。本来ならば、貴様も処分するべきだ。しかし、今回は、若いということで、見逃してやろう。だが、この女はもう手遅れだ!!」

「母上!!」

 ハイラントが母親を助けようとするも、無情にも、皇族たちの手によって、母親は連れて行かれる。

 ハイラントは、筆頭魔法使いハガルに向かっていく。

「ハガル、どうして!? 俺とお前は、友達だろう!!」

「仕方ありません。皇帝の役割を横取りしたのです。ハイラント、皇族失格者の処遇を決めるのは、皇帝の特権です。一皇族に、その資格はありません。今回は見逃されたのですから、有難く思いなさい」

「そんなっ」

「私は友達として、特別に口添えしたから、あなたは助かったのですよ」

「そ、そうなんだ」

「そうです」

 笑顔でいうハガル。それを信じるハイラント。

 そんなわけがない。この茶番には、とんでもない裏がある。ハガルは何かしようとしている。

 ハガルをそこまで知らない皇族は、見て、聞いたまま信じただろう。しかし、俺はハガルという人をよく知っている。だから、信じていなかった。

 これは、ハガルなりの復讐だ。ハイラントからまず、最も愛情を傾けてくれる母親を奪ったのだ。

 その後、ハイラントの母親は、筆頭魔法使いの屋敷の地下牢に連れて行かれた。その後、どうなったか、俺は知らない。

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