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最低最悪な魔法使い  作者: 春香秋灯
養女と魔法使い
33/38

隠された息子

 俺は久しぶりに城に戻った。妖精憑きの悪ガキだった男が、帝国に負けて、捕縛されたと聞いたからだ。

 俺が行くと、ハガルは変わらない姿で俺を出迎えた。

「ルキエルと呼んでいいですか? それとも、ルディ?」

「あのガキどもには、名乗っていない。いつも、あんた、とか、お前、とか呼ばれていた。男として過ごしていたから、ルキエルだな」

「そうですか。手紙、読みましたよ。メッサが亡くなって、しばらく様子見をしていれば、どこもかしこも、腐って、どうしようもないですね」

「わかって、やってたんだろう」

 時々、ハガルは試すのだ。ただ、化け物妖精憑きは気が長い。ほら、寿命が長いから、待てるのだ。そのちょっとの時間が、ただの人にとっては十年二十年である。だから、ハガルが調査する頃には、腐敗はとんでもない所まで進んでいるのだ。

「貴族の首なんて、いくらだってすげ替えられます」

「ハイムントは元気にしてるか?」

「皇位簒奪されました」

 感情のない声で答えられた。

 一瞬、息が止まった。ハガルは、あれほど皇帝ハイムントに全てを捧げていた。そうして、亡き賢帝ラインハルトの身代わりをハイムントに強要したのだ。あれほどの執着だ。簡単に手放すはずがない。皇位簒奪だって、ハガルが防ぐだろうと思っていた。

 案内された先には、新しい皇帝がいた。

「ハガル、そいつは誰だ?」

「私に万が一のことがあった場合の予備ですよ。紹介します、私の皇帝ライオネル様です」

 少しだけ、賢帝ラインハルトに似た容姿だ。

 皇帝ライオネルは、俺を値踏みするようにジロジロと見回した。

「綺麗な男だな」

「女です。男と偽装しています。だから、手出ししないでくださいね」

「お前、俺が男好きだとわかってるだろう。女ならば、手出ししない」

「っ!?」

 とんでもない事を口にする皇帝ライオネル。俺は顔を引きつらせた。普通、堂々と言わないだろう、そんなこと。

 ハガルは呆れたように皇帝ライオネルを見上げた。

「まあ、きちんと子作りしてくれれば、何も言いません。あと、私に手を出したら、いくらあなたでも、殺してやる」

 ギロリと恐ろしい顔で睨むハガル。何かあったんだな、この二人。深く聞かないようにしよう。

 久しぶりの会話を簡単に終わらせ、ハガルは俺を案内する。俺がどうして来たのか、ハガルはわかっていた。

 連れて行かれたのは、筆頭魔法使いの屋敷の地下牢だ。あそこには、色々と封じられ、閉じ込められている。

 最果てを蹂躙した貧民王の勢力は全て、処刑が決まっていた。戦って死んだ者たちは、その首を晒されるほどだ。貧民王に味方した貴族なんか、ハガルお得意の妖精の呪いの刑罰で阿鼻叫喚となっている。

 だけど、その中でも、絶対に公開処刑しなければならないのが、貧民王だ。

 最果ては大変なこととなっていた。逃げ遅れた無力な平民は皆殺しとなっていた。貧民街だけでなく、平民地区までも貧民王が蹂躙したのだ。そのため、最果ての街は酷いものだった。ここまでしたのだ。他の領地も許すはずがない。貧民王の残党がいると知れば、平民貧民が力をあわせて、そいつらを捕縛し、殺すのだ。それほどの怒りを帝国民が持っていた。

 だから、助けてほしい、なんて俺は言わない。俺は止めたんだ。帝国一の男なんて、目指さなくてもよかったのに、あいつは、貧民王と名乗って、帝国一の男になろうとした。

 周囲も煽ったんだろう。貧民というだけで、搾取された側の奴らだってたくさんだ。貧民は、ともかく、不幸なんだ。そんな世界で生きているのだ。上の奴らを潰して、自分たちが上になって、今度は搾取する側になりたい、と考えるものだ。

 妖精憑きの悪ガキだった男は、相変わらずだった。周りにおだてられ、調子に乗って、ちょっとうまくいったから、出来ると勘違いした。ハガルなんて大した妖精憑きではない、という思い込みも過剰にさせた。

 ハガルが案内した先には、ぼろ雑巾のようになった妖精憑きの悪ガキだった男が倒れていた。最低限だ。食事だって、腐ったものを与えられている。治療なんてされない。妖精憑きであれば、すぐに治るものだが、この地下牢はハガルの支配域だ。

 本来であれば、妖精憑きの悪ガキだった男は、城の地下牢に捕縛されるべきなのだ。そうしないのは、妖精憑きだからだ。城にだって、それなりに妖精除けが妖精封じがされている。だけど、妖精憑きを捕縛した場合は、城の地下牢にはいれない。万が一のことがあって、捕縛した妖精憑きが逃げ出した時、大変なこととなる。

 だから、筆頭魔法使いの屋敷の地下牢に妖精憑きは閉じ込められる。ここは、筆頭魔法使いの屋敷の使用者によって、威力が変わる。帝国最強の化け物であるハガルが筆頭魔法使いの屋敷の使用者である。妖精封じだって最強だ。地下牢では、妖精憑きの悪ガキだった男程度の力は簡単に封じられるのだ。

「あ、まさ、かぁ」

 俺の姿を見て、妖精憑きの悪ガキだった男は驚いた。まさか、こんな地下牢に俺が来るとは思ってもいなかったのだ。

「だから言っただろう。帝国一の男は諦めろ、と。ハガルには、誰も勝てない」

「あんた、裏切ったんだな!!」

 妖精憑きの悪ガキだった男は違う意味で怒った。どうやら、俺が貧民王の情報をハガルに横流ししたと思い込んでいた。ついでに、妖精憑きの悪ガキだった男が負けたのは、俺が味方したから、と勘違いした。

「んなわけあるか!! 俺がなにもしなくても、ハガルが本気になれば、帝国の最果ての情報だって集められる。やったら面白くないから、やらないんだ。限られた情報を人を使って集めて、それを分析して、遊んでるんだ!!」

「そいつのことを愛してるんだろう!!」

「えー」

「あー」

 俺だけではない。ハガルまで心底、イヤそうな顔をする。

「俺は男が嫌いだ」

「私にだって好みがある。ルキエルは好みじゃない」

 残念。お互い、そういう目線は永遠にないな。親子だよ、親子。

「帝国一の男だって、言った!!」

「そりゃいうさ。この男は、皇帝だって手玉にとるような男だぞ。帝国一の男は、表向きは皇帝だが、実際は、ハガルだ。知らないって、恐ろしいな。悪いが、お前を助けてない。自業自得だ。罪を償うんだな」

「あんたを手に入れるために」

「帝国一の男になったら、俺がお前のものになると思ったのか? 誰に言われたんだ? どうせ、耳障りのいい言葉しか信じなかったんだろう。もっと、違う方法をとるべきだったんだ。俺は、お前が一生懸命探して贈ってくれた花のほうが嬉しかった」

 貧民街では、草花なんて踏みつぶされてしまう。ちょっと、花がないな、なんて呟いたら、妖精憑きの悪ガキは花を持ってきてくれたのだ。それから、ガキどもは、花が枯れそうになると、花を持ってきてくれた。

 そういう、小さい事が幸福だ。それだけで良かった。そういう積み重ねで、俺は亡くなった皇帝アイオーン様を受け入れたのだ。

「なんだ、そんな小さいことで、満足って、あんた、小さいヤツだったんだな!!」

「力があるから、そういう小さい幸福が思いつかないんだ。それを教えてくれたのは、お前たちだ。そういうものに、本当は、大きい小さいはないんだ。お前たちから学んだんだ。お前たちは、俺に教えられて、庇護されている、と思っただろう。だけど、俺は、お前たちから小さいことを学び、心の安寧を与えらえていた。俺もまた、お前たちに守られていたんだ」

 一方だけが受けている、とガキどもは思っていた。俺が一方的に与えている、と。そうではない。俺もまた、ガキから色々と受け取っていた。

 最初に、妖精憑きの悪ガキを助けようとしたガキども。ほとんどは逃げたのに、立ち向かったガキどもこそ、貴重な何かなのだ。

 そういうことを持っていた妖精憑きの悪ガキだった男は、だけど、気づかず、周囲の大きな声に従って、調子に乗ったのだ。

「ハガル、ほどほどにしてほしいんだが」

「私情があります」

「………わかった」

 俺では、ハガルを止められない。

 皇帝ハイムントを失い、ハガルの支えはなくなった。ハイムントの遺骨をハガルは抱えているだろうが、それは、ラインハルトの遺骨には届かないだろう。

 諦めて、俺は地下牢から出た。見て、確認したかっただけだ。

 地下牢から出れば、皇帝ライオネルが待ち構えていた。

「ハガルに養女がいるとは、知らなかった」

「俺は、これからどういう態度でいい? これまでの皇帝は、俺の失礼な態度を許してくれた。こんな口の訊き方もだ。あんたは許してくれるか?」

「これまでの皇帝がそうならば、許そう。呼び捨てで構わない」

「ハガルは敬称つけてるのに?」

「先代皇帝ハイムントは呼び捨てなのにか?」

「あの男には、恨みがある。俺の皇帝アイオーン様を殺した。だから、呼び捨てにしただけだ。だけど、あんたには恨みはない。敬称をつけろ、というなら、ライオネル様、と呼ぼう」

「また、ここに戻ってくるのか?」

「………一度、面倒みてた奴らと話してから決める。また、時間がかかるだろうな」

 俺もまた、力のある妖精憑きだ。ちょっと行ってくる、というけど、戻ってくるのは十年後、なんてことも、ちょっと、の範囲なんだ。

 長く生きているから、感覚がずれている。ハガルも、こういう感じなんだろう。

「ハガルがまた、やらかしても、笑って許してやってくれ」

「? まあ、いいけど」

 何か言い辛そうな皇帝ライオネル。何か隠しているが、俺はあえて、聞き出さなかった。

 そうして、貧民王として処刑された妖精憑きの悪ガキだった男を見届けて、俺はまた、家に戻って、ガキだったやつらと時間を作っては話してとしていると、あっという間に十年経っていた。






 いつもの空気が違うな、と感じた。十年ぶりに筆頭魔法使いの屋敷に入ってみれば、何か、おかしい感じがした。

 通路を歩いていると、ハガルが十歳くらいの子どもに縋りついている現場に居合わせてしまった。

 子どもと目があった。その子ども、魔法によって偽装されていた。それをちょっと取り払ってやれば、俺は息が止まるほど驚いた。ハガルにそっくりだ。

 これだけでわかった。この子どもは、ハガルの隠し子だ。お前、家庭は持てないって言ってたくせに、隠し子作るって、どうなんだ!?

 別に、子ども作ることは悪くはないのだ。筆頭魔法使い、過去にそういうことはあった。だけど、出来た子どもは秘密裡に隔離され、養子に出され、二度と、筆頭魔法使いの手が届かないどこかに隠されたのだ。

 だけど、ハガルが我が子をこんな手近な所に置いている。俺がいない間に、とんでもないことしているな。皇帝ライオネル、バカなの? 絶対にやっちゃいけないことだよ、これ!!

 このまま逃げてやろう、としたけど、ハガルに気づかれた。

「ルキエル!! ラインハルトを説得してください!!!」

「とんでもない名前つけたな、アンタ!!!」

 よりによって、ハガルが愛する賢帝ラインハルトと同じ名前だよ。おかしいだろう!!!

 皇族には、ラインハルト、という名づけを禁止したハガル。なのに、我が子にはラインハルトって、お前、どんだけ自分勝手なんだよ。

「仕方ないでしょう!! ステラが名付けたんです。私は許さないといったら、別れるというから、仕方なく」

 さめざめと泣くハガル。こんな女の腐ったようなハガルを俺は知らない。

 一体、どうなってるんだ? ラインハルトと呼ばれる子どもは、忌々しい、みたいに父親であるハガルを睨んでいる。あれだ、反抗期だな。

 だけど、この子ども、色々と問題大アリだな。とんでもない神の加護をつけている。

「まず、説明してくれ。俺は十年もここを離れてたんだ。どうして、子どもなんかいるんだ? これまで、そんな事なかっただろう」

「それよりも、ラインハルトを説得してください!! 筆頭魔法使いの儀式をやりたいというのです!!!」

「悪趣味だな!!」

 経験はないが、知識で知っているし、同じような儀式を目の前でされたことがある。

 ハガルに恨みを買っていた、皇族メリルの息子は、皇帝アイオーンの怒りを買い、失格紋の儀式をさせられた。その現場は大変なこととなった。背中に失格紋の焼き鏝を施すのだ。つまり、大火傷である。それをされたメリルの息子は、一か月以上、苦しんだ。だいたい、筆頭魔法使いでも一か月近く苦しむという。ただの人が受けたら、それ以上の期間、苦しめられるものだ。

 俺の叫びに驚くラインハルト。

「いけませんか? 私は父上と同じになりたい」

「あんな痛いのにか? 俺は見たことがあるけど、すごかったぞ。ただの人だと、一か月以上、苦しむこととなる。自然治癒まで阻害させるように、あの契約紋を働くんだ。やめとけ」

「意気地なしめ」

「ああーん!! 生意気な口をきくガキだな!!!」

 俺は乱暴にラインハルトの頭を撫でてやる。それには、ラインハルトは驚いた。こうすると、普通のガキだな。

「こんなガキのくせに、大人ぶるな。もっとデカくなってから言え!!」

「だけど、父上はもっと若い頃に契約紋を背中に受けています。それよりは、私は歳を経ています」

「ハガル、どうしてこんな頭よいのに、バカなの育てちゃったんだよ!!」

 育てたハガルは重罪だ。子育て、失敗だよ、これ。

「ルキエルだって、貧民王作ったではないですか!?」

「そんなことしたの、この人!?」

 まるで俺も子育て失敗した、みたいに言われた。そうだけど。

 まさか、貧民王を作った人が目の前にいるなんて、ラインハルトも驚いた。本当に、こうやって見ると普通のガキだな。

「ほとんどは成功したんだ。たった一回の失敗例を出して、俺を貶すな」

「私だって、弟たち妹たちは立派に育てましたよ!!」

「まるで私は失敗作みたいに言わないでください!!」

「えー、契約紋つけたいなんていうガキは、ダメだろう」

「ほら、言われた」

 残念、契約紋に関しては、俺はハガルの味方だ。あんなのつけたいなんて、お前のほうがおかしいよ。

 二人がかりでダメ出しされて、顔を真っ赤にして怒るラインハルト。

「だいたい、この人は何者なんですか!?」

「私の養女です」

「養女!? まさか、この人の母親が初恋の人だとか、そういう類ですか!!」

 とんでもない嫉妬を見せるラインハルト。ハガルの子だから、どっか女っぽいな、こいつ。

「ち、違います!! 百年の才能持ちの野良の妖精憑きだから、金という形で引き取ったんです!!!」

「相変わらず、最低ですね、父上」

「そこは同意だ」

「ルキエル!!」

 ハガルが最低、という部分については、俺はラインハルトに同意だ。

 それにしても、色々と知っているな、ラインハルト。確かにハガルに似てはいるが、この子、ただの人だ。神の加護が化け物だけどな。よーく観察してみれば、俺はドン引きした。

「お前、妖精の目なんかつけて、頭おかしいんじゃないか!!」

 そう、ラインハルトは片目に妖精の目という魔道具を装着していた。見ているとただの目だが、それは、力を行使すると、変化するのだ。

 妖精の目とは、誰にでも妖精憑きの力を与える魔道具だ。元々は、妖精憑きの力が弱い時に、使われていたという増幅装置である。だけど、ただの人にだって使えるのだ。

 ただ、才能がないと、廃人になる。

 妖精憑きの才能って、本当に化け物なのだ。妖精の目を装着すると、とんでもない情報をその身に受けることとなる。その情報処理を妖精憑きは常に行っているのだ。そんなものをいきなり受ければ、ただの人は壊れる。

 だけど、ラインハルトはただの人でありながら、平然としている。

「私は妖精憑きとして生まれませんでしたが、魔法使いとしての才能はあります。妖精の目なんて大したことではありません」

「強がっちゃって」

 時間をかけたのだ。もう、普通に使いこなしているラインハルトだが、それには、かなりの年月をかけたはずだ。

 ハガルの過去は壮絶だ。あまりの化け物じみた力を常に行使し続けていたから、未熟な頃は頭痛で苦しんでいたという。それをどうにかしたのが、皇帝ラインハルトだ。そのため、今もハガルは皇帝ラインハルトに縛られているのだ。

 こんなことしていると、話は堂々巡りしている。ほら、ここにいる三人は、それなりに才能が化け物だ。

 不貞腐れているラインハルトは、子どもだが、ただの子どもではないのだろう。身のこなしが違う。隙がないのだ。

 さらに、ちょっと離れた所に、不気味な義体がいる。作ったような笑顔をはりつけている義体の中には、とんでもない老齢の妖精が契約によって縛られている。そんなのが二体もいる。そいつらは、俺を値踏みするように見ていた。何かやったら、俺、攻撃されちゃうな。

「まずは、話をしよう。俺は、この状況がよくわからない」

「ルキエルは、また、外に行くのですか?」

「もう、話はつけてきた。あいつらも立派な大人だ。もう、俺の手から離れたから、別れの挨拶をしてきた」

「それは良かったです」

「………」

 何か、イヤな予感がする。丁度いい、みたいに聞こえるのだ。

 そんなふうに賑やかにしていると、皇帝ライオネルがやってきて、俺たち三人を見て、どっと疲れた顔をした。

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