第4話
そして、ダークブラントと護衛軍3人は厨房にいた。ひそひそ話をしていた。
ダークブラントは「あいつら、お前たち3人のことを手強いと評価していたぞ!時々、現れるモージのことも強敵だと思っているようだ!これはいいことだ!それでだな、吾輩は、名案が浮かんだぞ!あいつらのガッカリすることを実行しよう!あいつらが帰ってから、相談するとしよう!」
セバスチャンは「どんな内容か楽しみです!」
ダークブラントは「よし!とにかく、それじゃあ、あいつらのランチを作るとしようか!」
メリッサは、大きめの皿を適度に温めて、レタス、千切りのニンジン、紫キャベツを乗せた。最後にフレンチドレッシングをかけた。そして、ダークブラントが作る料理を待機待ちだった。
ダークブラントは、あらかじめ、下ごしらえをしていた。ボウルに、牛ひき肉、みじん切りの炒め玉ねぎを冷ませたものと玉子とパン粉をつなぎにして、香辛料、塩を練り混ぜて、丸く成形したハンバーグの種だ。まずフライパンを火にかけて、少量の油を入れて、ハンバーグを次々に手際よく両面しっかりと火が通るようにこんがりとふんわりと焼いた!
それをメリッサが用意した皿に次々と乗せていった。
次は、チキンソテー。フライパンに少量の油を引き、余分な脂肪の皮を取ったチキンの片面を焼くと、ひっくり返して、両面をじっくりと火を通した。それをハンバーグの横に添えると、事前にダークブラントが用意したソースをメリッサがハンバーグには、温かいオニオンソースをかけ、チキンソテーには、テリヤキソースをかけた。
ダークブラントとメリッサの見事な連携プレーだ。
モージは、温めた皿に大盛りのご飯をよそった。
そして、客席では、エマとドロシーが、グラスに飲み物を入れて、スープを自分たちでよそい、みんなの分をトレーに乗せて、席に戻っていた。ドリンクバーの飲み物は、オレンジジュースで、この日のスープバーは、卵スープだった。
一方、出来た料理は、セバスチャンとアルマーニとメリッサと犬のヘンリーとコアラのビンセントが勇者たちに運んだ。
ライガは「おお!今日も美味そうですねえ!来た甲斐がありますよ!」
セバスチャンは「ありがとうございます!」
ルークは「ここに来たら、くつろげるし、料理も美味いですねえ!」
アルマーニは「いつでもお待ちしておりますよ!」
スカイラーは「あたしなんか、ここに来ないと、落ち着かないわ!歯を磨かないと気分が悪いみたいに、ここには、来ないと1日が終わらない時もあるわ!」
メリッサは「いつもありがとうございます!光栄です!お客様のために、一層努力しますね!」
犬のヘンリーは「僕もうれしいですよ!」と、低音だが、丁寧な言い方だった。
エマは「ヘンリー、超かわいいよ!ボクにちょっと触らせて!」
エマは、もふもふのヘンリーを触って、頬ずりをした。
ヘンリーも、まんざらそうではなかった。
ヘンリーは、エマも敵だと認識していたが、悟られないようにしていた。なかなかの芸達者だった。
次に、ドロシーは「ビンちゃん、あたしにも触らせて!」
ビンセントは「はい!僕でよろしければ、どうぞです!」とお愛想したので、ドロシーは、大喜びだった。
ヘンリーは、いつも、ビンセントを触れないのに、ドロシーがビンセントを可愛がったので、内心、面白くなかった。ライバル心で、燃えていた。
ヘンリーは、敵の勇者たちは、もちろん、味方のビンセントにまで、気を抜けなかった。