第3話
勇者たちに声をかけたのは、ダークブラントだった。
ダークブラントは、勇者たちから聞き耳を立てていた。ある程度の情報を得たので、声掛けをした。
ダークブラントは「いつもありがとうございます!水をお持ちしました。いつものランチでよろしいでしょうか?本日のランチメニューは、オニオンハンバーグとチキンソテーです!」
ライガは「みんな、それにしようぜ!」
ライガは、みんなに尋ねたが、いつも注文するのは定番のランチメニューだった。
ダークブラントは「ランチでよろしいようですね。いつも通り、ライスの大盛り、ドリンクバー、スープバーで、よろしいですか?」
ルークは「はい!それで、お願いします!」
ダークブラントは「ありがとうございます!では、スープバーとドリンクバーをお取りください!では。」
ダークブラントが去って行くと、エマは「じゃあ、ボクとドロシーがいつも通り、オレンジジュースと日替わりスープを運んでくるよ!ドロシー行こう!」
ドロシーは「ええ!じゃあ行こうか。」
ライガは「エマは、よく気が付くなあ。ドロシーもよく動く。しかもエロい!エレーナ!お前とはえらい違いだな!同じ女か?」
エレーナは「失礼ね!当たり前じゃない!動かなくて当たり前よ!あたしを誰だと思ってんの?女神よ!女神が朝から晩まで下働きなんて、聞いたことないわ!女神は、人に崇められるのが、定説なんだから!今、魔王相手に戦っているのも、おかしな話よ!だいたいね、女神は護られて当たり前なのに、誰も、護っていない!おかしな話よ!こんなか弱い女神を放っておくなんて、有り得ないわ!」
ライガは「へぇー。どこに、そんなか弱いお方がおられるんでしょうかね?」
そう言うと、ライガは、目の上に手をかざして、遠くを見て探した。
エレーナは、カンカンに怒った!「あんた!ケンカ売ってんの?それが、命の恩人に対して、言う言葉と態度なの?」
ライガは「女神なら、もっと裕福にしてくれて、当たり前じゃないか!自分の生活を棚に上げておいて、人々の幸せなんか、できるわけねーじゃねーか!」
エレーナは「クソ!!!大金持ちになったら、見返してやる!へぼ勇者!助けて損した!」
ルークは「だったら、大金持ちじゃないってことだな!それなら、女神に拝んでも、無駄なようだな!あんた、お金欲しさについてきてるんだからな!」
ライガは「エレーナ!俺を助けたのも、儲けを目当てにしたな!へぼな勇者で悪かったな!それに、女神なら、助けて当たり前だろ!」
スカイラーは「まあまあ。あんたら、おさえて、おさえて!まずは、魔王を倒せば済むことだ!あたしの刃で、倒してやる!」
またしても、スカイラーは、自分の両刃ソードで、魔王たちを倒すことを追及していた。
勇者たちは、勝手なことを言い合っていた。いつも通りのことだった。