第11話
ビンセントは、ダークブラントのもとに戻った。
ビンセントは、ダークブラントに「ただいま戻りました!手紙は、勇者どもに手渡しました!」
ダークブラントは「ご苦労だったな!礼を言うぞ!」
ビンセントは「ありがとうございます!」
ダークブラントは「用事をさせて、すまなかった!ゆっくり休んでくれ!吾輩たちは、今日こそ、勇者たちと決着をつけるぞ!」
ビンセントは「ありがとうございます!身に余るお言葉、うれしく存じます!ご武運をお祈りいたしております!」
ダークブラントは「おう!!!頑張ってくるぞ!!!」続けて護衛軍3人に「では出陣だ!!!」
セバスチャンは「今日こそ、勇者たちをやっつけましょう!」
アルマーニは「全力を尽くします!」
メリッサは「あたしも頑張ります!」
モージは「あたしも参戦しますから、頑張ります!」
モージは、契約社員なので、いつも参戦するとは限らない。全部参戦すると、給料がかかるので、時々参戦という形になっている。この日は、勇者たちを壊滅するために、モージは参戦することになった。
戦闘する時のコードネームは、ダークブラントは、ナンバー1。セバスチャンは、ナンバー2。アルマーニは、ナンバー3。メリッサは、ナンバー4。モージは、ナンバー5。
ダークブラントは、変身を解除して、頭には、2本、牛のような角が生えている。セバスチャンは、ダークブラント同様に、変身を解除して、背中に、白い羽が2枚生えている。アルマーニは、変身を解除しているが、この日は、背中から手が複数出ていない状態だ。メリッサは、変身してもしなくても、同じ状態だ。モージも、同様だ。しかし、モージは、魔法使いの杖を持参している。全員、目には、変装用の黒色のアイマスクを装着している!
こうして、ダークブラント率いる魔王軍は、目的のA野原を目指して、メリッサの空間移動ワープによって、移動した。
目的のA野原にダークブラントたちは到着した。
ダークブラントたちは、辺り一面を見回したが、誰もいない。
ダークブラントは「あいつら、いないぞ!ふざけてるな!手紙を読んだら、すぐに来れる距離だ!ここは、あいつらが住んでいるシャンポール街なのに、何してるんだ?すぐに来れるはずだ!」
セバスチャンは「魔王様に恐れをなして、怖がっているんでしょうか?」
ダークブラントは「ふふん!そうかもしれんな!ちょっと、手紙で、怖がらせ過ぎたのかな?吾輩って、嫌がらせの天才かもな!」
セバスチャンは「誰だって、あんな手紙を読んだら、ビビりますよ!思い出しただけでも、あ~怖い!」
ダークブラントは、セバスチャンに、おだてられて、うれしさを隠せなかった。満面の笑みだった。
待てど暮らせど、勇者たちは、現れなかった。
カラスが「カー!カー!」と空を旋回している。
ダークブラントは「来ないな。」
セバスチャンは「来ませんね。」
アルマーニは「あいつら来ないので、帰りましょうか?」
メリッサは「その方がいいですよね?」
モージは「そうしましょう!」
ダークブラントは「じゃあ、ボチボチ帰るとしようか・・・。」
ダークブラントが、そう決断した時だった。
「お前たち!」という男性の声がした。