第三世代たち
意外と大勢いた、明星の同類たち。
吉備と魔族の混血という二重の親戚たちは、とあるさびれた街を乗っ取って暮らしているそうな。
吉備家の手配する小型バスが自宅まで迎えに来るということで、明星、志夫、安寿、ジョカ、フォライ、ナベルの六人は並んで待っていた。
その時に、安寿が割と深刻そうに切り出した。
「ねえ明星……あのオンラって子は混血で、そのお父さんである冠者って人も混血なんだよね?」
「ああ、少なくとも冠者はそうだった。俺と同じように、人間と魔族の混血だった。だから何だよ」
「あのさあ、こう言ったらなんだけどさ……私けっこう気にしていたことがあったんだよね」
安寿の深刻そうな言葉に、誰もが注目する。ただしナベルは除く。
「ラバって知ってる? 違う動物同士の雑種、混血動物よ」
ラバは、ロバとウマの雑種であり、実在する動物である。
「で、明星もある意味同じようなもんでしょ?」
「まあ……まあな。ある意味って言うか、まんまそうだな」
実在する動物と同じ扱いをされた明星、その顔は渋い。
「ラバって、子供出来ないらしいのよ」
「……マジで?」
「ありえなくはないけど、ニュースになるレベルだそうよ」
学問的な問題はともかく、そういうことであるらしい。
ならば明星に、子供を作る力がないという可能性もあった。
「その可能性、もっと早く言った方がよかったんじゃ……」
「繊細な問題過ぎて突っ込めなかったのよ。でも……混血の親を持つって言うオンラって子がいるんでしょ? なら大丈夫じゃない」
「確かに……」
オンラの母親次第では彼女の混じり方もいろいろあるだろうが、少なくとも混血だからという理由で子が成せないことはないのだ。
既に混血第二世代、第三世代の存在が実証されていることは、確かに大きな安心材料だろう。
「安寿、むだにびっくりさせるなよ……見ろよ、フォライちゃんなんてビビりまくってるぜ?」
「び、びっくりしました……」
「まあ、気になったのはわかるけどよ……」
「ごめんごめん……でもただの心配のし過ぎでしょ?」
あわや前提の前提が狂いかけたところで、杞憂だと判明した。
これにはジョカも一安心である。
「いえ……疑いもしていなかった、我々の落ち度です……そうですね、第二世代につながらない可能性はありましたね……」
(疑ってなかったのか?!)
なお、明星は改めて魔族側の杜撰さに慄いた。
まあ科学で調べるという発想がない魔族なので、やってみるまではわからなかったのだろうが……。
「そう考えると、まずお前が生まれたのがすげえよな。何度でも思うけどよ……」
「……何度も思うよな、いろんな意味でそうだもんな」
冠者の親世代は混血を作ろうとしたのだから、いろいろと試行錯誤した可能性もある。だが明星の両親は、そのあたり考えていなかった可能性が高い。なんなら、生まれてくる可能性を考えなかった可能性が濃い。
生まれてきた意味なんていらないと言った身ではあるが、親の考えなしさを想像すると胸が痛い。
明星は改めて、自分の存在が奇跡であると思った。別に褒めているわけでもない。
「あ、なんか来たよ! でっかいのだ!」
そんなことを言っていると、迎えのバスが来たらしい。
とても楽しそうに、ナベルが勢いよく飛び出した。
「あああああああ!」
轢かれた。
白昼堂々、目の前での人身事故であった。
もうすぐ止まるところだったのでスピードは遅めだったが、それでも跳ね飛ばされていった。
「え……あ?」
「お、おいちょっと?!」
「な、えええ?!」
それを見て、大親家は大いに慌てる。
それこそ交通安全の資料になるほど、典型的な交通事故だった。
やはり真の事故に、前触れなどないのかもしれない。
「あははは! なんかふっとんじゃった!」
なお、魔族なので問題なかった。
轢かれた傷が消えていくだけではなく、轢いた車の方の傷も修正されていく。
けらけらと笑うナベルに、呆れるだけでよかった。
(ギャグマンガみたいだな……)
何事もなかったかのように正常運転となるこの状況に、大親家の三人は言葉もない。
「あらあら……よかったわ、轢いたのか純粋な魔族で……バスに傷が残るところだったわ。驚かせないでほしいわね」
大親家の前で止まった車、小型のバス。その運転席から降りてきたのは、子供の姿をしている皷だった。
交通事故の車側であるにもかかわらず傲慢な物言いだが、状況を理解している者たちからすると恐縮する。
「もう、魔族のしつけはどうなっているのかしら。人間界に来るのなら、交通ルールぐらいは教えてほしいものね」
「……申し訳ありません」
(でもお前ら、誘拐犯じゃん……日本人なのに日本の法律守ってないじゃん)
誘拐犯に対して、交通事故の被害者家族が謝るという珍事。
これが魔族退治の家と魔族の関係なのだとしたら、ある意味適切なのかもしれない。
ただナベルがバカすぎるだけかもしれない。
(ジョカ様……おいたわしや)
フォライとしては最初から嫌味全開とか高圧全開でいって欲しかったが、出鼻をくじかれたというか、ナベルが自爆してしまった。
もうここから、魔族が彼女たちへ強く出られるわけもない。
何を言っても滑稽なだけである。
「あ、あの皷さん?! 一応交通事故が起きたんですから、もっとこう、動揺してくださいよ! 人身事故ですよ?! 自宅の駐車場の壁にすっちゃったとかじゃないんですよ?!」
(鯉さんは相変わらず、ほっとするぐらい普通だな……)
なので、吉備家の方から突っ込みが入った。
確かにこの落ち着きようは、見ていて逆に怖い。
いくら相手が純粋な魔族であり、放っておけばなにもかも直るとしても、人としてどうかと思う。
相手に非があるとしても、とりあえず謝るべきではあるまいか。
「いやあ……ギャグみたいね~~。でもこの話は辞めたほうがいいわよ? 掘り返したら傷をえぐるだけだと思うし。それにほら! 混血のコミュニティに行くんだから、もうさっさと話を進めましょうよ」
(栞さん、軽いな……これもポジティブか……)
確かに人身事故へ構っている場合ではない、さっさと混血のコミュニティへ向かわねばなるまい。
怪我人もおらず壊れた物もないのだから、なかったことにするべきだろう。
なお、心象に傷が残った模様。
※
小型バスで一時間以内のところに、そのコミュニティはあった。
割と近所なのかもしれないし、そうでもないのかもしれない。
とはいえその道中、ものすごく空気は悪かった。
これから混血のコミュニティへ向かうというのに、まったく関係ないところ、しかもどうでもいいことで盛り下がっていた。
なんならもう帰ってもいいかも、という気分であった。
やっぱり交通安全は大事、交通ルールは大事、交通事故は誰も幸せにしないのである。
そんな思い空気の中で、バスは目的のさびれた住宅地についた。
そこには吉備オンラが立っており、その周囲には兄弟や姉妹らしき者たちもいた。
その数は、九人ほどである。男女を問わず全員ムキムキで、吉備と魔族の混血であるとわかった。
「待ってたよ、来てくれてありがとうね……。で、なんかあったの?」
「何もなかったよ?」
「あっそ……ならいいんだけど」
空気が悪いのを察して、質問をするオンラ。
何もなかったと返事をしたのは、ナベルだった。
少なくとも、彼女にそれを言う資格はない。
「……どうも、初めまして! 私はジョカと言います! 魔界統一皇帝ルキフェル様から、今回の件について視察をするように言われております! どうかよろしくお願いします!」
そうした空気をぬぐうべく、ジョカは空元気を発動した。
相手だって『ここに来る前に人身事故が起きたけど、魔族だったので平気でした。でも空気が最悪でした』と言われても困る。
なので悪い空気を断ち切ろうとしたのだ、これが大人の女性である。
「ああ……」
そしてその彼女を待ち受けていたのは『ああ……』であった。
オンラとその兄弟姉妹たちは、既にルキフェルの大失敗を知っていたので、それの名代だという彼女に呆れの目線を向けていた。
それでも彼女はこらえた、なぜなら大人だから。そして事実だから。
「ま……とにかく来てくれてありがと。で、さっそくだけど……これ、私の兄弟姉妹。けっこう数がいるでしょ?」
「あ、ああ……いいなあ、仲良さそうで。こんなにたくさんいるなんてびっくりだよ」
「まあ、母さんがたくさんいるからね。結果として多くなったんだよ」
「……そう」
母さんがたくさん、という言葉はあんまりポジティブに受け止められなかった。
つまり冠者は、たくさんの女性と関係を持っていた、妻ということにしていた。
あるいは……相手の尊厳を認めず好きに扱ったということだ。
「そんなに嫌そうな顔をしないでいいって。母さん同士の仲もいいし、私たち兄弟姉妹も仲いいからさ。親父がひどすぎて、連帯感が生まれたのかもね」
ある意味明星の目指すべき「仲のいいハーレム」を形成していた冠者。
それが達成できたのは、全員の敵になることだった。
共通の敵になることで、仲間意識を植え付けたのである。
(なんの参考にもならない……)
大親一家からすれば、想像を絶する苦境であった。
改めて、魔界以上の異世界である。
「まあとにかく入ってよ、中にも兄弟とか姉妹もいるし、母さんたちもいるからさ」
(まだいるんだ……)
だが彼女たちが求めているのは、共感ではなく契約であった。
とにかく話を進めたいらしく、住宅地の奥へといざなう。
それに従う形で、一行は徒歩に切り替えて歩いていく。
「おおお……外国に来たみたいだな……」
「あんまりじろじろ見ると失礼よ?」
「わかってるけどさ~~、周りも見てくるし……」
さすがに、ぎっしりと混血がそろっているわけではない。
だが住宅地にある一軒家の屋根の上だけでも、十人ほどの混血がいる。
魔族の姿をしている者もいれば、人間の姿の者もいる。
ただ誰もがアモンの血統、冠者と同じ特徴を持っていた。
他の魔族の血を継ぐものは、一人もいない様子である。
「……ねえ少し聞きたいのだけど、イイかしら? なんでここの人たちは、魔族の姿だったり人間の姿だったりするの?」
「え? あ、ああ……まあ大したことじゃないよ」
皷の質問に対して、オンラは先導しながら答えた。
「私や親父は、半分人間で半分魔族なんだ。そういう奴って、好きなだけ人間になれるし、好きなだけ魔族になれる。でも四分の一だけ人間の奴もいるし、四分の一だけ魔族の奴もいる。そういう奴らは、濃い方の姿がほとんどで、よっぽど気合を入れないと薄い方には変身できないんだ」
(へえ~~。じゃあ俺がジョカさんやフォライさんと子供を作ったら、普段は魔族で、変身すると人間になるんだな。んで、鯉さんや栞さんと子供を作ったら、普段は人間で、変身すると魔族になるんだな)
オンラの情報は、実に有意義であった。
先ほどに安寿が話していたことの実証も兼ねていて、今後の子作りに有効な情報になっていた。
(よかったじゃない、明星。アンタ人間相手でも魔族相手でもいけるわよ)
(安寿が余計なことを言わなかったらそもそも不安にも思わなかったけどな)
(志夫のいう通りだよ……安寿が脅したのが悪いって)
大親家はもちろん、魔族も吉備家も安心である。
「親父っていうか、爺さん世代が『組み合わせを試すか』って言って、いろいろ実験したらしいんだよね。おかげで母親違いとか父親違いの兄弟も多いんだよ」
(ごめんなさい……)
別に悪いことをしたわけでもないのに、一行は落ち込んでしまった。
効果が実証された薬に喜んでいたら、人体実験の被験者に出会った気分である。
救いがあるとすれば、当事者たちの体調に不都合がなさそうなところだろう。
もしもあったら、それこそ救われない。
「……確かに、吉備の血が混じっていない混血の方もいるようね」
人形師である皷は、その観察眼で混血達の系譜を読み解いた。
つまり……純粋な魔族は手足が細く、人間の血が混じっていると人間程度には太くなり、吉備の血が混じっていると明星のようにムキムキとなる。これは人間と魔族、どちらに偏っていても変わらないようだった。
「吉備の血が混じっていない子たちは、実験のために浚ってきた女や男に、『乱暴』して作らせた子供らしいよ」
「酷い話だなあって思った後に、よく考えたら……私たちも同じようなことをしかけたんだよねえ、って思って嫌になる……」
鯉は今更のように、自分の加担していた犯罪に罪悪感を覚えていた。
最初はやることをやったら帰すつもりだったが、そんなことは何の慰めにもならないわけで。
(なあ明星……お前さあ、あの子との子作りを拒否したってマジ?)
(志夫……ここだけの話、惜しかったとは思った……いうなよ?)
(言わねえよ、マジでヤバいじゃん)
なお、そんなことを気にしている鯉は、とても魅力的な女子だった。
誘拐された明星だが、正直アリかなあ、と思うほどであった。
「私たちのおじいちゃん世代はもうアレなんだけど……お母さん世代はまだ結構生きてるんだ。そっちは後でね。今は私たち世代の話をしようか」
住宅地の中央にある、朽ちつつある広場。
おそらく本来は、ここで出店などが並んだのだろうが、今は手入れもされずに放置されている場所に過ぎない。
そこに明星たちがたどり着くと、オンラは周囲へ声をかけた。
自然と彼女と同世代の面々が、屋根や壁、椅子に座るなどして注目していた。
「みんな、この人たちが親父を殺してくれた吉備明星と、婚約者、それから家族の人。そんで吉備家から来た人たちだよ」
オンラはやや粗雑に、しかし聞こえるように話した。
それに対しては、誰も文句を言わなかった。
「まだ本格的な話はしてないけど……吉備家に世話になる予定だから、迷惑かけないようにね。それから明星は恩人だから、お礼とか言っておきなよ」
(前も思ったけどさ、親父殺してくれてありがとうとか、すげえ話だよな……)
(まあ実際、絵に描いたようなクズだったからな……)
(いっちゃあ悪いけど、ここで生まれなくてよかったわ)
世の中には想像を絶する悪人という言葉があるが……。
実際には絵に描いたような悪人でも、十分すぎるほど、過剰なほどに最悪である。
多分冠者は聞いたことがあるような悪事ばかりしていたのだろう、なので当然のように恨まれていたのだ。
だからこそ、雰囲気も悪くないのだろう。
「今までは親父が最悪過ぎたから、なんも面白いことがなかったと思うけど……これからはちょっとマシになると思うから……まあ、期待してよ」
抑圧からの解放、独裁者の死亡。
これから暮らしがよくなっていくことへ、淡い期待を抱いているコミュニティ。
その雰囲気を観察している明星一行だったのだが……。
「喝采が上がるわけじゃなくて、みんなちょっとワクワクしている感じね。でもこの空気だと、不満を持っている奴らが出てきそうだわ……漫画で見たわ」
「栞ちゃん、水差さないでよ……ほんとに来たらどうするの」
(いや、多分来るぞ)
栞がメタ読みを始めた。
鯉はそれを注意するが、しかし明星はその嫌な予感を肯定する。
少なくとも、筋の通らない読みではないからだ。
漫画でありがちな展開とかではなく、実際に起こりそうな事態である。
「おい、待てよ!」
そして、本当にそうなった。
非常に覇気のある、いかにもいちゃもんを付けようとしています、という声がしたのだ。
「来たわね!」
「栞ちゃんのせいだよ……」
「栞は関係ないと思うわよ」
予測が当たって嬉しそうな栞と、困った顔の鯉、そして平然としている皷。
魔族退治の面々は、とりあえず成り行きを見守る構えであった。
「……なんだよ、タケマル。これまで黙ってたのに、今更文句つけるの?」
「まあなあ、今が最後のチャンスだと思ったら、つい口に出しちまったぜ!」
「……狙ってた雰囲気だけどね」
タケマル、と呼ばれた者は、混血の男子であった。
人間の姿ではなく魔族の姿をしており、なおかつ手足は筋肉で太い。
髪の色は『染めました』という金髪で、いかにもチャラかった。
その彼の背後には、彼と同レベルのファッションをした男たちが並んでいる。
「また、すげえのが来たな……どこにでもいそうなチンピラの格好しているぞ……」
「逆に個性がないわよね……魔族って点を除けばだけど……」
チンピラのマニュアル通りの風体をして、しかもチンピラそのもののしゃべり方をしているタケマル一行。その姿に、双子は感銘さえ覚えていた。
とはいえ、この状況は深刻である。少なくとも、このコミュニティの空気は一気に張り詰めた。
今まではまばらにいた混血児たちは、一気にタケマルやオンラから離れていく。
タケマルを支持しない一方で、彼を糾弾するつもりもないようだった。
「なあオンラ……今まで俺たちは、お前の親父に……お前の! 親父に! さんざんやりたい放題されて来たよな?」
「ああ」
「なのに、その親父が死んだとたん、これからは仲良くしましょうね? 舐めてんのかよ、こら!」
露骨にケンカを売っていくタケマル。
その背後にいるチンピラたちも、同じように不満をぶつけてきた。
「そうだそうだ! どうせ今までもうまい汁すすってたんだろ! なのに親父が死んでそれが無理になったから、そういうの無しにするってのかよ!」
「いままで通りのやり方で行こうぜ? ただしトップはタケマルだがな!」
「オンラはしょせん、冠者の娘だ! そんな奴が仕切るなんて、俺たちは認めねえ!」
言っていることは、それなりにまともに聞こえる。
たしかに独裁者の娘であることは、オンラにとって負い目だった。
さてどうするのか、明星一行は不安そうにオンラを見るが……。
「言いたいこと、終わった? 別にアンタがトップになりたいならそれでいいけど……」
オンラはけだるげに、うっとうしそうに返事をする。
「私とやりあう覚悟があるってことだよね?」
引く気はないと、全身で示していた。
言葉の暴力、集団での威圧、誰も味方にならない状況で、それでも威厳を見せている。
「わ~、若いころの皇帝陛下みたい」
その姿を見て、ナベルは普通に褒めた。
なんなら、最高に褒めたのかもしれない。
「みょ、明星様だって、姉さんと戦ったときは皇帝陛下みたいでしたよ!」
「いや、張り合う気はないから……でもまあ、立派だとは思うよ……」
あまり品のいい振る舞いではないが、オンラはコミュニティを仕切る器を見せていた。
ここでチンピラ相手にひるむようなら、彼女をトップにすることはできまい。
おそらくこのまま、タケマルと彼女が戦うのだろう。
そう思っていたのだが……。
「明星様、少しお耳を」
「ジョカさん?」
にょろにょろと明星の隣に立った、這っているジョカ。
彼女が明星へ提案をした。
「明星様、ここは貴方が戦った方がよろしいかと」
「は? なんで?」
ジョカの顔は真剣で、次期皇帝の強さを示す、と考えているわけではなかった。
「多分、奴らは馬鹿です。なので……だからこそ、貴方がやるべきかと」