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あとがき

本作は『加齢臭と転移する竜』の一部を抜粋したものです。

つまり、単なる使い回しです。


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本編はここにありますので、続きを読みたい方はこちらをどうぞ。

<<https://ncode.syosetu.com/n8898ej/>>

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私は使いまわし、再利用をよくやります。


絵なんか前世紀に描いたものを再利用していたりします。

挿絵(By みてみん)


元々、ここで区切る前提で書いたわけでは無い、長い長い連載モノの一部切り出しなので、話としてはキリがあまり良くないと思います。


が、ほのぼの日常系としては、どこで終わっても構わない話でもありますので、おっさんの謎特性が発現する前の、この範囲で切りました。


※それでも、多少区切りが良くなるよう修正してあります。


元々は、おっさんの終活の話の一部です。

たぶん、この話を読んで、「この話は、終活(しゅうかつ)の話だ!」と思う人はいないと思います。

”終活の話です”と言って連載しているのに、ここで終わったら意味がわかりません。


でも単に”ほのぼのしたお話”として切り離して公開するのであれば問題ないと思っています。



本編は、この後も話は進んでいくわけですが、おっさんはこの後、いくつか特技を発見して、少しずつ、普通の人間ではないことがバレて行きます。


投稿していた当時は5章に入り、おっさんが勇者(故人)にされてしまった頃になって、ようやくブクマが増えはじめた感じでした。


連載初期、話がある程度進んでからの方が人気が出た(0.1→1.0くらいのレベル(100がMAX))ように感じました。

そのため、序盤は多くの人にとって退屈なのだろうと思っていました。


ところが、その序盤の、話が進み始める前の雰囲気を好む方が居るようなので、抜粋版を作ってみました。


抜粋版と言っても”加齢臭と転移する竜”の1-1から2-10までを、そのまま持ってきただけです。

”加齢臭と転移する竜”は2017/11/18に投稿をはじめて、(2023/6/12現在)5年半くらい経過しています。


この”おっさんと貧乏娘”部分(1章、2章)は初日に投稿しています。

(その後加筆修正していますので、内容は当時から多少変化しています)


投稿した当時は、あまり人気がありませんでした。

連載から1月経っても、ブクマは3つとか、そんなレベルでした(知り合い以外のブクマが存在しているか疑問なレベル)。


なので、何も起きない地味な序盤は不人気だったと思っていました。

ところが時が経つにつれて、”もしかしたら、需要があるのかもしれない”と思える反応が何度かありました。


長さによって、読者層が変わってくるのですね。

短いうちは序盤が派手なものが好まれるけど、長くなると違う層が読みに来る。

そして、評価も変わってくる。


それにしても、このゆるゆるな部分に感度を示す人は比較的少ないだろうとは思っています。

そして、気に入ってくれる方には意外に好まれる。

そんな感じなのだと思っています。


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元々、おっさんがギリギリ引き取って貰えるくらいの設定を無理やり考えて作った話です。

なので、この部分が本体と言えば本体でもあります。


年頃の娘に「お父さん、臭い」と言われたら心が死んでしまうような、スペランカー並みに精神の弱いおっさんが、”加齢臭”を指摘されることを恐れながら、ギリギリハーレムを実現するような話を考えました。

さらに、できれば、おっさんの権限が、自動的に弱くなるような設定が好ましい。


その結果、

”男不足で貧乏人には男が回ってこない”という世界を作って、おっさんは産廃だけど、一応、男ではあるので、需要が全く無いわけでは無い……程度の設定にすると、主人公のおっさんは人気無いけど、男と無縁な貧乏人が嫌々ながらも、なんとか引き取ってくれるという程度のバランスになるので、主人公のおっさんは貧乏人に仕方なく拾ってもらう話になりました。


だいたい狙い通りの話になっていると思うのですが、その狙いの中に、”ほのぼの”、”癒し系”という要素は入っていません。


ところが、気に入ってくれた方の感想としては、”ほのぼの”とか、”癒し系”なのです。


狙って書いたわけではないのですが、貧乏娘と、老人扱いされるおっさんの話を書いていたら、たまたまそうなったという偶然の産物です。


”臭い”と言われることを恐れて、おっさんが頑張る”スリリングな話”を書いていたのですが、”ほのぼの”と表現されるようなものになってしまったのです。



ただし、スケールの小ささは狙って書いたものです。


普通は、現代人が異世界に飛ばされて、危ういところを助けられる話を書く場合、

現実世界には存在しない魔物に襲われて危ないシーンで、やたら強い女が助けが入る……とかにしそうですが、本作は迷って遭難するだけです。


少々アウトドア齧った程度の現代人が異世界に行っても、遭難して終わりです。

1話目ですが、おっさんは少し歩き回って、水場に留まります。

比較的まともな行動です。

これでもけっこう健闘してる方だと思うのです。

サバイバル知識で無双とかもしない。


とにかくスケールが小さいです。


工業技術の発達していない世界を想定しているので、良い防水布もありません。

テントは非常に重い割に防水能力が低い。なので雨漏りします。

雨漏りしなければ、結露で、どっちにしろ濡れてしまいます。


布が高いこともあり、貧乏人がやたら大きなテントを持っていたりはしません。

なので、あのサイズのテントで寝ることになってしまいます。

狭いテントで寝ると体が当たってしまいます。


ああいう話になってしまうのは、想定される装備上、そうなってしまうだけで、狙って書いたわけではありませんでした。


髭剃りの話も当初の構想には無く、鏡も無く自分で剃れないから剃ってもらったくらいの話でしかなかったのですが、アイスさんは、設定上、ひげを間近で見たことが無かったので、あんな反応になってしまいました。


貧乏人には男は回ってこないという設定をしたら、アイスさんがああいう反応をしたので、それをそのまま、話に組み込んでしまいました。


その後も、アイスさんがいろいろ、よろしくないことをして、よろしくない方向に物語が進んで行ったりします。


気が向いたら、本編もチャレンジしてみてください。


4年半で380万文字ほどに育っていますが、34、35章でエスティアさんがイノシシ戦の回収をしているところです。まだ1章の話をしています。


長くて飽きますね!


なので、こうして、抜粋版を作ったのです。


抜粋版が作られた経緯にもすごく納得ですね!

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