8歳の目が彩る景色
大好きだった習い事の帰り道、お迎えに来た母の自転車のうしろにのって、優しい背中を見るのが大好きでした。しろう君とちょっと話したことや、バク転ができるようになりたいだとか、そんな話をすることは、習い事のそれよりも大好きでした。
そんなとき、後ろを向くと、空にはかならずお月さまがいました。どんなスピードで自転車をこいでも、道を何本も曲がっても、次の日の夜になっても、かならずお月さまがついてくるのです。
「ねえママ、お月さまがついてくる!ねえ!」
「そうね、お月さまは私たちを守ってくれているのね」
ーーー新月から三日月へ満ち欠ける月を見るたびに「ねえ、見てごらん。とっても細いわよ!」と笑いが止まらなくなるような、そんなお茶目な母なのですが、その話はさておきーーー、私はあのころからずっと、まんまるに光って私たちを守ってくれるお月さまが大好きなのだと思います。
◇俳句のようなものたち
天の川
雨がやんだら あえるよね
かえり道
まんまる月が ついてくる
おひなさま
心をしずかに してくれる
さくらがね
落ちて公園 海みたい
聞こえるよ
春の足音 すぐそこに
つくしはね
ニョキニョキと 出てくるよ
シンデレラ
がらすのくつを 忘れたよ
夕日はね
すごくきれいな みかん色
一年生
学校行って がんばるよ
ぶらんこで
ゆらてゆられて 風になる
キラキラの
思い出いっぱい 夏休み
夜の空
ひかって消える 花火の輪
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夏のあの日に父と母と兄と共にみた大きな花火や、学校のプレイルームに友達とかざった美しいおだいりさまとおひなさま、そして、まんまる大きなお月さま。
自分がもしも親になっても、もしも誰かのおばあちゃんになっても、いつか星になったとしても、あの日のキラキラと輝く思い出を、忘れることはないのだと思います。
小学校一年生で書いた詩や俳句、お読みくださりありがとうございました☺️次回は、小学校二年生で書いた文を書き綴りたいとおもいます。