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作者: 猫柳美鳥

ペットボトルの死体

封筒の重さは7グラム

子供らしくなかった子供の私は

いつしか何処かへ行ってしまった

サンドイッチ屋さんも無くなっちゃって

レストランへと足を向ける

こうして変わっていくんだね

流れるプールを、自分の意思で泳いでいく


雨の日

透き通った木々の緑

あ、頬に雫が飛んでくる

手の甲を濡らす

どこか近くで、した

卵の殻が割れる音

乾いた後の、コンソメスープみたいな窓

終わって、また始まる


プレッシャー

生まれてきてごめんなさい、を映す硝子

明るく元気ではきはきと、が出来なくて

苦手なことが毎日待ってる一週間

やって当然どころか自業自得で

何も言わん、何も言わんと言われ続けて

なんかね、もうどうでも良くなっちゃった

笑笑

私のことなんて見てない、本当は

見てたらそんなこと言えないでしょ


朝焼けで電線がべっこう飴

子どもが見つけられるものを、大人がわからないのって目線の違い故?

好きなものバンバン買って、夢みたいに生きてたい

握りしめたいものは、両手では足りなくなってしまった

グラスの傾け方も大人びて

30円じゃないドーナツを食べている


Dog

僕は犬

ただ撫でて欲しくて

お手、覚えよっか

おかわりも覚えられるよね

次は輪くぐりだ

よし、覚えた? まだなの、輪くぐりくらい

心配だから早めに並行して、ジグザグ走行もやっておきましょうね

あなたが将来やっていくためよ

本当は何もしなくても、お腹をごろんとして愛されたいけど

永遠に僕は、この家の犬だから


ジャム

甘えたい

子供みたいに

さみしい

メロン

書くことで生きていきたくなる

困る

嬉しいのに

まとまらない感情

どれだけ騙すんだろう

自分もみんなも


アイス

「高校の時は好きな人いないです。」

本当だよ

貴方に恋をして、私は恋がわからなくなった

いつもは忘れているのに

掛けてくれた言葉、苦しくなってくると

胸に響くよ

昨日のことのように、思うこともある

両手で数えられそうな程、昔の記憶

絶対に会いたくない

顔も見たくない

元気でいてくれればそれでいい

世界の理が貴方だと、また語り直しちゃったね

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