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第九話 女の子になってしまいました

主人公のルックスが変化しすぎてびっくりΣ(・ω・ノ)ノ!

あともうちょっとで第一章も終わりです。

閑話で勇者の話をぶち込みたいと思っています。

 光が次第に収まっていく。

 俺が目を開けると、そこにあったはずの鎌がなくなり、刀だけが残っていた。

 ……成功したのか?


『ええ、どうやら成功したようです。』


 刀から声が聞こえる。というかさっき聞いた声と似てるっちゃあ似てるが、少しだけ声が高くなったか?あとしゃべり方が変わってるし。


『神の武器と融合したせいでしょう。鎌の中に残っておった残留意識と統合されて今の声になったと思われます』


 なるほどね。

「ヒカル……なにそれ?」

「ん? これか? これはこの部屋に置かれてた武器だな」

「武器? 初めて見る形……」

「この世界には刀はないのか?」


『あるにはありますが、基本的に使用する者が少なく、使われていたとしても東の大陸にしか存在しておりませんので』


 へぇ、刀って珍しいんだ。


『それでヒカル様。私を連れっていってくれませんか?』


 刀の要望に俺は頷く。

 そういう契約だったしな。それに見た感じかっこいいし、強そうだし。文句ないね。


『ありがとうございます。では私に名前を付けてはくれませんか?』

 

 名前? 名前って俺つけてもいいのか?


『あなたは私の主となるお方ですので』


 ふむ。名前。名前かぁ~。

 こう言ってはなんだが、俺は自分のネーミングセンスがないと思っている。

 なのでリーナに頼んで名前を決めてもらいたいのだが、刀を知らなさそうだし、何より刀には和名をつけたいという俺の願望がある。

 うーん、どうしようか…………………………。


雪雫せつな、なんて名前はどうだ?」


『雪雫……素晴らしい名前でございますね! ありがとうございます!』


 おおう、大絶賛じゃないか。

 じゃあ、鑑定してみようか。


神刀【雪雫】

 死神の鎌と、世界最強の刀が融合して生み出された、神をも簡単に殺しうる刀。

 刀には剣聖霊が宿っており、この聖霊に認められたものだけが使用できる。

 ユニークスキル【完全同化】を獲得する。

 ランクは絶神級。


 …………想定してたよりもずっと強くなったね。いや、わかってはいたんだけどさ。

「滅茶苦茶じゃね? 神を簡単に殺しうるってなによ。しかも精霊じゃなくて聖霊なの? あと【完全同化】って何?」


【完全同化Lv-】

 高位聖霊にに認められし者のみが使用できる、聖霊と人とが同化するスキル。

 同化時、人のスキルと聖霊のスキルが同時使用が可能であり、魂の器の拡大、肉体変化が起こる。尚、肉体変化時の容姿は不確定である。


 うーん、強いスキルなんだろうけど、今の俺には必要ないかな~。

 そう思いながら、今起きたことをリーナに説明する。するとリーナが、

「同化したヒカルの姿、見てみたい」

 と言ってきたので、しぶしぶ俺は雪雫と同化することにした。断ればいいだろ、だって? 無理に決まってるだろ! あんなウルウルした目で頼まれたら断れないっての!


「はぁ、じゃあやるぞ? 【完全同化】」

 そう唱えると、刀と俺の姿が光だし、俺と交わっていく。

 ……なんだか自分が自分じゃなくなっていくみたいだな。

 そして完全に交わったかと思うと、ひときわ強く輝き、やがて光が収まっていく。


「リーナ。なんか変わった?」

 目の前にいたリーナに問うてみるが、リーナはポカンと呆けた様子で固まっている。

 俺は何か問題でもあったのかと、自分の体を見下ろす。

 

 真っ白な肌と細い指。

 俺はそこで違和感を覚えた。俺ってこんなに目線低かったっけ……?

 俺は部屋のクローゼットの隣に置いてある立鏡に向かう。

 そして俺自身の容姿を見て―――――絶句した。


 そこにいたのは、白銀の長髪に左目が紅、右目が金色のオッドアイ。

 身長は約150センチといったところだろうか。

 服装はボロボロの学生服なので正確には確認できないが(というか確認するのが怖い)、体つきもかなり華奢になっているはずだ。

 つまり一言で表すなら、超絶美少女が立っていた。


 ……どちら様ですか?


 危うく自分自身に問いかけるところだったぜ。

 っていうかこれ完全に俺女になってるよね?

 俺は別に女になりたかったわけじゃねよ!


ーーーー剣聖霊との同化を確認。

    スキルの最適化、及び最上級進化を行います。

    半人半神から半神聖霊に半進化しました。


 は? 

 え、ちょっと待って? ついさっき人間半分辞めてステータスがおかしくなったばかりだよね?

 確認したくないんだけど!?

「さっきの声、私にも聞こえた……」


 なんと、今の脳内に響いた声がリーナにも聞こえていたのか。

「……確認したほうがいいか?」

「その方がいい。というか、確認せずに戻って、いつも通りに力を振るったら町が滅びました、なんてことになったら洒落にならない」

 

 リーナの珍しい長台詞に背中を押され、しぶしぶ俺はステータスを開く。


――――ステータス――――

名前:海崎 晃

種族:半神聖霊

職業:

Lv1


HP:1000000000000000000/1000000000000000000

MP:∞/∞

STR:ERROR

DEF:ERROR

AGI:ERROR

MGA:ERROR

MGD:ERROR

INT:ERROR

LUK:ERROR


スキル

【究極鑑定Lv1】【究極隠蔽Lv1】【究極回避Lv1】

【暗器術Lv10】【剣術Lv10】【鎌術Lv10】

【刀術Lv10】【武神術Lv1】【爪術Lv10】

【思考加速Lv10】【HP自動回復Lv10】【HP回復上昇Lv10】

【冰耐性Lv1】【霆耐性Lv1】【焔耐性Lv1】

【狂魔法Lv10】【焔魔法Lv1】【氷魔法Lv1】

【霆魔法Lv1】【光魔法Lv1】【岩魔法Lv1】

【雷爪Lv-】【超索敵Lv1】【無詠唱Lv-】

【魔力開放Lv-】【魔力操作Lv-】【風爪Lvー】

【天歩Lv1】【剛腕Lv1】【頑丈Lv10】

【並思Lv10】【感覚強化Lv10】【テイムLv10】

【重力魔法Lv10】【空間魔法Lv10】


ユニークスキル

【進化Lv-】【強欲王Lv1】【暴食王Lv1】

【魔封印Lv10】【従魔召喚Lv-】【武装錬成Lv-】

【夜月の魔眼Lv-】【破滅の魔眼Lv-】

【完全同化Lv-】


エクストラスキル

【神力解放】【絶望具現】【概念改変】


称号

異世界人・召喚に巻き込まれし者・転生神の寵愛・強奪者・乗り越えし者・捕食者・虐殺者・進化せし者・格上殺し・神殺し・人種を辞めた者・聖霊と同化した者


 ついにステータスが壊れたよ! やったね!

「って言ってる場合じゃねぇだろうがゴルァァァァァ!!!!」

 なんだよ∞って! なんだよERRORって!

 HPだって数値化されても理解できないレベルじゃん!

 

 スキルは見たことないものが多いけど、これは一応進化後のスキルだってことで理解できる。

 だけど【夜月の魔眼】と【破滅の魔眼】は見たことがない。

「はぁ、これで何回目だよ……【鑑定】」


【夜月の魔眼Lv-】

 ある条件下でのみ獲得することができる、魔眼シリーズの一つ。

 夜の場合でのみ、ステータスを五倍にすることができる。

 右目が金色に光る。


【破滅の魔眼Lv-】

 ある条件下でのみ獲得することができる、魔眼シリーズの一つ。

 自分と相対する敵に対して、重力二倍、HP吸収、MP吸収を行うことができる。

 左目が紅色に光る。


 …………うん、確かにね。かなり強いんだけどね、一番言いたいのは----

「俺完全に日本人辞めちまったじゃねぇか!」

 外見が女性になったのはまだいい。いや良くないのかもしれないが。

 だが髪が銀髪になっており、両目が紅色と金色である。

 どこからどう見ても日本人の面影を失っている。


「あぁ~、これあいつら絶対俺だって気づかないよな……というか、この姿から一向に元の姿に戻る気配がないのだが?」

 そうなのだ。先ほどからずっと試しているが、一向に男に戻る気配がない。

 というか、雪雫と分離できないんだけど?


『おそらくですが、魂が完全に同化……融合しているみたいですね。それによって肉体が元に戻らないのだと思われます』

 

 最悪じゃねぇか。

チロルチョコ食べたい……はっ(゜д゜)!

最近甘いもの食べてない……


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