嘘
______放課後、カバンを取りに教室へ行くと、何故か白城が笑顔で待っていたのだ。
「なんで・・・」
「待ってるって言ったでしょ?」
私は、
そういう優しさが人間の心を壊す。
そうやってたぶらかすから、何でもかんでも許してしまう。
そう思うんだ。
私は、ふとある人物を思い出した。
『あーい!元気ないの?どうしたの?』
いつも笑顔の彼女が最後、見せたのは涙。
彼女は最後こう言った。
『愛、必ず、いつか。
人は嘘をつくから。誰でも嘘をつく。どんな人でも。
で__・・・』
彼女は倒れた。
私は、その通りに彼女のいうとおりに過ごしている。
最後は何を知らせたかったのか分からないけど、私は人を信じるなって言いたかったのかなってそう思った。
「・・・なんで、涙を流してるの?」
「え・・・?」
いつの間にか、ポロポロと目から涙が溢れていた。
止まらない。零れ落ちていく。
そして、私と言葉も止まらなくなる。
「人はっ・・・必ず嘘をつくから。
だから。信じたら負けだって。」
あんただってそうでしょ?
きっと、心のどこかで私の事をめんどくさいとか思ってるはず。
「俺はそんなことないと思うよ?」
「綺麗事だよ。みんなそう言う。」
私はあの子みたいな子を増やしたくない。
救いたい。
「貴方のことを思っていってるの。
貴方は人を疑わない。疑おうとしない!!」
私は止まらなくなり、感情的になってしまう。
「だから・・・お願いだから。
これ以上・・・」
私は、誰も不幸にしたくない。だれもあんな目に遭わせたくない。