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前世庶民の私に悪徳令嬢は期待しないでください

前世庶民の私に悪徳令嬢は期待しないでください

作者: 鈴音

私が7歳になった時、盛大な誕生日パーティが催された。

そこで大きく派手な垂れ幕、アイリン誕生日おめでとうを見た時、私は衝撃を受けた。

ーーああ、私は乙女ゲームに転生してきたのだと。

前世の私は大会社の事務社員だった。

大学卒業してすぐ入社できて、仕事も苦ではなく、お金も困ることはなかった。

まあ、ちょっと上司は面倒くさい奴だったけど。

可もなく不可もなくという仕事実力で、普通に暮らしていた私は25歳を迎えた日、突然人生に幕を下ろした。

確か交通事故に巻き込まれて。

これは前世の私が好んでいた乙女ゲーム『秘密の花園をかき分けて~貴族と庶民の身分違いの恋の行方~』だった。

今思うと、なんとも恥ずかしい題名の乙女ゲームをしていたものだ。

しかも、私はヒロインを苛めまくって没落する悪徳令嬢に転生してしまったのだ。

確か、ヒロインの攻略キャラの一人である婚約者、キースに今日会うはずだ。

何故かキースが脇役に過ぎないアイリンの誕生日パーティで会っただけなのに、スチルがゲーム内であったのだ。

しかも、凄く細かく、綺麗に描かれていた。

私は意外すぎたのとあまりの細かさにまじまじと見つめてしまったのを思い出した。

その細かな描写の一つにこの派手な垂れ幕があったのだ。


一気に記憶が頭に蘇り、私は立ちくらみをしてしまった。

「大丈夫かい? アイリン」

心配そうに私を見つめているのは、私の父であり、このグラディウス家の当主だ。金髪碧眼の若々しく端正な顔立ちの人だ。

隣で心配そうに見つめてくる母も同様に金髪碧眼の美人さんだ。

となると、その美人両親の娘である私も金髪碧眼の美少女だったりする。

今まで気にしてなかったけど、鏡で自分の姿を見てみたいな。

別にナルシストじゃないし。

前世とは大きく違うから見てみたいだけだし。

「大丈夫ですわ、お父様、お母様」

自分の心の中で自分に突っ込みを入れつつ、両親には笑顔で答えた。

「そう。それは良かった。アイリン、誕生日おめでとう」

「誕生日おめでとう、アイリン」

優しい人達なので、様子がおかしいことも心配するだけで何も怪しまれなかった。しかも、優しく私の頭を交互に撫でてくれた。

パーティに集まってくれた貴族の方々に父は壇上で挨拶を始めた。

「我が愛娘、アイリンの誕生日パーティにご参加いただきありがとうございます」

父の挨拶を母とともに笑顔で聞きながら、私は必死に思い出していた。

確か、アイリンは自分の容姿に自信を通り越してうぬぼれ、両親の優しさに更にうぬぼれ、周りにちやほやされる内に、ものすごいわがまま令嬢になっていったはずだ。

確かにうぬぼれるほどの容姿であることは否定しないけど、ゲームで見た時も綺麗で、ある意味主人公より目立ったし。

ただしわがままなので、婚約者のキースを振り回しまくり、彼に迷惑かけっぱなしだ。

それに疲れたキースが主人公に癒され、恋が始まる。

アイリンはそれは認めず、主人公を苛め倒して、キースによりその証拠と今までのわがまま三昧の証拠を突きつけられる。

名門だったキースの家との婚約破棄とともに、今まで付き従ってきた貴族達に見捨てられ、我が家は没落していく。

そう。そんな話だったはずだ。

よし、優しい両親のためにも、悪徳令嬢の名を返上し、家の没落を防ぐぞ!

立派な令嬢になって、前世では出来なかった親孝行をしよう!



ーーそんなことを考えていたのは最初だけでした。

ーー立派な令嬢?

いや、無理。

前世は庶民だった私に貴族の振る舞いはできません。

私の誕生日パーティのため、貴族の皆様が途切れることなく挨拶してくる。

最初は愛想よく挨拶していた私も、段々面倒くさくなってきた。

対応が段々無愛想になっていく。

だって、貴族の振る舞いは難しいんだよ?

ようやく面倒くさい上司から解放されたのに、余計面倒くさい貴族の相手とか嫌なんですけど。

っていうかお腹すいた。

早くパーティ用の食事にありつきたい。

ーーなんだか思考が子どもみたいになってる。

こうして、わがまま悪徳令嬢は作られていくのね。

お父様とお母様が無愛想になっていく私のフォローをしてくれている。

お父様、お母様、ごめんなさい。

前世ともに、私は親不孝な娘です。

もし、家が没落しても自業自得として文句は言わないので許してください。


そうして、長々と続いた私の誕生日を祝う貴族達の挨拶は終わり、ようやく私は食事にありつけた。

食事のマナーとか無視して、私は食事にがっついた。

だって、マナー通りだと少しずつしか食べられないし。

上品な食べ方は面倒くさい。

令嬢らしくない私の食べ方に、貴族の皆様は驚いた様子で、ひそひそと話している。

中には令嬢らしくない私の悪口も入っているかもしれないが、無視しよう。

両親には悪いけれども。

まだ子どもということと今日が誕生日だということを免罪符に、私は食べ続けた。

私がデザートのケーキまで食べ終えた時を見計らってお父様が話しかけてきた。

「実はね、アイリンにはとても素敵な相手を連れてきたのだよ。とても素敵な生涯の相手になるだろう」

「生涯の相手、ですか?」

「そう。私達のように仲良く生涯を暮らすような相手だ。安心してくれ。私のように優しい相手を選んだから」

「お父様のように優しい相手ですか」

なんとなく嫌な予感がする。

それってもしかして、彼ですよね?

いくら立派な令嬢になるのは諦めたとはいえ、没落の原因と会うのは避けたいな。

というか、キースと会わなければ没落しないんじゃない?

確かに悪徳令嬢のわがままを聞いて我慢するような相手だろうけど、結局その証拠を握って、自分の良いタイミングで暴露したんだよ。

ある意味腹黒い人だよ。

よし、逃げよう。

「お父様、私は生涯の相手はいりませんわ。お父様とお母様がいれば幸せですもの」

「それは嬉しいのだけどね。とても嬉しい。だけどね。会ってくれないかい? 素敵な友達になると思うよ」

父は嬉しそうに笑ったけれど、次は困ったように言った。

「ごめんなさい。気分が悪くなったから外の空気を吸ってきます!」

私は父の答えも聞かずに、逃げ出した。

でも、没落を防ぐためなの。

キースにわがまま言わなければ良いのかもしれないけど、私も結局迷惑かけると思うの。

私、面倒くさがりだし。

大人しくないし。

令嬢らしくないし。


私は庭園に逃げ出した。

さすが名門貴族の庭園って感じで、広いし、綺麗に整えられている。

ここなら見つかりにくいはず。

「あ。見つけましたよ」

……さっそく見つかった。

え、見つけるの早くない?

金髪碧眼の美少年で、成長すれば正に王子様タイプの端正な顔立ちとスタイルになる人。

もちろん私の婚約者になる予定のキース・ウィルヘルムだ。

こんな王子様タイプの美少年が小さい頃から自分のわがままを聞いてくれたら、自分が一番偉いって勘違いするよね。

ちょっとだけ悪徳令嬢の気持ちが分かった。

「えっと、私を探してたの?」

「もちろんです。あ、私はキース・ウィルヘルムです。貴女の婚約者です。貴女の父上から頼まれました。探し出して挨拶してくれと」

「そうなの」

父はどうしてもキースを私の婚約者にしたいらしい。

まあ、貴族の婚約者ってものは家同士の約束事で利権とかが絡んで簡単に破棄できるものではない。

これはゲームのキースからの受け売りだ。

「お父様から聞いたかもしれないけど。私はまだ生涯の相手を決める気はありません。キース君、お友達からお願いしますね」

ニッコリと笑って私は宣言した。

これで彼と良好な関係ができたら家は没落しないはずだ。

「あ、敬語も使わなくても結構ですよ」

更に言うと、キースは驚いたように目を見開いたあと、考えるようにあごに手を当てた。

「分かった。いいよ。僕もいきなり婚約者って言われて困ってたんだよね。アイリンも敬語使わなくていいよ。名前も呼び捨てでいいから」

「そう。ありがとう、キースよろしくね」

「うん。よろしく」

これで私が立派な令嬢じゃなくても、家が没落しないはずだ!


ーーそう思っていたのに。

いつの間にかキースが口うるさい教育係になっていた。

小さい頃は私が令嬢らしくないことをしてても、キースは苦笑いで許してくれてた。

父や母の方が困った顔で注意していたぐらいだった。

私が令嬢らしくないので、貴族の社交場もあまり行かなかった。

貴族の中で遊んでいたのはキースだけだった。

よく町に出て、外で遊んでいる子ども達と仲良くなったぐらい、貴族とは接触していなかった。

家に来る貴族は、あまりにも令嬢らしくない私のことを白い目で見るので会いたくなかったのもあった。

しかし、令嬢らしくない私を教育する青年が検討された時、キースが教育係を買って出たのだ。

ちなみに教育係になるはずだった青年はロイターといい、家柄は少し下だが、名門部類に入る。

そういえばと、その時まで忘れていたのだが彼も主人公の攻略キャラだった。

3つも年上の割りに童顔で大人しく頭良く、ゲームではアイリン令嬢のわがままの被害者だった。

彼のルートでもアイリン令嬢は主人公を苛める悪徳令嬢ぶりを発揮していて、せっかくの世話役兼雑用係を手に入れたのに、他の人に取られてたまるかということだった。

まあ、ロイターさんはわがまま令嬢から縁が切れて良かったのかもしれないけど。

私も家没落の危機が一つ減ったかもしれないけど。

「アイリン。食事のマナーの時間だよ」

「嫌! 食事の時ぐらいゆっくり好きなようにさせてよ」

「ダメ。令嬢らしく食べれるようになればゆっくり食べれるよ」

「嫌ー! 面倒くさいー!」

「ほらほら、食事マナーできないとご飯抜きね」

「鬼ー!」

「アイリンが立派な令嬢になるためだから。僕はアイリンならできるって信じてるから」

私がなに言おうとキースは堪えた様子はなかった。

キースのスパルタレッスンは勘弁してほしい。

「これなら、家が没落した方が良かった。庶民の方が楽だったよ。お父様とお母様には悪いけど」

「何言ってるの。貴族が庶民で生活できる訳ないでしょ」

「あ、もう家出る。貴族と縁切るよ。お父様とお母様に会えないのは嫌だけど。一人暮らしぐらいできるもん」

前世の私は一人暮らし3年してたから一人暮らしぐらいできるよ。

もう何でも働くし。

貴族の相手とかマナーとか嫌だし、もう面倒くさい。

というかこれなら悪徳令嬢をすれば良かったかも。そのまま没落して庶民になれば気が楽だったな。

いや、でも悪徳令嬢の演技も面倒だな。

すると何故かキースが怖い顔で私の肩を掴んだ。

「それは許さないから」

「何で?」

「何でも。とにかくアイリンには立派な令嬢になってもらわないと困るから」

笑みを浮かべてキースは顔を近づけてきた。

なんだか怖いんだけど。

「アイリン、いいね?」

「は、はい」

私の返事に満足そうにうなずいたキースは顔を離し、肩から手を離した。

「じゃないと、僕の婚約がなくなる。別の人と婚約なんて絶対嫌だね」

キースはぼそぼそとつぶやいたが何言ってるのか聞こえなかった。

「何か言った?」

「またね。アイリンが立派な令嬢になったら教えてあげる」

「何それ。いつまでキースは私の教育係でいるつもり? 私達、もう14歳だよ?」

意味深なキースの発言に、私は顔をしかめた。

「アイリンが立派な令嬢になったら、教育係はやめてあげる。さ、ほら食事のマナーをきちんとしようね」

キースは笑顔で私を促した。

でも、厳しい教育係は変わらなかった。

すでにくじけそう。

「立派な令嬢は無理かも」

「立派な令嬢になったら、アナ、リース、サシャに会えるよ。遊べるよ」

私が弱音をはくとキースはとんでもないことを言い出した。

アナ、リース、サシャは外に遊びに出た時に仲良くなった庶民の子三人組だ。

最近は立派な令嬢のレッスンが厳しくて会えてない。

「何で!? 立派な令嬢になったら外に遊びに行ってもいいの!?」

「違う」

何故かキースは不機嫌そうに否定した。

「学校に行くんだ。庶民と貴族が共に学ぶことで、双方の世界を広げ、素晴らしい人材を育てる。という目的で試験的に学校ができる。その貴族側の生徒として、僕達が選ばれた。入学は来年3月からで三年間学校で学ぶらしい。僕達以外にも貴族側は16歳になりそうな年齢から選ばれるらしい。頭がよければ15歳でも可、だそうだよ。庶民も同様だけど、試験に合格した者だけらしい。学費諸々をほぼ貴族、王室持ちだからみたいだね」

「そこにサシャもアナもリースもいるの?」

「そういうことだ。試験に合格したみたいだし」

「やった! 久しぶりにサシャ達と遊べる!」

私が喜ぶと、キースは不機嫌そうにぶつぶつとつぶやいた。

何故アイリンなのかとか、せっかく独り占めできたのにとか。

独り占め云々はよく分からないが、私が貴族側の生徒として選ばれたことに関してはキースに同意する。

私ではなくもっと良い人いただろう。

「もっと令嬢らしい相応しい人がいるだろうにね」

私の独り言に近い言葉を聞いて、キースは肩をピクッと反応させた。

「まあ、名門貴族から選ばれたから。それに僕が誰にも文句言わせない立派な令嬢にさせてあげるから。アイリンは安心してレッスンに取り組んで」

「それは安心できない……。キースの厳しさが増すでしょ、それ」

自信満々にキースは胸を張るけど、私は不安しかない。

「学校行きたくないなら、僕はそれでもいいよ」

「嫌、行きます!! 絶対行く!! キース様レッスンよろしくお願いします!!」

私は慌てて頭を下げた。

キースは冗談めかしたように笑って言うが、目は本気だ。

こういう時はキースに従わないとヤバい。

立派な令嬢にならなかったら、本当に学校に行かしてもらえない。

どうせ学校に行かなければ屋敷でレッスンする毎日で、外に出してもらえない。サシャ達と遊べない、会えないのは困る。

「はい。素直でよろしい。じゃあ、今まで以上に頑張ろうか」

キースはニッコリと笑ったが、目は笑ってない。

笑顔自体はとっても素敵で、令嬢全てをコロッと惚れさせそうな色気とかっこよさを漂わせているけど、私は怖いだけだ。

こうなったら、キースは止まらないんだよ。

彼の腹黒さがもう私に被害を被ってるのは何故?

私、何かした? 迷惑かけた?

……どうしよう。思い当たる節がたくさんある。

こうなったら、キースの腹黒さとスパルタが少しでもマシであるように祈るしかないね。


そんな私の願いもむなしく、キースはとてもスパルタにレッスンを施し、私を立派な令嬢に仕立てあげた。


後々気づくのだが、この貴族と庶民の試験的学校が、この『秘密の花園をかき分けて』ゲームの舞台になる。

私はそこでヒロインや他の攻略対象キャラと出会うことになるのだ。

私はすっかり忘れていたことをものすごっく後悔するのだけど、それは学校で巻き込まれる騒動を経験するまだ少し先の話だ。


終わり


あとがき

流行に乗って書いてみましたその2です。

ちなみにその一は『脇役を一生懸命頑張ります』です。

よろしくお願いします。

以上、宣伝終わり!

で、今回は乙女ゲームのいわゆる悪役、主人公のライバル的存在、悪徳令嬢に転生した会社事務員25歳女性の話でした。

精神年齢は25歳ではなく、年相応に近いですが。

以下は、設定を長々と書いてます。

読み流してもらっても結構です。


アイリン・フォン・グラディウス

会社事務員からの転生者。前世の記憶持ち。乙女ゲームのいわゆる悪徳令嬢に転生したことに気付き、没落を回避しようとするが、色々面倒くさくなり断念した。一人暮らしの気楽さが忘れられず、貴族のマナーとか所作とか付き合いとかが面倒くさくなり、没落してもそれはそれで気が楽だと思った。

令嬢らしくない彼女に驚かれたり、呆れられたりしたけど、わがままではないので両親と使用人との関係は良好。今では慣れたので面倒くさがりゆえの甘えも受け入れられ、可愛がられている様子。

キース以外の攻略対象キャラは会ってないので、乙女ゲームのことをちょっぴり忘れがち。あまりにも令嬢らしくないので貴族の付き合いはキースのみ。あとは実は主人公の友達のサシャ達しか付き合いがない。

婚約者のキースのことは仲の良い親友もしくは大事な幼馴染みとしか思ってない。キースが迫ってきても気づいてない。良好な関係に安心してるだけ。両親はキースしか娘をもらってくれないと思っているので、キースを応援している。

学校に選ばれたのは、付き合いの世界が狭い娘を心配した両親が王室に学校に入れてくれるように頼んだから。ちなみに、ゲームでは立派な令嬢として選ばれた。


キース・ウィルヘルム

アイリン令嬢は最初は親に決められた婚約者程度にしか思ってなかった。庭に逃げ出し、令嬢らしくないアイリンを見て、困った人と思った。アイリンが好き勝手な行動をするためゲームとは違う意味で彼女の被害者。しかし、自身も貴族らしくなくてもいいため気が楽で、表裏がない彼女にいつの間にか惹かれた。

婚約者としてアイリン以外はいらないと思っている。実はアイリンが他にも貴族の付き合いがないのは、綺麗なアイリンに話しかけたい貴族に、アイリンを独り占めしたいキースが睨みをきかせているから。

あまりにも令嬢らしくないアイリンではなく、別の令嬢を婚約者にするという案がウィルヘルム家で上がったので、焦ってアイリンを立派な令嬢にすることにした。

アイリンが自分以外と婚約しないように好きにならないように外堀を埋めているが、アイリンは気づいてない。ただし、庶民の友達三人組の一人、サシャは男の子なので困っている。一番アイリンと仲が良いので、嫉妬と焦りがあるのだが、彼女に嫌われたくないので、軽く牽制する程度にしてる。


サシャ、アナ、リース

アイリンの庶民の友達。三人組。サシャ以外は女の子。主人公の友達でもある。たとえ令嬢らしくないとはいえ貴族のアイリンに恋をするわけないのに、キースに牽制されてサシャは困っている。


他にも攻略対象キャラ

ロイター

アイリンの教育係になるはずだった人。学校で初対面になる。

オリバー

アイリンの従兄弟。同じく学校で初対面になる。


ゲームの主人公は転生者かな。


長々とここまで読んでくださりありがとうございました。

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