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4-2

 間髪挟まない俊和の答えに、田中が目を丸くさせる。

「流石に結論早くないですか。すごく適当さがあるんですけど」

「そう焦んな。今からそれなりに話すから」

 やんわりと宥めた俊和は、逆に田中へ質問を投げかける。

「地球が四六億歳ってのは有名だが、宇宙全体が何歳なのか知ってるか?」

 田中が唸る。「わかんないっすね」

「これはいろんな説があったり大雑把な計算があったりするが、一応大体の数値として一三七億歳前後だと言われている。そして俺たちが住む地球が属している太陽系を包む銀河系の中には二〇〇〇億個の星があり、さらに銀河系が宇宙の中には一〇〇〇億近くあると計算されている。つまり、一〇〇億年以上の時間と兆以上の星があって、逆に知的生命体が生まれない確率の方が低いんじゃないかって話だ。これを提唱した物理学者の名前をとってフェルミのパラドックスと呼ぶんだが、言われてみたらそんな気もしないか?」

「まあそうなんですけど、じゃあなんでそいつたちは俺たちに挨拶してこないんでしょうかね」

 言い回しが可笑しくて思わず笑ってしまった俊和であったが、田中の言っていることもわからないではない。

「ならなんで、俺たち地球人は地球外生命体のいるよその星へ遊びに行かないんだ」

「だって技術力がまだないじゃないですか」

 当たり前ですよと言わんばかりに答える田中に、俊和は「それだ」と指摘する。

「その星も俺たち地球と同じで、よその遠く離れた星へ遊びに行きたいけど技術力や時間が足りないってことなんだろうな。これもフェルミのパラドックスで指摘されている」

 指折り数えながら、押し数は覚えている指摘点を洗い出す。「あと、既に地球へ来てはいるが俺たちとは存在の仕方がそもそも異なっている、要はプラズマのような不可視の生き方をしている生命体なのかもしれん。それかそういったプラズマが俺たちにしょっちゅう声をかけているんだけど人間の耳には認識できない音域で発せられているものだったら、気付けないだろ?」


投稿してて一番困ることが、「どこで文章区切って投稿しようかな」です。これ実は地味に難しくて、毎度脇腹をチクチクされているような地味さです。ストックがちょっと潤ったこともあり少し奮発したいんですが、どうにもうまく切れずに申し訳ないですぞ

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