第四話【主人公】
ジリリリと目覚まし時計が鳴る。その音に起こされて青鈴は目を覚ました
『ん………まだ眠い…………』
目覚まし時計を止めながらそう言い二度寝しようとした青鈴の頭に打撃が与えられた
『痛った!!』
「あ、目覚めた?」
青鈴を起こしたのは血瑠璃だった
『い、いやいくら目覚ましとはいえフライパンでおもいっきし頭をぶん殴るのはどうかと思うぞ……』
『ていうか今日土曜だろ?部活もなにもやっていない俺らはこんな朝早くに起きる必要がn
「今日金曜だけど?」
『え…マジで…宿題もなにもやってねーよ…』
「はぁ…どういう曜日感覚と日付感覚してんのよ…まぁ用意しなさい、学校に行かなくちゃいけないしね」
『……いやまてまてまて!ここお前の家だろ?俺の授業道具だとかそういうのっていっさいないとおも…』
血瑠璃は言葉を遮るように何等かの物が置いてある場所を指さした
『アルンデスカ……』
「そこに制服もあるからさっさと着替えちゃって。ごはんはアンタの分はないけどね」
『はぁ!?』
「それじゃあね」
血瑠璃は部屋を普通に出て行った
『着替え終わったけどまだかよアイツはちょっと部屋行ってみるか?……』
青鈴は着替えるのを3分で終わらせた後血瑠璃の部屋へと向かった
『(部屋ここか……)』
『血瑠璃ー入るぞー』
「は!?ちょ!まって!」
その言葉を血瑠璃が言ってる間に青鈴は部屋のドアを開けた
『…………えーとスンマセン』
部屋の中にいた血瑠璃を見ると着替えている最中だった
「………すいませんで……すんだら警察はいらんわぁぁぁぁぁぁ!ゴラァァァ!」
青鈴はこの後とうぜんのごとくボコられた
青鈴は重傷のままなんとか学校についた
『……敵とか出てきたら守れる気がしないんだが…?血瑠璃…』
「さすがに二日連続で出てこないでしょ」
二人は誰れもいない学校内にある自動販売機の近くにいた
『いやー意外と出てくるかもしれないぞ』
「まぁトイレ行ってくるからそこで待ってなさい」
『へいへい』
その光景を遠くから見つめてる人物がいた
「濫真君と血瑠璃さんって仲良いなぁ……あぁ……濫真君……どうすれば私の物に……そうか……血瑠璃さんを殺せばいいんだね、頑張るよ……」
さらにその光景を遠くから見つめてる人物がいた
「これは驚いたぜ、ヤンデレっ娘がキスゲームで出てくるなんて。いやぁ僕たちの時は出てこなかったよね……
尾上君?……」
その尾上と呼ばれた人物は冷たい声で
『あぁ…』
と言った
「にしてもあの娘の実力が見てみたいなぁ…そうだ!ゲームに絡ませてあげようか…♪」
『そうだな…』
「んーちょっとゲームの参加者と関わりを持たないと厳しいかな青鈴君以外のね」
『お前の事だからもう関わり持ってそうだけどな』
「うん?あるよ?」
『やっぱりか…』
「いやいやー僕を舐めないでほしいなぁ、これでも化物ヒーローっていう物語を終わらせた男だぜ?」
『あぁそうだな』
『それで?その参加者の名前は?』
「笹田 琢磨君だよ」
『へぇ…』
「はぁ待ってなかったらどんな罰を…」
「あのー赤熊さんですか?」
トイレから出てきた血瑠璃の前に一人の男が立っていた
「そうだけど…何?」
「キスさせてもらいましょうか」
「参加者!?」
「えぇ、ソウデスヨ?」
「それじゃあダブルランスオン!」
その男の両手に二本の槍が出てきた
「……」
「抵抗すれば殺してでも…」
そのころ逝見
「やぁ!渡部さん」
青鈴を見ていた少女の所へとワープしていた
「誰ッ!?」
「あはははは、言うなら恋のキューピット?」
「キューピット?そのキューピットが何しにきたの?」
「今、君が憎む血瑠璃ちゃんはとある件である男に襲われているんだ。」
「襲われているって…」
「君がそこに加勢すれば完全に赤熊 血瑠璃を殺せると思うぜ?なんなら…いますぐそこにワープさせてあげてもいいんだけどね」
「ワープ?そんなことできるわけないじゃない超能力者でもなければ」
「生憎、それなんだよ僕は」
「じゃあ…本当に赤熊 血瑠璃は殺せる?」
「うん!まぁ僕は手は出さないんだけど」
「何で!?あなたが加勢すれば惨殺だってできるじゃない!」
「僕は恋を応援するだけだぜ?殺すまでやったらキューピットじゃなくて悪魔だ」
「…そうね…じゃあ血瑠璃さんの所までワープさせて」
「OKだ、それじゃあ十分にこの物語を面白くしてね♪」
そして渡部 未希は血瑠璃がいる場所までワープされた