第三話【七・7】
ちょっとした言葉遊びをしてみました
「ははははは、ブルーサイズってだっせぇネーミングセンスだなぁ。」
『お前に言われたくねーよ!』
青鈴は黒田を指さしながら言った
「まぁとにかく切る!」
黒田が青鈴に向かって剣を構え突進してきた
『切るなら鎌で防ぐことができるんじゃないか?』
「は?」
黒田は一旦立ち止まった
『お前の武器は剣だろ?剣の中に刀はあるだろ?『切る』って感じの中に刀って字が入ってるだろ?そして七は逆からみたら鎌の形状にも見えるだろ?だったら『切』で止められるだろ!』
青鈴はわけのわからない理論をぶちまけた
「わけわかんねーから!」
そう言いながら黒田はまた走り出した
「っていうか、その理論なら!『切る』から『斬る』に変えればいいだろ!」
『ありゃこりゃ誤算』
『でも止めるけどな!戦闘経験0《ゼロ》だけど!』
青鈴は先ほどの切るの理論のような形で止めた
のだけれども
『(ゲ…重い…)』
『(けど何とかして受け流すとかしねーとな)』
その時青鈴は思いついた漢字の七から数字の7にすればいいのだと
『思いつーいた!』
「?」
『7流し!』
青鈴は7の右上から書くように鎌の刃を流して防御し続けるのを回避した
「七好きだなー」
『ラッキーセブンっつてな!』
『そんじゃぁまぁオフ!』
青鈴は自らの武器、鎌をしまい黒田に接近した
「血迷ったのか?」
『いいや!』
青鈴は黒田の横を通り過ぎ
『ブルーサイズオン!』
そして青鈴の掌からでた鎌は黒田の腹部を切り裂いた
『作戦勝ちってか…………血ぃでてねぇ!?』
黒田はただそこで寝ている状態になっていた
「濫真…勝ったの?」
血瑠璃が青鈴に問いかける
『え?あぁ勝ったには勝ったんだがーなんで血でてないんだ?』
青鈴は黒田を見ながらいった
「それは私のほうから説明させていただきます」
どこからともなく朧が現れた
『朧さん!?どっから出てきたんですか?』
「そこのクローゼットからお嬢さまの安否を確認しておりました」
「朧…」
血瑠地が鼻息を荒げながら朧を呼んだ
「はい?何でしょうかお嬢様」
「そこは……私の……クローゼットだぁぁぁぁぁっぁぁ!」
朧は血瑠璃に殴られた
「お嬢様!」
「何よ!」
「それは我々の業界ではご褒美です!」
『朧さんMだったのか…』
「こんなに可愛いお嬢様から殴ってもらえたんですよ!?ご褒美でしょう!?」
「朧…もういいから説明しなさい…」
「はい」
「えーとですね青鈴様の使っていただいてる鎌は特別制でして
生命体を傷つけないんです。変わりに切った場合そのものの記憶を奪い取ります。
このキスゲームが知られてはマズイですからね」
『で、切っても血が出てないってことですか?』
「はいそうです」
『でも…こんな鎌作れる人がいるんですか?』
「えぇ、逝見という男が」
『へぇー凄い人もいたもんですね』
「それではここらへんで帰らさせていただきます」
「はぁ…もう変態行為働かないように…」
そう言って朧は部屋から去って行った
「にしてもー
戦闘経験ないのに勝ったぞー!!!」