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sign  作者: 雪菜
2/14

sign 2 (side 裕美)

sign第2話です。

今回は女性視点になります。

私の彼、周ちゃんとは付き合い始めて1年半になる。


知り合ったのは私の会社の1つ先輩―――明日香あすかさんの紹介。


明日香さんは美人で、仕事がものすごくできて、後輩の私のことをとても気遣ってくれる。

大手製薬会社に勤める素敵な彼氏さんがいて、本当に日々輝いてるなーと感じてしまうのだ。

入社してからずっと私の憧れの人だ。私もこんな風に輝いた女性になりたいなっていつも思う。



「裕美ちゃん彼氏いないよね?大学の同期で腐れ縁のヤツがいるんだけど、ちょっと会ってみない?」

社員でごった返す昼休みの社食で、たまたま明日香さんと二人っきりでご飯を食べていた時、突然そう言われた。


入社してもうすぐ半年という時。

それまでは仕事に慣れるのに一苦労してたけれども、やっとうまくこなせるようになってきた頃だった。


「ヤツとはたまーに連絡を取り合ったりしてるんだけど、『とっても性格が良くて、かわいい後輩ができたの~』って自慢のメールしたら『会わせて』って言い出してきかないのよー」


明日香さんのその言葉は、私にとって衝撃的だった。

私が『とても性格が良くてかわいい後輩』と見られていることに。


すごく嬉しかった。憧れの人にそう思われていて。


『明日香さんの大学の同期の方が私に会いたがってる』ということなんて全然頭に入ってなくて、その後は夢見心地で明日香さんの話に相槌を打っていた。


気付いたらその2日後に、その方と食事をすることになってしまっていた。


慌てる私に、

「大丈夫よ。1回会うだけでいいから。それで裕美ちゃんが嫌ならもう絶対に会わせないし。」

と明日香さんが言ってくれたので、とりあえずその方に会うことを決心した。





2日後の金曜の夜、おしゃれなイタリアンレストランで3人で食事をした。


「はじめまして、柴原明日香の大学の同期の高崎周一です。」

「はじめまして、明日香さんの会社の後輩の有澤裕美です。」

そんな自己紹介から始まった食事だったけれど、緊張して最初のうちは私から話すことができなかった。


でもそんな私を気遣ってくれてか、彼の方からたくさん話し掛けてくれた。


趣味、休日の過ごし方、好きなアーティスト…etc。

話してみると、彼とはとても共通点が多いような気がした。

明日香さんも雰囲気を和ませようと、大学時代の彼の失敗談などを話してくれた。


お酒の力もあり、しばらくすると緊張も解けてきた。

話が弾んであっという時間が過ぎた。

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