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魔能術MAFIA  作者: TAKUMI
クロノス再結成編
2/4

復讐の理由

 ガラミティ一家の両親に捨てられた少年、マクシミリアン。道端にいる時に彼を拾ったマフィアの男カルロ・クロノスは、マックスという新たな名前を与えた。


 それは、名前が長い事と、敵と血縁関係がある事を隠すためだった。


 更にカルロは、マックスに「魔能術」と呼ばれる能力を教えた。彼が教えたのは「魔能術 催眠の力」で、懐中時計からオーラを出して、どんな相手でも催眠術をかければ人形のように遠隔操作ができる能力だ。


---------------------------------------------------


 マックスがカルロに拾われてから2年、彼は何度か魔能術を使うための練習をしていた。


「魔能術!催眠の力!」


懐中時計からオーラは出ているが、まだまだ弱いものだった。


「まだか…。オーラが足りない」


「最初に比べればオーラの量は増えている。少しずつ使い慣れればいい」


「わかりました」


「私は今からガラミティの下っ端のマフィアを倒さなければならない。自主的にも練習をしておいてくれ」


「了解です」


 カルロはガラミティ一家の下っ端を殺しに仲間達と一緒に出掛けていった。



 その頃、ガラミティ一家では、


「ボス、息子であるマクシミリアンがクロノスファミリーにいるとの情報を頂きました」


「そうか。邪魔者に紛れているのか。

ただ、アイツは私達の使い物にならん」


「なんと…!」


ルシーアがやって来て、


「正にその通りよ。私達が与えた任務を拒み、私達に協力しようとしない」


「クロノスファミリーと一緒に存在を排除するしかない」


「あなた正気で言っているのですか?」


「正気だ。私達の計画に賛同もできない奴は完全に切り捨てる」


「マクシミリアンの存在を完全に消すつもりなのね」


 ロバートは、仲間のフランクとアヴァリスにこのように命令した。


「お前はマクシミリアンをこちらに引き渡し、クロノスファミリーを壊滅させる。それが無理であれば、最低限でも、クロノスファミリーのボスは殺せ」


「御意」


「御意」


 フランクとアヴァリスは、クロノスファミリー壊滅のために命令通りに動き始めた。


『邪魔者はこの手で消す』



 一方、クロノスファミリーは、任務に行く途中、車の中でアルは弟子のマックスを一人置いて行く事を心配していた。


「ボス、大丈夫なのでしょうか?弟子を一人にしても?ここは俺が代わりに指揮を取ってもよろしいのでは?」


「大丈夫だアル。マックスは戦闘能力はある程度あるし、後は魔能術を更に強化するだけだ。実際魔能術は強化しているみたいだからな。いつかは俺達に加えて一緒に戦いたい」


「そうですね。確かにマックスは俺達と初めて会った時よりかは戦闘力と魔能術は強くなっているみたいですしね」


 このような会話が続いている時、いきなり彼らが乗っている車を攻撃してくる車が数台現れた。


ドーンッ!


「ボス!大変です!何者かが私達の車を襲撃してきました!」


「まさか?ガラミティか?」


「分かりません。奴らはどうやら私達を狙っているようです!」


「わかった。私達も奴らに総攻撃だ!」


「御意」


 カルロ達が乗っている車も敵の車を攻撃しようと銃を構えて追いかけた。


ドーンッ!


 車に乗りながらの銃撃戦になった。


 しばらくして、カルロは一度車を降り、敵の車の窓から『魔能術 催眠の力』を使った。


「魔能術! 催眠の力!」


キュイーン!


 オーラを出し、窓に銃を突きつけ、


ドーンッ!


 敵の車のうち一台に乗っている人数を銃殺した。


「我々のターゲットが自ら現れるとはな」


 銃撃戦が続く中、敵の他の車からメガフォンを取り出し、


「クロノスファミリーよ。こちらはガラミティ一家のフランクである。ガラミティのボスであるロバート様の命令でお前らを消すよう言われているのと、息子を引き渡してもらうよう言われている。よって、我々はボスの御令息をこちらに引き渡してもらう。ボスの御令息を出さなければ私が殺す事も命じられている」


 カルロはこれに応えるようにこう言った。


「貴様らはガラミティ一家の御令息を捨て、また引き戻す。一体何を考えているのだ?マクシミリアンはどのような思いなのかわかっているのか?」


「お前の言っている事に答える権利など私にはない。マクシミリアン・ガラミティを引き渡したくなければ私が彼を殺す」


「今からお前の豪邸へ向かう」


 そう言って、フランクとアヴァリスは、カルロ邸の方へ車で向かっていった。


「我々も奴らを追う。車の進行方向を変えろ」


「御意」


 カルロがそのように指示を出し、車でガラミティの車を追いかけた。


『このままでは危ない…!』


 カルロはそのように呟いていた。



 一方、マックスは、引き続き、『魔能術 催眠の力』の練習をしていた。


「オーラがさっきよりも強くなってるかも」


 魔能術のオーラを出し、人形のような物をオーラで操り、最終的には銃で素早く撃つような練習をしていた。


 このような練習を毎日続けていたので、マックスは段々と強くなっていった。


「魔能術!催眠の力!」


キュイーン!


 オーラを出す音と共に人形がオーラに包まれ、マックスに操られるように動かなくなった。


「俺に操作されるがいい」


人形はマックスに操作されるように動いた。


そしてオーラを解除すれば、人形のオーラも消え、元通りになった。


『毎日続けてきた証拠だ』


 彼がこのように呟いた途端、


「動くな」


 いきなり現れたのは、ガラミティ一家の    とフランクとアヴァリスとその仲間達だった。


「何者だ?」


「ガラミティ一家だ。お前がボスの御令息、マクシミリアン・ガラミティだな?」


「確かにそうだが、貴様らは一体何を?」


「お前を連れ戻しに来た。お前にもガラミティに協力する必要がある」


「貴様らの計画に僕が協力なんてするものか!」


「これはボスの命令なんだよゴルァ!」


フランクは怒鳴るように言った。


 マックスvsフランク 、アヴァリスとその仲間達との戦いが始まった。


ドーンッ!


 銃声が鳴り響き、カルロ邸の周りは戦場と化した。


「流石はボスから鍛え上げられた力!その力を私達に協力し共に戦うために使うべきだ!」


「黙れ!」


 マックスとフランク、アヴァリスの激しい戦いが続いていた。


 カルロの方もカルロ邸に着いて急いでいた。


『マックス!無事だといいのだが…!』


「ボス!あれを見て下さい!」


「ガラミティのフランクとアヴァリス?1対2か」


マックスがフランク達にやられそうになっていた。


「グワッ!」


「さあ、私達に協力しボスに従いますと誓うんだ」


「ええぃ…!ここまでか…!」


 マックスはフランクに銃を向けられ、カルロはマックスを助けようと彼の元へ急ぐ。


「このままじゃ危ない!」


 こう叫び、カルロはマックスを守るために庇おうとした。


ドーンッ!


 一瞬撃たれたのかと思ったマックスだったが…、


ドーンッ!ドーンッ!ドーンッ!ドーンッ!


 マックスは誰かから庇われていた。




 なんと、カルロが撃たれて血を流した状態で庇っていた。


「師匠!」


「魔能術!催眠の力!」


キュイーン!


 流血した状態で、『魔能術 催眠の力』を使った。


「まさかコイツは…!魔能術…使用者…!」


フランクは魔能術にかかり、目が虚ろになり、記憶もなくなり、完全な人形のような状態になった。


「我が弟子を傷つけるとは許さない!」


ドーンッ!


 フランクは、カルロの銃弾に倒れた。


「ええぃ…!フランクが倒れただと?ここはフランクを連れて退散だ」


「御意」


 アヴァリスは、他の仲間を連れてフランクを担いで撤退していった。



 しかし、カルロもフランクに撃たれているので、その場に倒れてぐったりした。


「師匠?」


「奴らがお前を狙っていて…、こっちに戻って来て正解だった…。すまない…。お前を一人にして…」


「師匠のせいではありません!僕が!あんなに未熟で!アイツを倒せなくて!」


「最初よりかは上達している…。俺がいない間にアイツと戦っていたんだろう…。あのような奴らは戦える奴しか戦えない…」


 アルをはじめとしたカルロの仲間達もこちらに駆けつけた。


「ボス!」


「嘘だろ?」


「ボスがやられたら、俺達の負けかもしれない」


 カルロは、マックスにこう言った。


「俺からの頼みだ…。いつか必ず…。ガラミティを倒せ…。アイツらは最初から…、俺達を消すつもりだった…。お前の親父の命令でな…。お前も親父が憎いのだろう…?」


「…!」


「お前に後を託す…」


 こう言って、カルロは息を引き取った。


「師匠?師匠!」


「ボス!」


 カルロの死は、マックスやアルなどメンバー全員によって、悲しみと怒りに包まれた。



 後日、カルロの葬儀が行われ、親族やファミリーのメンバーなどが参列した。


 ベイリーカ国の共同墓地に棺は埋葬された。


「おじさん…」


 リリィが泣きながらお墓の前にレジーナと一緒にいた。


 マックスやアルなど他のメンバーもお墓の前に来た。


「ボスが殺されて俺達は解散か」


「ガラミティの奴ら!許さねぇ!」


「奴らは卑怯な手を使ってんだよ!」


 アルなど他のメンバーが言い合いをしていると、


「言い合いはやめなさい」


 カルロの妹のレジーナが彼らを止めた。


「あなた達の言っている事は分かります。私も同じ気持ちです。あまり言い争いをしてるとリリィやマックスがもっと悲しむわ」


 大人達の罵声や言い争いに子供達を巻き込みたくない理由でレジーナは彼らを止めた。




 しばらくしてマックスは、お墓の前に一人でぽつんと立っていた。


『俺も、あの時魔能術を使えばよかった…。カルロ・クロノスの遺志を受け継いでいつか必ず仇であるガラミティを討つ!』


 マックスは心の中でそのように呟いた。



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