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いつかの日  作者: T2
8/22

テレビにて

「地元では、とても美味しい手作り料理を作ってくれると評判になっています。それに、おかみさんが、凄く美人だとのことです!」

 レポーターが視聴者の興味を惹こうとテンションを上げて話している。


「こちらがおかみさんです」

 カメラが入れ替わった。


 百合だ。カメラを通して顔がアップで映っている。

 テレビ越しに見る百合は、変わらず美しかった。


「おかみさん、女優か何かされてましたか?料理以上に、おかみさん目当てでのお客さんも多いでしょうね」

 レポーターは、大袈裟な仕草で続けた。


 達也もレポーターの言う通りだとうなづいた。


「こんにちは、今日は取材にお越しいただきありがとうございます」

 丁寧にお辞儀をして百合は応えた。


 その後、店内からのレポートになり、料理の紹介、レポーターが料理を食べながら褒めるよくあるシーンが続いた。


「おかみさん、最後、何かひとことありますか?あと数秒ですが」

 レポーターは百合に、せかしぎみにマイクを向けた。


「このお店をこの街で開店してとても良かったことがあります。それは私のこれからの人生に大きな影響があるかもしれません。それは‥」

 急にスタジオに映像が変わった。


「すみません、時間が押しちゃいました、CMに入りまーす」

 MCがおどけて言い、CMになった。CM明けは、他のコーナーになった。


 達也は、百合が何を言おうとしたのか、それを思うといても立ってもいられなかった。


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